在住だからこそ楽しめる!年1回のF1観戦in メルボルン

F1 オセアニア移住

せっかく海外で働いて在住しているなら、観光で訪れる人とはひと味違う、楽しいイベントに参加してみたいですよね。オーストラリアのビクトリア州メルボルンは、世界的なスポーツ大会が行われる街です。

1月にはテニスの4大タイトルの初戦「全豪オープン」が行われます。さらに3月には世界最速の車のレース「F1オーストラリアグランプリ」が開催されます。

どちらもCity(シティ、中心街)から会場はすぐそばです。アクセスが良いので、テニスもF1も、観光客と大会関係者の両方に喜ばれています。※1オーストラリアドル=約80円(2019年3月現在)

F1レースとは?

F1

日本でも人気が復活しているF1。F1とは自動車の世界的なレースで、Formula One(フォーミュラ1)のことです。その通称がF1です。

「フォーミュラ」は車の改造のこと。1とはその改造度合いが最も高いことを意味しています。「レースをどこまで早く走れるかだけを考えて車を改造をしてよろしい」ということです。つまりF1は世界最速の車が繰り広げるレースです。

F1は毎年レース開催数や開催都市が少しずつ変わっていますが、だいたい3~11月まで、世界各地を転戦します。メルボルンは1996年から「F1オーストラリアグランプリ」を連続して開催しています。

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グランプリはどこで行われるの?どんなところ?

車

F1オーストラリアグランプリとは

「F1オーストラリアグランプリ」は、メルボルンのCityから南へ約2キロメートルのアルバート・パークで行われます。練習走行などの時から、独特の飛行機エンジンのような爆音がCity内でも聞き取れるほど近くです。

公園内にあるアルバート・パーク湖を周回する公道と、駐車場の一部を使ってレースコースが作られます。常設のサーキットではありません。公道を使うコースのため、レース時の路面は汚れていて滑りやすいと言われています。

またコースは比較的広く、平坦で、コーナーが少ないため、高速を出して走り続けることができる、いわゆる高速サーキットです。

コーナーが少ないということで、追い越しできるポイントは少なく、あまり見ごたえのあるレースにはならない、という意見もあります。

どんな雰囲気になるの?

もともと公園なので、平坦な地形の上に、高いセーフティ・バリアがコース周辺に立っているので、スタンド席以外からはあまりよく見えません。

それでもオーストラリアグランプリは、毎年F1の年間スケジュールで最初の頃に行われます。そのため、観客も関係者も「待ちかねていた!」という雰囲気で、大いに盛り上がります。

さらにCityからのアクセスが良いので、大会関係者から特に評判がいいサーキットの一つです。

観客動員数は、木曜からのフリー走行、土曜の予選、日曜のグランプリ当日までで、のべ30万人近くになるメルボルンの一大国際イベントです。

チケットはいくらするの?

ジェネラル・アドミッション

入場だけできる「ジェネラル・アドミッション」というチケットが一番安く、木曜から日曜日までの4日間有効で185ドル、日曜の決勝日だけで99ドルです(2018年時点)。

このチケットは、席がない入場券のようなものなので、予約の必要はありません。当日、サーキットの入り口で購入できます。席がないので、自分で椅子やピクニックシートを持参して、見やすいところで観戦しましょう。

残念ながら、各種イベントが行われるグランドスタンド側には入れませんので、イベントを見ることは諦めるしかありません。

「F1の雰囲気だけを味わいたい」「マシンの速さを体感してみたい」という人には日曜のチケットだけでも十分でしょう。

ただし、トイレが少なく、またランチの購入スポットが少ないので、いずれも行列することを覚悟しましょう。

グランドスタンド席

グランドスタンド席は入場+座席指定席券です。「パドッククラブ」という食事付きでピット真上の特別来賓席は、4日間で5,100ドルです(2019年時点)。普通の人はちょっと手が届きません。

そんな来賓席ではない、グランドスタンドの4日間チケットは、観戦席の位置によって値段が変わりますが、だいたい310~575ドルです(同)。

こちらは「パドッククラブ」ほどのホスピタリティはありませんが、「ジェネラル・アドミッション」に比べればトイレやランチスポットも多くて快適です。チケット代は高価ですが、それだけの価値があります。

グランドスタンドでも、特にゴールライン前のホームストレートにあるスタンドでは、F1レースの前にドライバーが集まって記念写真を撮っているところや、国歌斉唱などといった様々なイベントを楽しめます。

