ジョホールバルの治安と安全対策とは?現地在住者が解説

ジョホールバル 東南アジア

母子留学やリタイア生活を送る人々に人気の移住先、マレーシア。中でも国を挙げて開発が進んでいるジョホールバル(Johor Bahru)は人気のエリアです。

こちらの記事では、シンガポールとの国境沿いに位置しているジョホールバルの治安についてご紹介いたします。

ジョホールバルへ移住を考えていらっしゃる方も、そうでない方も、これを機会にジョホールバルの治安についての知識を得てみてはいかがでしょうか。

ジョホールバルとは

プール

マレー半島の最南端にある町、ジョホールバル。ここ数年間で日本でもテレビやウェブサイトにて「人気のある海外移住先ランキング」の上位に位置づけされている人気の場所です。そんな日本人にも人気のある町「ジョホールバル」ですが、気になるのはその治安。

マレーシア・ジョホールバルはシンガポールとの国境沿いに位置してるので、マレーシア人以外にも様々な国籍の人々が暮らしています。東南アジアの周辺国からジョホールバルに出稼ぎに来ている人も多いです。

英語のほかにも、中国語やタミル語といった多言語が飛び交う国際的な街で、他国からの観光客が多いのも特徴です。

ジョホールバルでも要注意な治安

マンション

最近では、イギリス式やアメリカ式のインターナショナルスクールの建設が盛んなジョホールバル

ここ3年ほどは、日本国内のインターナショナルスクールや、イギリスやオーストラリアといった英語圏のインターナショナルスクールよりも学費が割安であるという理由から、母子留学の移住先として大人気です。

首都のクアラルンプールに負けず劣らず、日本人をターゲットにしたコンドミニアムが多いジョホールバル。コンドミニアムにバスタブが完備されていることはもちろん、温泉がついているコンドミニアムも既に建設されています。

こういった高級コンドミニアムがあるエリアで心配なのは、やはり治安面です。日本人やヨーロピアンといった富裕層をターゲットにしているコンドミニアムは、規模が広くて外装もモダンです。

囲から目立っているので、犯罪の標的になりやすい側面は確かにあります。日本人が多く住んでいることから、コンドミニアムの住人の服装や行動は日本にいたころと同じようになりがちです。

ジョホールバルには日系スーパーや日本語が通じるクリニックがあることから思いのほか住みやすく、移住歴が長くなるほど心の緊張が途切れがちになります。

車の運転と同じように、慣れてきたころが一番危ないと言われていることを痛感しやすい場所でもあります

ジョホールバルで多発している犯罪とは

ジョホールバル

移住している日本人だけでなく、現地のマレーシア人でさえも被害に遭いやすい犯罪を2つご紹介します。ジョホールバルで多発している犯罪は、日本に比べて「軽犯罪」と言われている単純な犯罪が多いのが特徴です。

すぐに予防ができる犯罪も多いので、観光や移住の下見で訪れる際の参考にしておきましょう

背後のバイクにご注意「ひったくり」

ジョホールバルで多発している犯罪の1つ目が「ひったくり」です。ジョホールバルではバイクに乗った2人組が背後から近づき、ハンドバッグやショルダーバッグを奪う「ひったくり」が毎日のように発生しています

特に注意すべき時間帯は夕暮れ時から真夜中です。 繁華街には街灯や人通りが多いですが、ショップロット(小さい商店が連なっている低いビル)の裏道などはゴミ捨て場となっており、昼間でも人通りが少ないです。

こういった場所は、夕暮れ時からは犯罪に遭いやすいポイントとなるので歩くのは避けましょう。犯罪者から標的にされやすく、大声をあげても声が届かない可能性が高いです。

車内に荷物は残さない「車上荒らし」

「ひったくり」同様にジョホールバルで多発している犯罪が「車上荒らし」です。ジョホールバルを訪れるきっかけによっては現地で車を購入したり、日本車や高級車に乗る機会があるでしょう。

そんな時に注意したいのが、車内に荷物を放置することです。日本ではガソリンスタンドやコンビニに立ち寄る際に、短時間であれば車内にかばんを放置することはよく見る光景です。 しかしここは海外。

助手席に置いている荷物はもちろん、ドリンクスタンドの中などに置いているスマートフォンも必ず取り出しましょう。車内に放置することは危険です。

パソコン器具も特殊な機械を使ってバッテリーを察知され、盗まれる被害が続出しています。出来る限り車外から見える場所に荷物を置かないことはもちろんですが、どうしてもパソコンを車内に残す場合はトランクに入れましょう。

しかし、パソコンのコードはかばんに入れて車外へ持ち出すのがベストです。窓ガラスを割って盗まれることがほとんどですが、私の知り合いはもっと強引にスマートフォンを盗まれたことがあります。その人は運転をする前にスマートフォンを使ってGPSをセッティングしていました。

その様子をどうやら外から見られていたらしく、外から熱心に話しかけてくる男に遭遇。運転席の窓を開けた瞬間に、車内にあるスマートフォンを強奪されたとか。こんな強引な手口は他には聞いたことがありませんが、盗もうとしている人間によってはこういった手段に出ることもあり得ます。

