インドネシアにもチップの風習がありますが、アメリカなどに比べてしっかりと浸透しているわけではありません。「細かいお金がなければ、別にいいよ」という感じで寛容的です。
別に前もって小銭を用意しなくてもいいですが、チップがないとちょっと気まずい空気になるシチュエーションは確かにあります。
チップは「うけたサービスに対しての、感謝の気持ち」ですので、いくら払えばいいと明確に金額がきまっていませんが、たしかに業種や職種によって相場があります。妥当な金額を見分けられるために、基本的な支払い方から、職種によってのチップの金額の目安をご紹介します。
(1IDR=約0.008円2019年7月)
レストランでのチップはいくら?
インドネシアの一般的なレストランは、アメリカと違いウェイターやサーバーの担当などもありません。チップも会計に折り込み済みなので特別チップを払うことはありません。
ヘアサロン・エステ・マッサージのチップはいくら?
チップが必要か不必要かの簡単な見分け方は、サービスに対して担当者がいるか、いないか。
基本的に、サロン・エステ・マッサージなどの1人の担当者がサービスを提供してくれる場合は、支払う金額の合計の10%~20%を目安にします。
- 10,000IDR(約80円)~20,000IDR(約160円)
駐車場のチップはいくら?
インドネシアの駐車場には必ず警備員がいます。無人の駐車場はほとんど見かけません。ショッピングセンターなどを除き、インドネシアには駐車料金がないことが多く、代わりに警備員に支払うチップが必要になります。
料金の目安
- コンビニなど短い時間の場合:2,000IDR(約16円)
- レストランなど1時間以上停める場合:5,000IDR(約40円)
タクシー・バイクタクシーのチップはいくら?
現地の人でタクシー・バイクタクシーにチップを払う人の割合は半分ほど。タクシーのメーター料金の場合は、細かいお釣をチップとして支払います。
配車サービスの場合は電子マネーでの支払いが浸透しています、目的地に到着した後で電子マネーでチップを送ったりします。
チップも基本的に料金の10%~20%が目安です。
- 2,000IDR~10,000IDR(約16円~80円)
ツアーガイドのチップはいくら?
ツアーガイドのようにある程度長い時間を一緒にいる場合はおおよそ、50,000IDR(約400円)~100,000IDR(約800円)をチップとしてわたします。
大勢の観光バスなどのガイドには、基本10,000IDR(約80円)、専属のアテンドには100,000IDR(約800円)ぐらいが目安です。
ホテルのチップはいくら?
ベルボーイ・ハウスキーピング・ルームサービスなど基本的に10,000IDR(約80円)~20,000IDR(約160円)です。
ポーターのチップはいくら?
空港や電車などのポーターは基本的に20,000IDR(約160円)~30,000IDR(約240円)。
荷物が多い場合はポーターに荷物を運んでもらう必要がありますが、インドネシアの場合は、こちらが頼んでもいないのに、少し強引に荷物を取り上げるポーターがいます。
外国人とわかれば、相場の2~3倍を請求したり、ポーターのフリをして荷物を盗んだりと危険もあるので気をつけましょう。
チップの渡し方
アメリカなどでは、いろいろなチップの渡し方がありますが(枕の下に置いたり)、インドネシアでは基本的に手渡しします。理由は明確、なくなるからです……。
ホテルなどの宿泊施設で無造作にお金を置いていると、チップと勘違いしてなくなることもあるので気をつけましょう。
まとめ
インドネシアのチップの風習は、日本以上、アメリカ以下のちょうど中間あたり。アメリカのように前もって用意しなくても、細かいお金があれば払う感じでOK。
インドネシア人はゲンキンな性格の人が多いですから、チップをわたすことで優先的に物事が進むことが多いです。特に旅行者は、チップを出し渋らずわたすことがおすすめです。
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