もちろんスタートとゴールの瞬間も目の前で見られます。

レース当日持っていくといいもの

日焼け止め

日焼け止め 

できたら日本製のSPF値が高いものがいいでしょう。オーストラリアは日本と比べると紫外線が10倍、という説もあるほど紫外線が強烈です。けれども販売していい日焼け止めは、SPF30以下のものです。

SPF値が高いものは「皮膚がんを引き起こす可能性が高い」とされていて、オーストラリア国内では販売していません。日本製のSPF50ぐらいのものを持参したほうがいいでしょう。

特に「ジェネラル・アドミッション」は、良く見える場所には日陰がないので、日焼けしないよう気を付けてください。

耳栓

F1マシンのエンジン音は強烈です。レース中は耳栓をしておくことをおすすめします。特に子供は耳が繊細なので、耳栓だけでなく、ヘッドフォンを付ける人が目立ちます。

サングラス

日中のレースコースをずっと見ていると、晴れた日には目が痛くなってきます。安全のために、サングラスを持参するとよいでしょう。

望遠鏡

仮にスタンド席でも、オーストラリアグランプリはセーフティフェンスが高いので、遠くまで見えません。望遠鏡があると、ガレージ内の作業などを見ることができます。

カメラ

携帯電話のカメラでは追い切れないほどの速さで走るマシンを撮影するには、やはりカメラの方が綺麗に撮影できます。

簡単なレインコート

メルボルンは急に天気が変わることでも有名です。グランプリが開催される3月は、メルボルンシャワーとよばれる”通り雨”が降ることもしばしばありますので、念のために簡単な使い捨てレインコートのようなものを用意しておくといいでしょう。

防寒着

メルボルンは日中と夜の気温差が大きいのが特徴です。そのため、夕方6時頃にゴールする頃には、もう寒い位の風が吹く時もあります。念のために防寒着を用意しましょう。

サインペン

レース後には、毎回観客がレースコース上になだれ込むのがオーストラリアグランプリの伝統です。

コース上がだんだん静かになった頃に、ドライバーが観客のためにフェンス近くに来てくれるときがありますから、サインをもらえるかもしれません。そんな幸運を逃さないためにもサインペンを持参しておきましょう。

帽子

ジェネラル・アドミッションの場合は特に必要です。F1グッズショップが場内にあるので、そこで購入して記念にしてもいいですね。

また、レース会場に入るあたりで「サバイバルパック」を販売しています。それには耳栓、日焼け止めクリームなどが入っていますので、うっかり持ってくるのを忘れた人はそこで買うことをおすすめします。

レース会場には無料専用トラムでGO!

トラム

F1レースの期間は、レース会場とCityの間を無料の直通トラムが走ります。サザンクロス駅の近くから、Gate1、Gate2などと行き先が表示された、無料の専用トラムがひっきりなしに出ます。

自分の予約した席や、行きたいエリアに近いGateナンバーを事前に調べて、そこに行くトラムに乗りましょう。

会場は意外に広いので、間違ったGateに着くと自分の行きたいところへ到着するまで、30分以上歩くこともあるので注意しましょう。

トラムに乗り込むと、そこはもうF1観戦の人ばかり。トラムの中でもどんどん熱気が膨らんでいくのが分かります。目指す駅に到着したら、みんなが「さあっ、行くぜぇ!」と気合を入れて、年1回のお楽しみに突入するのです。

現地在住だからこそできる、とっておきのお楽しみ!あなたもレーサー気分!?

F1レーサー

オーストラリアグランプリのコースは公園を周回する公道と、普段は駐車場になっているところに、路肩ブロックを並べてレースコースを作ります。

そのため、数カ月前からスタンドを組み、路肩にブロックを並べてセーフティフェンスを建てる工事が始まります。その間も公園は閉鎖せずに、レースが始まる週の月曜まで普通に公園を使うことができます。

レースの1週間前にはスタンドができ上がり、レースコースはほぼ完成状態です。そこを誰でも自由に自分の車で走ることができます

チェッカーフラッグの位置も、スタートシグナルも全て設置されていますから、グランドスタンドあたりを走れば、もう気分はF1レーサー。これぞ在住者の醍醐味でしょう。

まとめ

観客

メルボルンは地味な街ですが、意外に国際的なスポーツイベントに恵まれています。せっかく住んでいるなら、一度はテニスやF1観戦をおすすめします。自宅から勤務先に行くくらいの気軽さで、世界的なスポーツイベントが見られるのですから。

オーストラリアでどの街に住むか考えていた頃に、夫が「メルボルンにしようよ」と言ったのは、F1見たさだったのかもしれません。でも結果的には有意義な出会いや仕事に恵まれたので、メルボルンで良かったと思います。

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