マレーシアで働く人必読!ビジネスにおけるマナーや注意点について

マレーシア マレーシアでの働き方

これから外国で働こうと思っている人にとって、その国のビジネスマナーや文化を事前に知ることは、とても重要なことだと思います。マナーについて知らないと相手を驚かせてしまったり、時には失礼に当たるような場合もあります。

私はマレーシアで日系企業と現地企業の両方での就業経験があります。その経験から、マレーシアで働き始める前に知っておくべきビジネスマナーや文化を激選して紹介します。

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マレーシアでのビジネスにおける挨拶の基本

握手

日本ではビジネスシーンで初対面の人と会う場合、まずはお辞儀をし、挨拶をすませてから名刺交換をするのが普通です。

しかしマレーシアではまず握手をし、名前を名乗った後に名刺交換をします。マレーシアでは、ビジネスシーンでお辞儀をするという習慣は、基本的にはありません。

また、マレーシア人でもイスラム教徒の場合は、握手をした後に右手を自分の胸元にそっと持っていきます。その行為によって、相手への敬意を表します。

相手がイスラム教徒だとわかっている場合は、私達も同じ様にすることで、相手への敬意を表すことができます。

注意点として、マレーシアでは左手が不浄とされているため、握手をする場合には必ず右手で行わなくてはなりません

集合時間は目安であって、厳守ではない

レストラン

マレーシアでは基本的に、時間を厳守するという意識が日本ほどはありません。日本人の文化として5分前行動という習慣があるように、マレーシアでは多少遅れても問題ない、という習慣があります。

マレーシアでは日本ほどインフラが発達しておらず、あらゆる場所で交通渋滞が起こります。また日本のように時間どおりに運行される電車や地下鉄のような交通機関が都市部にしかないので、基本的に車かタクシーでの移動となります。

そのため交通渋滞に巻き込まれて時間に遅れるということが頻発するのです。それに加えて南国らしい、たいていのことを許容する、大らかな精神も持ち合わせているため、マレーシア人は他人の遅刻などにも寛容です。

仕事上の納期にも寛容なマレーシア人

時間を守らないことに寛容なマレーシア人の性格は、仕事上の納期にも影響を与えます。納期までに仕事を終わらせなくてはならないという意識が足りず、さまざまな理由を持ち出して納期を守らないことが多々あります

残業を極力避ける人が多く、無理をしてまで納期を守るという意識があまりありません。

そのためマレーシア人に納期を守ってもらいたい場合には、余裕を持って納期までに何度も催促をしなくてはならなくなります。しかしこれはマレーシアの慣習なので、私達日本人が、無理やり私達のやり方を押し付けるわけにはいきません。

そのためあまりタイトな予定を組むことは避け、余裕を持って納期設定をしていく努力が必要です。

日常会話の中で避けたほうが良い話題

マレーシア

マレーシア人とビジネス上で世間話をすることがあります。会話の中で、いくつかのタブーがあるので注意が必要です。

まずマレーシアの政治的な内容については話さないほうがよいです。また、宗教についても人それぞれ考え方が違うので、相手との交友関係の深さにもよりますが、あまり深く掘り下げて話さないほうが無難です。

特にマレーシアはさまざまな宗教が混在している国なので、私達日本人とは感覚が全く異なります。

例えばイスラム教徒は豚肉を食べません。ヒンズー教徒は牛肉を食べないですし、仏教徒でも厳格な人は牛肉を食べません。

このように多様な宗教ごとの特徴を知らないで語ることは、時として相手に失礼に当たる可能性がありますので、極力避けることをおすすめします。

ビジネス上の交友関係での贈り物

プレゼント

マレーシアには昔から賄賂が盛んに行われていたという背景があるため、SPRM(Suruhanjaya Pencegahan Rasuah Malaysia:スルハンジャヤ・プンチュガハン・ラスアー・マレーシア)という贈収賄取り締まり機関があります。

この機関はマレーシア政府から完全に独立して賄賂の取り締をしています。そのためビジネスで繋がりがある相手、特に取引先などに土産の品などを渡す際には、十分注意しなくてはなりません。

日頃の感謝の気持ちを表すための贈り物でも、高価過ぎるものは避け、相手に見返りを求めるような行為をしてはなりません。あくまで、無償の善意による贈り物としなくてはならないのです。

会食やランチミーティングで気をつけること

レストラン

マレーシア人と会食などをする場合、日本ほどではありませんが、席次に関するルールがあります。それは一番高い役職の人が上座に座り、その周りは秘書や直属の部下が座るというものです。

それ以外は特に細かい決まりなどはないので、難しく考える必要はありません。マレーシア人の会食では取引相手とでも、その会食を楽しむことを重要視しているため、その場を楽しむことを心がけましょう。

中華系マレーシア人は、ランチミーティングなどをレストランなどで行う際に、ビールやワインなどのアルコール類をたしなむ場合が多くあります。

そのためそういったランチミーティングでは、飲酒が行われるかを事前にチェックし、タクシーを使って移動をするなどの対策を自分から行うようにしましょう。

まとめ

マレーシアは多民族国家です。そのため、私達のような単一民族国家で生きてきた日本人には難しく感じるマナーもあります。しかしマレーシア人は多民族国家であるがゆえに外国人に対してもとても寛容です。

私は、文化の異なる我々日本人を受け入れてくれるマレーシア人の寛容さに敬意をもって接し、その文化を学ぶ姿勢を持つことが、良好な関係を作るためにはとても大切なことであると考えています。

マレーシアにいち早く慣れることができるように、渡航前に少しでも多くのマレーシアでの習慣を学ぶことをおすすめします。

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記事を書いた人
マレーシア

東南アジア在住歴5年、海外渡航歴30回以上。現在はマレーシアペナン島にある現地企業で働いています。2017年に現地の女性と結婚。英語よりもマレー語を話す毎日で、現地の情報収集はもっぱら現地人から。ペナン島の情報を、日本人目線からと現地人情報からのダブルでお届けします。

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