日本のお隣にある中国の首都、北京。比較的日本から近いので、1度は行ってみようと思われるかもしれません。実は北京、あまりそのような印象はないかもしれませんが、夏は酷暑で冬は極寒なのです。
ですから対策をしっかりして、たくさんの歴史的建造物のある北京を満喫できるようにしましょう。これから北京を訪問する方のために、北京在住歴3年になる私が北京の天気と季節別服装を紹介します!
北京の年間気温
日本と同じで春と秋は過ごしやすい気候です。注意すべきなのは夏と冬です。
北京の夏
40度近くになる日もあり暑いですが、蒸し蒸しした暑さではありません。カラッとしています。今年(2018年)の東京は夜でも気温が下がらず、翌日の早朝もずっと暑いことが続いたようですが、北京は夜に気温が下がってくれるので早朝は涼しく過ごせます。
余談ですが、暑くなると道で出会う多くのおじさんがお腹を出しています。Tシャツのお腹部分だけをめくって歩いているんです。
今では見慣れましたが、始めて見た時は衝撃でした。日本ではなかなか見られない光景です。
北京の冬
冬の北京はマイナス10度になることがあります。ここまで下がると寒いというより皮膚が痛いと感じます。ですが、乗り物と建物の中はとても暖かいです。
特に建物は、ほとんどんに暖気(ヌアンチー)が備え付けられていていて快適です。暖気とは、配水管を通してお湯を各部屋に循環させる設備です。公共ではない個人のアパートやマンションの中も暖かく、冬でも室内では半袖で過ごせるほどです。
この暖気は供給期間が決まっていて、11月15日~3月15日までです。そのため、個人的に北京の最も寒い時期は11月15日前の2週間です。夜は寒すぎてガタガタ震えて眠れません。あえてこの時期に日本へ一時帰国することもあります。
ではその時期に北京に旅行は行けないのではと思うかもしれませんが、ご安心ください。旅行者が使うホテルには基本的にエアコンがあります。
北京の年間降水量
グラフから分かる通り、夏はよく雨が降ります。北京の1年の降水量は、80%近くが夏のものです。といっても一日中雨が降っているというよりは、急に降り出してしばらくしたら止むを繰り返している感じです。スコールのようなイメージですね。
また夜中に降って日中は止んでいる日も多いので、それほど雨の日が多いというイメージはありませんでした。冬は降水量が少ないため雪はほとんど降りません。しかし、稀に雪が降ります。そしてごく稀に積もります。3年の間に一度だけそのような日がありました。
その日は朝7時からバスに乗っていましたが、いつもなら9時に着く目的地に、11時半に着きました。しょうがないです。北京人は雪に免疫がないのです。
また空気がとても乾燥します。冬によく中国人から言われる言葉は、「水をたくさん飲みなさい」です。中国人いわく、風邪をひきにくいらしいです。
北京の季節別服装
春(3月〜5月)
3月はまだ寒いです。厚手のコートやジャケットが必要な時もあります。4月、5月にかけて徐々に過ごしやすい気候になり、旅行に良い季節となります。しかし急に寒い日があったりもするので、脱ぎ着がしやすいカーディガンなどがあれば便利です。
夏(6月〜8月)
カラッとした暑さです。日本の夏と同じ服装を持ってくれば大丈夫です。建物やバスの中はエアコンが効きすぎて寒いことがよくあるので、カーディガンなど羽織れる物があると便利です。
秋(9月〜11月)
旅行のベストシーズンと言われています。日本と同じ服装を持ってくれば大丈夫です。ただ11月だけは日本より寒く感じるので、少し厚着の方がよいです。
冬(12月〜2月)
防寒対策を忘れないでください。参考に、冬に外出するときの私の服装ですが、まず薄いユニクロのダウンジャケットを着て、その上から日本のイオンで買ったダウンコートを着ています。手袋も二重にしてマフラーを首に巻きます。
これでも寒いですが、上述したように建物内は暖気(ヌアンチー)があるので耐えられます。旅行の際は脱ぎ着がしやすいダウンジャケットやコートを持っていきましょう。
季節別北京旅行に持参した方がよい物
夏
紫外線対策は必須です。日焼け止め、帽子、日傘、アームカバー、サングラスなどをお忘れなく。また急な雨への備えに、折りたたみ傘やカッパがあると良いでしょう。
冬
皮膚が乾燥するので、気になる方は顔のパックを持っていっても良いかもしれません。そして冬に忘れてはならないのは、これから説明しますがマスクです。
北京の空気汚染状況
北京に住み始めてから毎朝天気予報と共に確認するのが、空気汚染を数値化したアプリです。私が使っているのは「Air Matters」というアプリです。
北京に旅行に来る時はある程度高級なマスクを持参して下さい。特に注意すべきなのは冬です。冬は四季の中で空気が一番汚いです。一部の人達が暖をとるために石炭を炊くからです。
2年半前の冬のことです。私が北京に来て初めての冬だったのですが、朝起きてカーテンを開けると衝撃を受けました。マンションの隣の棟が空気の汚さで見えないのです。空気中のチリに太陽光が乱反射でもしたのか、世界はオレンジ色でした。夕方でもないのにです。
それ以来、そのような日は空気洗浄機をかけてひたすら家にこもります。どこにも行きません。ただ安心してほしいのですが、今年の冬の空気はその時に比べてだいぶ綺麗になりました。
中国の環境保護への意識は毎年向上しており、来年はさらに期待できるでしょう。
まとめ
北京は日本との時差が1時間で、飛行機で4時間程度で到着します。最近は北京のマナーは向上してきており、列への割り込みなども少なくなりました。
特に今の若者達はインターネットを通して多くの情報を得れるので、世界的にみて恥ずかしい行動はやめようという傾向が見られます。これからもっともっと過ごしやすい街になっていくでしょう。
どの季節に行くとしても、対策をしっかりして快適な旅となりますように。
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