ミャンマーでヤンゴン版「山手線」に乗ろう! 庶民の雰囲気を感じるなら絶対ここ

ダニンゴン駅 東南アジア

ミャンマーはヤンゴンを訪れたら、「ヤンゴン環状線」に乗ってみるのがおすすめです。パゴダやレストランなど定番の観光スポットではありませんが、庶民の生活が垣間見られることは間違いなし。日本の中古車両の多く残るマニア垂涎の楽しみ方もできます。

今回は、初心者でも安心なヤンゴン環状線の乗り方を紹介します。

ヤンゴン環状線って何?

ヤンゴン環状線は、約46キロを38駅で丸く結んでいます。日本の山手線や環状線に似ていますが、少し大きめの距離を走ります。ヤンゴンのダウンタウンのビルの合間を走るほか、ひたすら田園風景が広がる郊外も通ります。

ただ、時速15キロ程度ののろのスピードで走ります。昔はもう少し速かったということですが、車両やレースが老朽化したため、スピードを落として安全を確保しているとか。

初めて乗る人はヤンゴン中央駅から乗車しよう

ヤンゴン中央駅

慣れない人は、ヤンゴン中央駅から乗るのが良いでしょう。白亜のコロニアルな駅舎が印象的です。ホームにつくと、アイスや串揚げを売る売り子さんに出会います。

乗車券は200チャット(約17円)

ホームのチケット売り場で、200チャット(約17円)で乗車券を購入します。検札がありますので、チケットは捨てずに持っていてください。

一周する列車は、1時間に一本程度ですが、今後本数が増えるとのことです。

日本から送られた車両が活躍

ヤンゴン環状線の車両

日本の中古車両が多く使われ、キハ40系などが現在も現役で走っています。

 

ヤンゴン環状線の車両

車内には「禁煙」「飛騨高山」などの日本語が多く残ります。日本製品のイメージが良いので、あえて消さずに残していることがかっこいいのだそう。

日本から譲渡された車両であることの感謝を示すため、日本とミャンマーの旗をあしらったデザインの列車もあります。

列車の中は等身大のミャンマーの姿

列車の車内販売

列車に乗ると、中でミャンマーの人たちがくつろいでいるのがわかります。少年が果物を売っていたり、お母さんが赤ちゃんに授乳していたりと、等身大のヤンゴンがそこにあります。

時計回りでインセイン方面をご紹介

一周して戻って来るのでどちら方面に乗っても同じですが、時計回りであるインセイン方面で説明しましょう。

観光客に人気の「ボージョーアウンサン市場」に直結する「パヤーラン駅」を通過して北向きに進み、大きめの「チーミンダイ駅」など駅を経て、一時間ほど乗ると「インセイン駅」に到着します。

インセイン駅は赤い駅舎が目印

インセイン駅

インセイン駅では、赤い駅舎が歴史を感じさせます。

列車の車庫があるので、日本からわざわざ訪れる「鉄ちゃん」スポットになっています。かつて走っていた蒸気機関車のための給水管も残っているなど、新たな発見もあり、歴史を感じられる場所です。

インセイン駅からしばらく列車に揺られていくと、ダニンゴン駅に着きます。

ダニンゴン駅

ダニンゴン駅

この駅は、駅全体が果物や野菜のマーケットになっており、線路の上で野菜を売る行商人もいます。

 

ダニンゴン駅

北部の農村からやってくる行商人が農産物を売る拠点となっており、マンゴーなどが数十個は入っているかごが1万チャット(約856円)で売られているなど、ヤンゴン市街と比べて大幅に安い価格で新鮮な農産物が購入できます。

こういった市場は、タマイン駅でも見ることができ、現地の雰囲気を存分に味わえること間違いなし。

さらに列車で進むと、進路は南下を始めます。このあたりは農村地帯で、広がる田んぼや空芯菜畑がとてものどかです。草をはむ牛の群れに出会うことも珍しくありません。

一周は約3時間

3時間ほどの列車の旅を終えると、ヤンゴン中央駅に戻ります。気に入った駅で降りても、1時間ほどすると後続列車がやってくるので、迷う心配もありません。

ゆったり気質のミャンマー人の生活リズムにあった環状線の旅、お時間ある人は試してみてはいかがですか。

まとめ

実はこの環状線、2020年までに日本の円借款で改修される予定になっています。新品の日本製車両が導入され、最高時速60キロで走るようになる予定です。

こののどかな旅を味わえるのも、今だけかもしれませんね!

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