通いたくなる「TTDI Wet Market」クアラルンプールの台所をご紹介！

マレーシア・クアラルンプールで食材を購入できる場所は、スーパーだけではありません。各所にマーケットがあり、地元民の生活に密着しています。

数あるマーケットの中でも、在クアラルンプールの日本人に絶大な支持を得ているマーケットがあります。それがTTDI Wet Marketです。

なぜTTDI Wet Marketがそんなに人気があるのでしょうか？この記事を読めば、その理由がお分かりになるでしょう。私が実際に利用しているお店を中心に、ご紹介していきたいと思います。※1リンギット＝27円

TTDI Wet Market基本情報とアクセス

TTDI Wet Marketって？

TTDIというのはTaman Tun Dr. Ismailの略で、このマーケットがある地域の名称です。Wet Marketというのは、生鮮食品を取り扱っている市場を指します。つまり、TTDIにある生鮮食品市場ということです。

通称はTTDI Wet Marketですが、正式名称はPasar Besar Awam TTDIだとか。

さて、TTDIというのはクアラルンプールのどのあたりにあるのでしょうか。Damansara（ダマンサラ）というエリアにあり、日本人が多く住むモントキアラの南西、クアラルンプール中心部から見ると西部に位置しています。

日本人もよく利用する、1 Utama Shopping Centerから比較的近い場所にあります。

営業時間は店舗によりますが、お昼の12時くらいで閉まるお店が多いです。午後から夕方くらいまでオープンしている店舗もあるようですが、朝から午前中に行くのがベストだと思います。ちなみに月曜日は定休日ですので、お気をつけください。

アクセス

TTDI Wet Marketへの行き方ですが、車を運転しない方はGrab（配車サービス）か電車で行くことになります。

Grab

行き先を「TTDI」で検索すると、WET MARKET TTDIという候補が出てきます。これを選択すればTTDI Wet Marketが目的地となります。

電車

MRT Sungai Buloh-Kajang Lineの「Taman Tun Dr. Ismail」という駅が最寄りとなります。

このラインは昨年開通し、クアラルンプール中心部のBukit Bintang（ブキッビンタン）からも乗車でき、大変便利になりました。Bukit Bintang駅からTaman Tun Dr. Ismailまでは約20分で到着します。

TTDI駅に着いたらB出口（PINTU B）から出てください。電車の中はかなり冷房が効いているので、薄手の羽織ものや巻物があると重宝します。

• MRT Sungai Buloh-Kajang Lineの沿線図はこちら：https://www.mymrt.com.my/

注）マレーシアは南国なので、マーケットで生ものを購入する際は、クーラーボックスか保冷バッグを持って行ったほうが良いですよ。

肉・魚類

TTDI Wet Markeに行く最大の目的：豚肉

マレーシアはイスラム教国家なので、スーパーでは豚肉はノンハラルエリアで売られています。正直、スーパーの豚肉は種類も少なく、美味しくないこともしばしば。

そんな豚肉難民になりがちな私たちの救世主が、このマーケットの地下（駐車場の一角にあります）にある「LEE WAH TRADING CO」という豚肉卸し店です。冒頭の写真に写っているtatooのお兄さんがいつも注文を受けてくれます。

ここが日本人に大人気な理由は3つ。

注文方法は、店頭にあるメモに注文と名前を書いて、店頭にあるカゴに入れればOK！私はいつも自宅でメモを書いて持っていきます（このメモではほぼ英語で注文を書いていますが、日本語（アルファベット）でも注文可です）。

注文したものが用意できるまで時間がかかるので、マーケットに着いたら一番で豚肉をオーダーし、用意してもらっている間に他の買い物をするのが良いと思います。

鶏肉

地上1階にある「GUAN KEE POULTRY SUPPLIES」という鶏肉卸店もおすすめです。ここにはオーガニックチキンが置いてあります。頼めば骨を取ったり、皮を取ったりも応じてくれますし、「mune」「momo」なども通じます。

魚

魚卸店もたくさん並んでいます。店主たちは「saba」「sanmai oroshi」などの日本語で呼び掛けてきます。さすが日本人御用達のマーケットです。豚肉屋さんだけでなく、鶏肉屋や魚屋でも日本語が浸透しています。

野菜・フルーツ・卵

野菜・フルーツ

野菜やフルーツももちろん豊富です。少量から購入できるのが嬉しいところ。お値段はスーパーより安いものもあれば、実はスーパーより高いものもあると思います。買い物に来たついでに、必要な野菜やフルーツがあればこちらで事足ります。

