日本ではまだまだ、海外就職はハードルが高い印象です。しかしここ数年は、日本の将来に不安を感じてか海外に職を求める方も増えています。
東南アジア、特にシンガポールは、就職したい海外エリアとして日本人から人気です。とはいえ、就労ビザの取得が年々厳しくなる状況にあり、物価も高いなど、働きながら生活するなら知っておきたいことがたくさんあります。
この記事では、筆者がシンガポールで実際に働いて分かった、シンガポール就職のための基礎知識をご紹介します。
※1シンガポールドル=約76円
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シンガポールでの職探しは人材紹介会社を利用しよう
私の場合は自分で会社を設立し、就労ビザを取得して働いています。
しかし、シンガポール就職を希望する場合、ほとんどの方は人材紹介会社から求人を紹介してもらう方法を取ることになります。日本にも転職支援のエージェントがありますが、まずはシンガポールの求人を扱う人材紹介会社に登録します。求人募集中の企業とニーズがマッチすれば人材紹介会社から紹介を受け、面接となります。
もちろん、直接シンガポール企業にコンタクトを取る方法もあります。
英語に自信がなくても大丈夫
人材登録をしようにも「英語がわからないから……」という方も多いのではないでしょうか。言語の問題で二の足を踏む方は少なくありません。
しかし、はっきり申し上げますが「No problem」、問題ありません。
シンガポールは日系企業の進出が多く、日系の人材紹介企業も複数シンガポールに拠点を置いています。当然、エージェントも日本人なので、スムーズに進められることでしょう。
シンガポールで働いた場合の給与はビザの種類による
「東南アジア=物価が安い=給与も安い」というイメージをお持ちの方が多いのではないでしょうか。
シンガポールでの給与は、「基本的には」日本で働いた場合よりもアップすると思ってよいでしょう。ただし、「基本的には」です。というのも、シンガポールのどの就労ビザを取得しているかで変わるからです。
取得しやすいビザほど雇用制限が厳しい
それぞれの就労ビザには取得条件のほかに、そのビザの保持者を採用する企業側にも制限が設けられています。取得条件が厳しいといわれる「EP」保持者であれば採用人数に制限はなく、比較的取得しやすい「Sパス」は採用人数枠が決められています。
- EP=Employment Pass(エンプロイメントパス)
給与3,600シンガポールドル(約27万円)以上、大学卒業以上に相当する学歴保持者に発給
- Sパス
給与2,300シンガポールドル(約17万円)以上、専門学校や短期大学相当以上の学歴学歴保持者に発給
外資系や駐在員なら好待遇
かなりの高所得者であれば、上記をながめて「自分はダウンだな」と思う方もいらっしゃることでしょう。
そうした方は、応募先として英語力を生かせる外資系企業や日系企業の駐在員をねらうことで、給与アップを勝ち取ることも可能です。また、職種によっては日本では考えられない程の好待遇が期待できます。
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シンガポールの物価は高い
給与が高いということは、物価も高い?はい、シンガポールの物価は「高い」です。
例えばランチにラーメンを食べに行ったとします。普通のラーメンで12〜15シンガポールドル(約900〜1,140円)程度です。ほかの東南アジア諸国にくらべると高いですよね?チャーシューなど、トッピングを追加すればさらに高くなります。
もちろん、すべてが日本より高いわけではなく、タクシーは安いです。
シンガポールの勤務時間は日本ほど長くない
勤務条件は企業によって差があり、役職付きになると一般職とは異なるなど、それぞれです。応募先の条件をしっかり確認しましょう。
総じていうならば、勤務時間は日本ほどは長くないです。そして、残業代もきっちりもらえます。シンガポールの方も、時間が終わればスパッと切り上げます。
仕事のオンオフがきっちりしていてプライベートを充実させることができるでしょう。ちなみにシンガポール人は朝はルーズです。
シンガポールでの交通手段は電車やバスが中心
電車やバスが移動の中心になるので、ラッシュアワーはあります。ただ、シンガポールでは日本のようにギュウギュウに押し込まれるような乗り方はありません。
ある程度混んでいても駆け込み乗車をする日本人とは違い、混んでいたら誰も乗ろうとしません。どうしても遅れることができない場合、私はタクシーを利用することも多々あります。
まとめ~来てしまえば言葉はなんとかなる
それでも英語が不安という方に、もうひとつ。話せないよりは話せた方がいいですが、シンガポールに来てから学ぶ方も多く、英会話スクールが街のあちこちにあります。外国人が多く、さまざまな民族・宗教が混在するシンガポールでいろいろな国の方と話をすると、びっくりします。
欧米出身でも聞き取れない発音をする方、単語をめちゃくちゃにつないでいる方も大勢います。日本人と違うのは、それでも堂々と話していること。世界で一番英語に対して厳しく、そして構えてしまうのが日本人だと思いますね。
基礎知識は知識として、ぜひ日本を飛び出してシンガポールを体験してほしいです!
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