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インドネシア・マナドで見られる驚きの習慣とは?

マナド

観光地として進化し続けているインドネシアのマナド。人々は明るく、日本人にとって不思議な文化や習慣がたくさんあるとても面白い町です!しかしその中には、他の島に住むインドネシア人ですら驚く習慣がたくさんあります……。

インドネシアのマナドで生活し4年たつ私にとっても理解しがたい、でも面白いその不思議について紹介します!

目次

マナドの冠婚葬祭は豪華に!

結婚式

マナドに来て、1番びっくりしたこと。それが「冠婚葬祭」です。

結婚式の披露宴

とにかく派手に、そして朝までどんちゃん騒ぎ!これがマナド流結婚式です。

日本では、招待された人だけが出席するのは普通です。しかしマナドでは、招待されていなくても、誰々が結婚すると聞きつけた人たちが、当たり前のように大勢出席します。

そして招待された人も招待されていない人も、出席したい人は更に自分の友だちを誘います。その為、新郎新婦の直接の知り合いではない人も出席することになり、新郎新婦とその家族は、誰が、そして何人の人が出席するか当日までわかりません!

披露宴の食事やその他もろもろの費用は大丈夫なの?!と私はとても心配です。マナドでは、お客さんのための食事が足りなくなるということは失礼にあたるそうです。

それで現地の人にお金は足りるのか聞いてみると、「これがマナドの風習だから結婚式の後はお金がなくなるけどそれはしょうがない!」と笑いながら答えてくれました。

そこで大量の料理と飲み物が準備されます。朝までダンスパーティーやカラオケを楽しみます。

どこかのホールを借りて披露宴をする人もいますが、ほとんどの人は自分の家の周りで、つまり屋外でたくさんの椅子やテーブルを並べてパーティーをするので、とにかく騒音がすごいです。

横の人と何か話したいと思っても、全く何を言っているか聞こえないくらいの音の大きさに驚きました。

以前、家の前で近所の人が披露宴を開いていて、カラオケの騒音で家はガンガン揺れるし、午前3時半まで踊ったり歌ったりで騒いでいるしで、全く眠れませんでした!これは本当にきついです……。

お葬式

マナド人は葬式も派手に行います!日本の葬式は黒一式で暗い雰囲気だと思います。

マナドの葬式は、葬式自体が一通り行われたあと、食事会?(というよりパーティーに近いです)が始まります。出席者みんなに喪主とその家族が食事を提供します。そのあとカラオケが始まることだってあります!

家族が亡くなるという悲しい状況の中、またカラオケなんてどういう神経しているんだ!?と私は思いましたが、これもまた習慣のようでマナド人にとっては普通のことのようです。

私の友人から聞いた話ですが、ご主人を亡くしたある奥さんは、葬式のあと親戚の人に「次の人を探さなきゃね」と言われたそうです。

つまり、次の再婚相手を探そうね、と言っているのです!驚いたことにご主人を亡くしたその奥さんも「そうだ!探そう!」と笑いながら話していたそう。

もちろん本気でそう思っているわけではありません。慰めようとして話しているのかはわかりませんが、マナド人の冗談は少しきつめです。

そして言われた方も乗っからないといけない、というような暗黙のルールみたいなものがあり、本当は悲しい気持ちを抱えているのに、それを隠して思ってもないことを言ってしまうということがたまに見られます。

それを聞いて少し悲しいな、とも思いましたが、これも1つのマナド人の特徴のようで、マナド人と比べてジャワ人はあまり冗談は言わないそうです。

また葬式の写真、とくにご遺体の写真を撮ってfacebookなどSNSにのせたがる人も多いです。

これはマナドだけではなく、インドネシア国内の他の場所やアジアのいくつかの場所でも見られる光景のようですが、日本人からしたらご遺体の写真を撮ることすら考えられないことです。

クリスマスと誕生日は毎年の一大イベント!

クリスマス

マナドは、インドネシアの中でもキリスト教徒が多い町として有名です。そこでマナド人にとってクリスマスは1年の行事の中で1番大切です!イスラム教徒はクリスマスを祝わないので他の島の人たちからすると慣れない光景だそうです。

11月後半からクリスマス当日までは、お客さんが自分の家に来たら、どこの家でもジュースと手作りお菓子を提供するというのがマナドの習慣。そこでこの時期は朝から晩までお菓子作りに忙しくなります。

そしてスーパーや市場にはコーラとスプライト、ビールが大量に積み重ねられ、並べられます。

また、教会ごとに毎日礼拝やクリスマスの行事が行われ、特にクリスマス前の1週間は、人々は毎日足しげく教会に通います。

さらに、クリスマスから新年にかけてマナド人は新しい服を買う習慣があります!これは本当に謎です。マナド以外の島から来たインドネシア人も、これにはかなり驚いていました。

借金してでも、誰かにお金を借りてでも、とにかく服を新しくするのです!

