私がタイに移住して数年経ちました。現在の心境といえば、やはり「海外移住は簡単ではなかった」です。
私の場合、現地の会社に採用されたのをきっかけに本格的に移住を決め、知識もなく甘い考えでタイへ渡航し、入社後に「こんなはずじゃなかった」という経験をしました。
これから海外就職や海外移住をしようと考えているみなさんのために、海外現地採用の厳しさを考えさせられた体験談をご紹介します。
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タイにある日系企業に現地採用されタイへ移住
タイへの移住を決め、タイへ移り住んだ時、最初はノービザで入国しました。駐在員として日本から派遣されたわけではなく、日本にいる間にタイの日系会社の現地採用に応募し、採用されたのがきっかけでした。
タイに到着し、現地の会社を訪問。3ヶ月は試用期間だという旨を告げられましたが、事前にその情報はメールで知らせてもらっていたので、特に驚くことはありませんでした。
タイで就労ビザと労働許可証の取得を目指す
1週間くらいバンコクのオフィスに通った頃、就労ビザと労働許可証を取得する手続きが始まりました。
会社からまずはシンガポールへ行ってビジネスビザを取ってきてくださいと言われ、渡航費と宿泊費、そしてビザ申請のお金を預かります。初めてのことだったので、とりあえず言われるがままにシンガポールへ行き、ビジネスビザを取得しました。
バンコクへ戻ると、配属がタイ北部のチェンマイとなります。既にその会社で働いていた日本人の先輩社員の方と一緒に2人でチェンマイオフィスに勤務することになりました。
タイの労働許可証は結局、発行されなかった
問題はここから始まりました。シンガポールで取得したビジネスビザでとりあえず3ヶ月間は滞在できたのですが、労働許可証はいつまでたってももらえません。
最初に取得したビザの期限も過ぎようとしていた頃、本社から、労働許可証が間に合わないのでとりあえずメーサイ(タイとミャンマーの国境)に行って一度出国し、タイに再入国して滞在可能期間を15日間確保してきてくださいと言われてしまいます。
自分では他にどうすることもできなかったので、言われるがままにミャンマーへ行って滞在期間を15日だけ延ばしてチェンマイに戻り、またビザの期限が切れそうになるとミャンマーへ行くという生活をしばらく続けることになりました。
その間、本社へビザや労働許可証のことについて質問してもはぐらかされ続けてしまいます。
1年間、滞在期間を延長し続ける
一緒にチェンマイに行った先輩社員は3ヶ月でバンコクに戻ってしまい、チェンマイに一人取り残された私は、給料も少なく貯金もない状況です。
自分では他にどうすればいいのか分からず、会社の言う通りに滞在期間を延ばしながら仕事をするしかないという負のスパイラルから1年くらい抜け出すことができませんでした。
現地採用で海外移住を決めた人が陥りがちな罠
今はもうその会社はありませんが、今でもそのような会社がないとも言い切れません。
会社を一方的に責めているわけではありませんが、自分の知識不足や、採用が決まったその会社について詳しく調べなかったこと、会社という存在を信用しきっていたことなど、考えが甘かった自分にも落ち度があったと強く反省しています。
そもそもタイ語は全くできない、英語にもそれほど堪能でもない自分がどうして現地採用に合格したのか?
この時点で、採用自体がまともではなかったのかもしれないと思わなければいけなかったのかもしれません。しかし、移住を決めた人間にとって現地での採用が決まった喜びは平常心を曇らせることがあるのです。
まとめ~最悪の状況に備えてしっかり準備を
日本の習慣や常識などが世界では通用しないという当たり前のことは、実際に海外に出てみるまでなかなか気づかないものです。
近年、タイはビザ取得がどんどん難しくなっています。タイに限らず海外就職・海外移住するなら、現地での採用が決まっただけでぬか喜びせずきちんと知識を補い、最悪の状況を考えておくことが大切です。
いざとなったら帰国できるくらいの資金を蓄えておき、窮地に陥っても自分でリカバリーできるような準備をしておきましょう!
こういった状況は大手の転職エージェントを使えば避けることができます。まずは大手の転職エージェントを使い、身元のしっかりした企業へ就職すると良いと思います。
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