「いつか好きな国、場所で暮らしながら働くことができたら……」。そう思っている方も多いのではないでしょうか。
私は20代の頃、レゲエ好きがきっかけでカリブ海に浮かぶ島国のジャマイカをはじめて訪れました。以来その魅力に夢中になり、今では滞在歴10年以上になります。そして幸運にも憧れの地で生活しながら働くことができました。
今回はジャマイカが好きすぎる私が、ジャマイカで働くことになったきっかけと就職事情などを紹介します。
記事の目次
ジャマイカに住むようになったきっかけ
私がジャマイカを訪れた理由は、レゲエが好きだったからです。はじめて訪れて以来、日本で働きながらお金をためてはジャマイカに行く生活を送っていました。
そして住むようになったのはジャマイカ人と結婚したからです。結婚する前には日本で一緒に暮らすことも考えましたし、日本で生活した方が安泰だということもわかっていました。
しかしジャマイカが好きすぎる自分はどうしても折れることができず、ジャマイカ人の夫もその思いを理解してくれてジャマイカに住むという夢をかなえることができました。その当時は自分がジャマイカで働くことは考えていませんでした。
ジャマイカで働きたいと思った理由
私ははじめから海外就職を目的にしていたわけではありません。ジャマイカが好きになり、暮らしはじめて生活に少し余裕が欲しいと思ったのが、働くきっかけです。
もともと夫のファミリービジネスを手伝ってはいましたが、それだけでは毎月の生活はカツカツでした。経済面が原因でストレスになったり、日本に帰国したいと考えることもあったりしました。ならばジャマイカで働いてみようと必然的に思いました。
少しでも生活を豊かにしたい……。働く理由は日本で生活することと変わりはありませんでした。
ジャマイカでの職探しの厳しさ
正直なところ、言葉も話せずスキルもない日本人がジャマイカで普通の企業に就職することは、不可能に等しいです。というのも、ジャマイカはジャマイカ人でも職がない状況です。
ILO(国際労働機関)基準によれば、2019年4月現在のジャマイカでの失業率は11%で日本の約5倍。実際生活してみるとそれ以上とも感じます。それを踏まえると、私の現地での就職活動も簡単ではないことは自覚していました。
ジャマイカでの職探しは人脈がすべて
人脈を広げよう
ジャマイカでの職探しは人脈がカギになります。
ジャマイカ人やジャマイカ在留日本人は「ジャマイカはリンクがすべて」とよく口にします。このリンクとは人脈のことを指し、職探しのみならずリンクを使うことでジャマイカでの生活はより快適なものになります。
例えば「車を直したい」と思ったら、通常は修理工場に持っていき、正しいプロセスを踏んで直してもらってお金を払います。が、ジャマイカでは知り合いの修理工に直してもらうことが一般的です。通常よりもお得に早く直してもらうことができます。
また信頼できる修理工を探すのにもリンクを使うことが大切で、リンクがまたリンクを生んで人脈を広げていくことがジャマイカでは必要不可欠なのです。
人脈を使って職を見つけよう
実際私も人脈を使うことで仕事を見つけることができました。同じようにジャマイカで暮らしている日本人の友人に、彼女が働いている職場のオーナーを紹介してもらって働けることになったのです。
オーナー目線で私を採用してくれた理由を考えると、私が「すでに働いている従業員の知り合いだから」ということもあったと思います。
リンクがリンクを生んだ瞬間です。リンクを使ってタイミングさえ合えば、ジャマイカでの就職活動は意外にあっさり進むこともあります。
ジャマイカでの実際の仕事
私のジャマイカでの職場は現地のゲストハウスです。業務内容はゲストのチェックイン・チェックアウト受付、朝食作りと配膳、ゲストルームの掃除、タクシーやバスの手配などです。
またジャマイカは観光地としては知名度が低いため、現地での情報収集が欠かせません。
ゲストの方におすすめの観光スポットやレストラン、行き方などについて教えたり、ゲストの方から受ける質問にも答えられるように、現地情報について詳しいことが必須でした。
日本のみならず世界中からジャマイカを訪れるゲストの方との交流はとても刺激的で、日本で暮らしていたら、またジャマイカにいたとしても、その職についていなければ味わえない出会いと経験の連続でした。
ジャマイカで働くために大切なこと
ジャマイカで働きたいならジャマイカが好きなことが大前提です。
ゲストハウスで働いていた当時、世界中を周るバックパッカーの方々から「ジャマイカはインドに似ている。行ってみて合う人は大好きになって何度も訪れるけど、合わない人は二度と行かない」という話を何度か聞きました。その通りだと思います。
ジャマイカは日本とは習慣も人々の性格も正反対で、独特の雰囲気を持っています。それを受け入れることができなければ、ジャマイカで働くのも難しいでしょう。
たとえレゲエが好きでも、南国に憧れていても、まずはジャマイカを訪れて自分がなじめるかどうか確認してみることをおすすめします。
好きな国で働きたいという気持ちを原動力に
ジャマイカでビジネスをしている日本人もたくさんいます。就職先としても日本人経営の会社やレストランなら、日本人が働ける可能性が高いでしょう。
ジャマイカで働きたいという夢があるなら、まずはジャマイカを旅行で訪れましょう。ジャマイカ人や在留日本人との交流を深め、リンクを広げることからスタートしてみてください。
そしてジャマイカが好きならば諦めずにチャレンジしてみてください。自分の好きな国で働きたい!シンプルな理由が自分を動かしてくれる一番の味方です。
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