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日本人が旅行に行きたい国として常にその名が上位に挙がるタイ。私はそんなタイに住んでいますが、やはりタイの魅力にはまり、何度も足を運ぶ人も少なくありません。
タイ好き旅行者と話をしていると、夜中に聞こえてくる“謎の声”について尋ねられることがあります。
「夜、ホテルにいたら外から変な声が……」
「鳥のような、人間の子供のような声で『トゥッケー』と聞こえてくる」
もしタイに来られたことがあれば、あなたもこの謎の声を聞いたことがあるかもしれません。
記事の目次
謎の声の正体は……
奇妙な声を出すのはこの生き物。その鳴き声のとおり、タイでは「トゥッケーตุ๊กแก」と呼ばれています。
トゥッケーは頭から尾まで約30cmほどの大型ヤモリの一種。体全体が赤と白の水玉模様？で覆われており、人によっては可愛く見えるかもしれません。
トゥッケーの特徴1. 鳴き方のリズムがニワトリと同じ
私の家の周りにも多く生息しているようで、よく声が聞こえてきます。その鳴き方も、注意して聞いてみると一定のリズムがあることに気づきます。
「トゥ、トゥ、トゥ、……トゥッケー！！トゥッケー！！……」
私の調査によると、この「トゥッケー」という部分をいつも5回ほど繰り返すと鳴き止みます。
文字に起こして初めて気がつきましたが、ニワトリの「コ、コ、コ、コケコッコー！！」と同じリズムですね。
トゥッケーの特徴2. 危機管理能力が低い？
葉っぱの中にいてもすぐに周りから見分けられるこの自己アピール力。擬態など、さらさらする気がないといったところでしょうか。
ちなみに、上の写真は猫に襲われそうになっていたのを助けてあげた時のものです。
可哀想と思い木の上に逃がしてあげたのですが、しばらく後に見に行ってみると、同じ場所でじーっとしてました。夜にはその独特の声で鳴いて自分の居場所を知らせていたので、あまり危機管理能力はないのかもしれませんね。
トゥッケーの特徴3. 薬や食材として高価
実はこのトゥッケー、中国では漢方として売られているようで、タイの小さな村ではこれを捕まえて売ることで生計を立てている人達もいます。大きなサイズになると1匹3〜5万円になるとか。
日本でも在庫があれば買えるようです。アマゾンの商品レビューで味についても触れられています。
見た目に反して美味しいです。皮を剥くと白身魚の様な感じです。ホイル焼とエノキと玉葱で炒めて食しました。難点を言うなら骨が堅い、爪がささると痛い、四肢の部分は食べづらいってところでしょうか。個人的には尻尾が一番美味しいです。
by アマゾン太郎
トゥッケーとの上手な付き合い方
聞いたところによると、トゥッケーは非常に噛む力が強く、一度噛まれると病院で手術をして外してもらわなければいけないほどだそうです。
トゥッケー自体が毒を持っているというのは聞いたことがないので、噛まれたらすぐに命に関わるということではないかもしれませんが、それでも傷口からの感染症の恐れがあるかもしれません。
何より、大型爬虫類に噛みつかれて痛い思いなんてしたくありませんよね。
トゥッケーもそう簡単には捕まってくれません。素人は下手に手を出さず、その愛くるしい姿と声を楽しむだけの方が良いのではないでしょうか。
まとめ～見慣れてくると愛らしい
意外と凶暴な一面を持っているトゥッケーですが、タイでの日常生活でその声が聞こえてくると、なんだかとても心が和みます。慣れると見た目もとても愛くるしく感じます。
そのうち、トゥッケーを家で飼いたい！と思うようになるかもしれませんね。
もし、今度のタイ滞在で「謎の声」を聞くことがあれば、その声の出どころを探ってみてはいかがでしょうか。
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