服だけでなく、この時期は多くの人がたくさん買い物をするため、モールがいくつかある中心部に多くの人が集まります。町は車とバイクで溢れかえり、毎日渋滞。外に出るのが本当に嫌になります……。

クリスマス前には、給料3ヶ月分を前借りする人も多いそうで、これもまた驚きです。

誕生日

クリスマスの次に大きな行事は子どもたちの誕生日会!これも大々的に行われます。誕生日を祝う自分の子どもの写真を大きなポスターにして飾ります。そして教会の牧師さん達にも来てもらい、祝ってもらうそうです。

友達や親戚などが大勢招待され、大きなパーティーが行われます。バリ島やジャワ島出身の人は、パーティーの規模の大きさにみんな最初は驚いたと言います。

マナド人はなんでも食べる!

マナド人はコウモリ、犬、猫、蛇、森にいるネズミ、海ガメなど食べられるものはなんでも食べます!他の島出身の人たちの中にはそれを嫌がる人もいます。

そしてマナドでも最近は、犬や猫をペットとして飼う人も増えたので、「食べるなんてかわいそうだ」と言って食べたがらない人も増えて来ています。

しかしほとんどの人が人生で1度は絶対に食べたことがあるはずです。とくに犬料理などは、お客さんが来る時やイベントがある時に作るおもてなし料理です。食用の犬はもちろんいないので、その辺の野犬が調理されます。

それで特にクリスマスの時期は、その辺でいつもうろついている犬の数が減ります。食べられるからです。そして犬は割と高く売れるそうで、犬を盗む泥棒もこの時期は増えます……。

市場には、丸焼きにされた焦げた犬が大量に並べられていることもあり、苦手な人はショックを受けると思いますので気をつけてください!

ちょっときつい?マナド人の話し方

マナド語は、本来のインドネシア語とそこまで大きくかけ離れているものではありませんが、発音や話し方が少しきつく言葉があらいと言われています。

彼らは言葉の語尾や音をかなり力強く、勢いよく発音するため、聞いている人の中には怒られているように感じる人もいます。そしてとにかく早口で声が大きいです……。

私も最初に来た時、言葉がわからなかったので何を言われてるのかは理解できなかったのですが、「私今怒られてる……?」と不思議に感じることが多々ありました。

でも言語ができるようになってわかったのですが、決して怒られているのではありません!彼らは怒っているつもりなど全くありません!

もちろん話し方が穏やかな人もたくさんいますが、田舎に行けば行くほど、きつい話し方をする人が多いので、一緒の車に乗り、横で喋られると発狂したくなるくらい辛かった思い出があります。

しかし、それくらいマナド人は明るくオープンで話していて楽しい人たちです。

女性が強い!

マナドの女性

マナド人、とにかく女性が強いです!妻の尻に敷かれているご主人をかなり見かけます。

インドネシアで90%を占めるイスラム圏のジャワでは、妻は夫から3歩下がるという日本の文化に近い雰囲気が見られますが、マナドでそれはあまり見られません。

行事では、割となんでも女性が仕切っています。もしかするとこれも宗教の影響かもしれません。

マナドでは言い出しっぺがお会計

お金

食事やお茶に出かける時、行こうと言いだした人が全員の食事代を支払うという習慣があります。一緒に行った人が何人いたとしてもです。それを知ってから、食事に誘うのがとても難しく感じます。

ジャカルタから引っ越して来た友達は、大きな集まりが終わった後、何人かにご飯を食べに行こうと誘ったそうです。すると相手から「じゃあ11人分払ってくれるの?」と言われたそうです。

最初は冗談と思って笑っていたものの、話しているうちに「この人本気で言ってる……」と気づいたそうで、みんなの分は払えないと伝えるとその計画は無しになったそうです。マナド人怖いです!!

ただこの文化は割と年齢が上の人たちに見られるもので、若者たちの間では割り勘も見られます。

まとめ

インターネットで検索すると、マナド人について「パーティー好きで見栄っ張り」とコメントしている人をよく見かけます。行事を豪華に、そしてお金がなく借金してでも良く見せようとするところからそう言われているのでしょう。

しかしよく言えば、彼らは人が大好きで、みんなで集まってわいわいすることが大好きなのです!お客さんには絶対にお金を出させないなど、とてももてなし上手です。

あたたかく寛大な人たちに助けられることも多く、理解できない文化や風習が多くても、とても興味深い町だと思います。

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この記事を書いた人

海外就職・海外求人マッチングサービスGuanxiを運営しているIT企業。
世界各地をお仕事で飛び回っています。

世界各地で滞在し、見たもの、感じたもののリアルを届けます。

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