ジョホールバルに限らず、海外では貧富の差は日本よりもあるもの。日本では考えられないような手口を使って、金品が強奪される可能性もあります。

自分が想像している以上に、犯罪というものは意外と身近にあるものだと意識しておいて損はありません。

犯罪者は身近にも「メイドによる窃盗事件」

高級コンドミニアム利用者だけでなく、メイドによる掃除や洗濯のサービスを気軽に利用できるマレーシア・ジョホールバル。日本人の家族や単身赴任中の駐在員など、案外多くの方が利用するサービスの一つです。

日本では一部の富裕層のみが利用するものと考えられていますが、共働きが多いマレーシアでは当たり前のサービスとして幅広く知られています。そんな素敵なメイドサービスで時折聞かれるのが、金品の窃盗です。

掃除中に開けられた引き出しの中の時計や金銭が抜き取られるという事件です。外出中などにサービスを利用する人が被害に遭いやすいのが特徴。

サービスを利用する際は利用者の誰かが家にいることがベストですが、なかなかそうはいかないものです。そういった時に効果があるのが、利用する際にわざと少額の金銭をテーブルの上に置くという方法です。

この金銭がサービス利用後にも手を付けられずに残っていた場合、そのメイドは信用ができると言われています。多くのメイドがサービス会社を通じて派遣されているので、もしもの時にはクレームをつけることも可能です。

しかしクレームをつけたところで、奪われた金品が持ち主に戻ってくることはほぼ皆無と言っていいでしょう。ジョホールバルだけでなく、海外では盗まれたら最後といったケースが多いのが実情です。

泣き寝入りをしないためにも、こちらから先手を打つのがおすすめです。

ジョホールバルで犯罪を予防するポイント

ショルダーバッグで身軽にショッピング

ショルダーバッグ

それでは、こういった軽犯罪を予防するにはどうすればいいのでしょうか。まずはできることから始めましょう。1つ目はかばんの種類です。

日本ではクラッチバッグや肩から下げるタイプの大きなかばんが多く見られますが、ジョホールバルでは使わないほうがいいでしょう。強奪されにくいかばんの種類としておすすめなのが、ショルダーバッグです。

こちらのショルダーバッグを斜めがけにし、体の前にかばんを持って来ます。いつでも両手でジッパーの部分を扱えるようにしておくのがいいでしょう。

かばんのひもは短めにセットします。ジッパー部分を背後にすると、誰かが触っていてもわからないことがあるので、体の前に持ってくるのがおすすめです。移住して間もない頃や、観光でジョホールバルを訪れている時、肌の色や服装、化粧の仕方から国籍がバレやすい人種が日本人です。

片言の日本語で気安く話しかけてくる人に遭遇したら、犯罪のターゲットを見定めているのかもしれません。

ジョホールバルの街を少人数で歩く際は、常に周辺の様子を確認するようにしましょう。

服装はシンプルであれ

ジョホールバル

せっかくの海外なのでおしゃれを楽しみたいという気持ちは、ジョホールバルでは抑えておいたほうがいいでしょう。シンガポールが近いこともあり、おしゃれな服装で町を歩いても大丈夫だという認識をしている人も多いので注意が必要です。

ジョホールバルでは高級腕時計、ブランドバッグは犯罪を招きかねないグッズです。

ジョホールバルで生活をしているとわかってくることの一つに、現地の人の身なりが比較的質素であることが挙げられます。その理由は犯罪の抑止であるから驚きです。

高級住宅街が増えているジョホールバルでは、貧富の差が激しくなっています。むやみにブランド品を見せながら歩くのは危険だと現地の人は言います。

せっかくのブランド品は、お隣のシンガポールを歩くときやホテルや結婚式などといった特別な一日に使うのがいいでしょう。普段の生活では、現地のマレーシア人のようにラフなシャツ、シンプルなワンピースといった服装にビーチサンダルがベストです。

郷に入れば郷に従え、いかにジョホーリアンらしく振舞えるかが犯罪を抑止するポイントです。

まとめ

ジョホールバル

マレーシア・ジョホールバルでは、様々な国籍の人々が生活をしています。国籍が多ければ多いほど、多くの背景と価値観を持った人が集まります。

ジョホールバルは来てみると案外生活がしやすく、中華系が多い街へ行けばあまり海外にいるという印象が無いです。そういった理由から、なんとなく緊張が緩みやすい瞬間が生まれやすい場所でもあります

どんなに居心地がよく、住み慣れたとしても、ジョホールバルではあなたは一人の外国人。見る人から見ればすぐに日本人であることはわかってしまいます。

そういった緊張感をいつも心のどこかに置いておくことが、マレーシア・ジョホールバルで犯罪に合わずにいられる一つの大きなポイントでしょう。

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マレーシア・ジョホールバル在住。会社員生活を経て、単身マレーシアにて転職、結婚。体が完全にマレーシアナイズされてしまい、夏しか日本に帰れないことが悩み。

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