北京生活や旅行に行く時、現地の治安は気になるところですね。夜は外に出ない方がいいのか、裏通りは通らない方がいいのかなど、注意すべき点が分かっていればその範囲内で楽しめます。
さて、中国の治安のイメージは、おそらくよくないでしょう。私も北京に来る前はそう思っていました。しかし往々にしてあることですが、イメージと現実は異なっています。
今回は北京の治安は良いのか悪いのか、旅行に行くなら気をつけることは何か、北京に住んで3年の私がお伝えします。
北京の治安とは
結論から言うと、夜に出歩いても大丈夫なほど治安は良いです。もちろん油断は禁物なので女性1人は避けた方が無難でしょう。しかし夜の11時に女性1人でウォーキングしている現地人もよく見ます。
寒い冬以外は夜の10時くらいまでは大勢の人が外にいるので、周りは暗いですが日中と同じような街の表情です。夜だから静かにしないとという概念がないので、遅くまで賑やかなのです。
また日中なら裏通りを通っても大丈夫です。ですが夜は危険です。裏通りは街灯がないことや、あったとしても全く明るくないことが多いです。
にもかかわらず道路がデコボコしていたり穴があいていたりします。簡単に足をひねりますし転びます。夜の裏通りは危険です。道路状況によるものです。
さて、日本ではコンビニ前に若者が集まっているなど、少し怖い場面がよく見られますが、北京ではそのような光景は見たことがありません。
近くで女性が乱暴された事件なども聞いたことがありません。北京は電車内の痴漢も少ないです。北京の女性は強く、泣き寝入りするようなタイプはいないので、怖くて痴漢なんてできないそうです。
強盗事件も近くで起きたとは聞かないです。そのような大きな犯罪よりも軽犯罪に注意しなければならない、と感じています。
北京で気をつけてほしい犯罪:スリ
最も気をつけなければならない犯罪は、スリです。多いです。言うまでもないことですが、鞄から手をはなしてはいけません。また鞄を後ろに担いでいるのは、どうぞ盗ってくださいと言っているようなものです。絶対に手前に持ってきておきましょう。
注意してほしいものが、ポケットに入れたスマートフォンです。たくさんの中国人と外国人が被害にあっています。
私は電車やバスの中、道を歩いている時でもスマホは手で握るようにしています。相手はプロです。慎重に慎重を重ねなければいけません。
旅行中タクシーを使うことも多いと思います。運転手に目的地を告げる時、スマホで住所や地図を見せるかもしれませんが、そのままスマホを運転手に渡してはいけません。見せるだけにしましょう。
うっかり返してもらうのを忘れてしまったら、ラッキーと持っていってしまいます。友人の日本人がこれをやられました。買ったばかりのiPadでした。
あと、メーターが回っているか確認しましょう。日本人はお金持ちだと思っている中国人はまだまだたくさんいます。
北京で気をつけてほしい時期(春節前)
軽犯罪に特に注意してほしい時期があります。なんとスリや置き引きなどが活発になる時期があるのです。この時期に中国へ旅行される人は本当に気をつけてください。
それは春節前です。毎年2月くらいに中国の春節があります。これは中国人にとってはお正月です。仕事も学校も1週間ほど休みになります。
ほとんどの人が実家に帰るので北京には人が少なくなります。北京に残っているのは実家が北京の北京人だけです。
さて、この春節前にスリが多くなる理由ですが、それは実家に帰るための旅費が欲しい人が増えるからです。衝撃です。働いて稼いでくれよと思います。
中国人の友人達はこれを一種の風物誌のように捉えていて、笑いながら教えてくれました。大きい国に暮らしてると心も大きくなるのかと感心しましたが、実際に盗られた人はキレていました。
北京で気をつけてほしい時期(政治問題)
日本と中国の政治問題によって、反日感情が高まっている時は注意が必要です。そのような時期は外で日本語を話すのは避けてください。と言っても物を買う時やタクシーに乗る時には、レジや同行者との会話などで外国人だとバレてしまいます。
身を守る良い方法は、相手に日本人ではなく韓国人だと思わせることです。たいてい先に「韓国人か?」と聞かれますし、そのような人は日本より韓国が好きなので頷いておけばよいです。
ほとんどの中国人は韓国人と日本人の見分けがつきません。ついでに語尾に「安いニダ」「買うセヨ」とかつけて会話していれば完璧です。
5年前は反日感情がとても強かったそうです。私はまだ中国に来ていなかったので話に聞いただけですが、タクシーに乗った日本人の先輩は目的地に送ってもらえませんでした。
しかし安心してほしいのですが、私が中国にいる3年間では、そのようなことを経験したことがありません。反日感情は薄まってきているように感じていますし、良識ある中国人もたくさんいます。
ただ旅行に行かれる人は、日本と中国の政治的動きに目を配っておくとよいでしょう。全体として中国人は愛国心が強いのです。
治安対策として海外旅行傷害保険を活用
海外旅行傷害保険に入るという手がありますが、わざわざそのためにお金を払うのは嫌な人も多いでしょう。私もそうです。
ですから私は海外旅行傷害保険が付いているエポスカードを作ることにしました。たくさんの種類がある中でエポスカードを選んだ理由は
- 年会費無料
- 自動付帯
だからです。自動付帯というのは、旅行前に何もしなくても勝手に保険が付いてくることです。対義語は利用付帯です。
例えば私は楽天カードも持っているのですが、これは旅行中の交通費を楽天カードで支払う必要があります。そうしてはじめて補償が受けられます。少し面倒くさいですね。
エポスカードを作ったとしても、旅行前には必ず、どのような状況でどうすれば補償を受けられるのか資料を読み込んでおいてください。それだけでトラブルがあった時も少し冷静に対応出来ますし、補償が受けられないというミスを防げます。
まとめ
北京は歴史ある魅力的な街です。頤和園や万里の長城、故宮、王府井など、1日ではまわりきれない多くの観光スポットがあります。
もしイメージが悪いせいで旅行に行くのを尻込みしているようなら、もったいないです。個人的には東京よりも安全ではと感じているほどです。気をつけるところは気をつけて、でも過度の心配はいりません。ぜひ一度、北京にお越しください。
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