卵

こちらで売っている卵も日本人に人気です。残念ながらお店の名前が不明なのですが、1階にあります。

人気の理由は、カンポンチキン（放し飼いで育てられた鶏）が産んだカンポンエッグがあることです。カンポンエッグ、少し小ぶりではありますが、黄身が綺麗なオレンジ色で美味しいので、ファンも多いようです。

スパイス・製菓材料

スパイス

マレーシアの料理にはスパイスを使用したものがたくさんあるのですが、私たち日本人はなかなか上手にスパイスを使いこなせません。

自宅でもマレーシア料理を作ってみたい！という願望を簡単に叶えてくれるのが、こちらの「Lizar Chilli Curry Spices」というスパイス屋さん。

店頭にいるおばさんがとてもフレンドリーで、グリーンカレーの素を買うとコブミカンの葉などをサービスしてくれたり、いくつかまとめて買うと更に1パックサービスしてくれたりと、至れり尽くせりなお店です。

製菓材料

マレーシアにいくつも店舗を持っている「Bake With YEN」という製菓材料店がこのマーケットにも入っています。こちらにはお菓子作りやパン作りに使用する粉物やドライフルーツ、ナッツ類、チョコレートなどが種類豊富に揃っています。

しかもお値段も安いです。特に粉物は小麦粉をひとつとっても、全粒粉やプレミアムなど色々な種類がある上に、ココナッツパウダーや豆でできた粉などもあり、グルテンフリーのお菓子やパンを作るのにも重宝します。

豆腐花

1階のエスカレーター付近にある、豆腐花と豆乳のお店も外せません。

豆腐花はご存知ですか？Tau Fu FaやTau Foo Fahなどと表記されるお豆腐のスイーツです。温かい手作り豆腐に黒蜜やシロップをかけていただきます。優しい味でほっこりする美味しさです。1パック2.5リンギット（約67円）です。

日本人の中には、シロップはかけずに持ち帰って、冷蔵庫で冷やし、薬味と醤油で冷奴としていただく方もいるそうです。

私はまだ試したことはないのですが、次回は冷奴として食べてみようかなと思っています。また、豆乳も売られています。

TTDI Wet Market近隣のおすすめ飲食店

さ、お買い物が済んだら、ちょっとブランチでもして帰りましょう！生ものも保冷剤とともにクーラーボックスや保冷バッグに入れておけば、数時間は大丈夫です。TDI周辺のおすすめ飲食店をいくつかご紹介します。

Dotty’s

クロワッサンドーナッツが有名なお店です。クロワッサンドーナッツの上にソルティッドエッグヨークを乗せたものが特に人気。

そのほかのお食事も美味しいし、パンをテイクアウトできるので、時間がないときにパンだけを買って持ち帰りをするのにもおすすめです。TTDI Wet Marketから徒歩5分ほどです。

Common Man Coffee Roasters

コーヒーにこだわっていて、美味しいコーヒーがいただけます。その他、お食事やパンケーキも美味しいと評判のカフェです。TTDI Wet Marketから徒歩5分程度です。シンガポールにもお店があります。

Super Saigon

青と白を基調にした店内が、かわいらしい、ベトナム料理のお店です。フォーやブン、バインミー、生春巻きなどベトナム料理の定番が楽しめます。こちらのお店もTTDI Wet Marketから徒歩5分くらいです。

Village Park Restaurant

マレーシアの国民食・ナシレマの超有名店です。

ナシレマというのは、ココナッツミルクで炊いたほんのり甘さのあるご飯に、それぞれの家庭、お店で味が異なるサンバル（辛味ソース）、卵、キュウリ、揚げた小魚、ピーナッツが添えられている料理です。

これに鶏の唐揚げ（アヤムゴレン）を乗せた、ナシレマ・アヤムゴレンがこのお店の代名詞！本当に美味しいのでぜひ食べていただきたい一品です。

ランチ時は激混みするので、心して行ってください。それでも行く価値はあります！ TTDI Wet Marketからは車で5分から10分弱です。

まとめ

TTDI Wet Marketが日本人に支持されている理由が伝わったでしょうか？

なかなか美味しい豚肉が手に入らないこの国で、リーズナブルに美味しい豚肉が買えるというだけでも通いたくなるスポットですが、更に日本語で注文できるなんて、世界的に見てもかなり貴重なマーケットのはずです。

スーパーでは味わえない、市場の店主とのやりとりも楽しいですし、周辺に美味しいカフェやレストランも多数あるTTDI Wet Marketは、私たち日本人にとって正に「通いたくなるクアラルンプールの台所」です。

まだ未体験の方はぜひ行ってみてください。

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