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新卒でシンガポール就職!そんなクレームってあり?ハプニングにトラブル、あえてデメリットもご紹介!

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シンガポールのバス

私は大学卒業後、就職活動のためシンガポールに渡りました。初めて訪れるシンガポールでの新生活はすべてが新鮮で、あっという間の毎日だったことを、今でも昨日のことのように思い出します。

シンガポールで2カ月間の就職活動の末、幸運なことにデパートの顧客サービス係の職を無事得ることができました。3年5カ月という短い期間でしたが、国際的な環境で幅広く学びながら働けたことは貴重な経験となっています。

しかし、新卒でのシンガポール就職は文化や国民気質の違いに戸惑いながらのスタートで、つらい経験も多くありました。もちろん、シンガポールで働くメリットもありましたが、今回は就職先で体験したハプニング、そしてデメリットも洗いざらいお話してみようと思います。

※1シンガポールドル=約83円(2018年11月現在)

シンガポール就職の落とし穴?英語圏のはずでは……?

看板

多民族国家のシンガポールは、マレー語、中国語、英語、タミル語の4言語が公用語です。外国人も多く、統一言語が必要なため、特にビジネスの場面では英語を用います。

国の70%が中華系、中国語が飛び交う街

しかし、国民の70%以上が中華系なので、日常生活では中国語が飛び交っています。また、シンガポールの英語は独特のなまりがあるシングリッシュとも呼ばれ、英会話なのに中国語やマレー語の単語を使用します。

文法も省略が多く独特で、会話のリズムもどことなく中国語に近くリスニングに大変苦戦しました。

シングリッシュに振り回されることを承知の上で

シンガポールの文法はブロークンなので容易に習得できます。シンガポール現地の生活を満喫するならシングリッシュは効果的です、友人との間でこれを使えばもっとフランクな仲になれるからです。

ただし、シングリッシュに慣れきってしまうのは要注意。シングリッシュは他の英語圏では通用しません。シングリッシュしか話せなくなった、なんてことになった場合、英語発音の習得に再び努力が必要になりります。これは必ず心に留めておいてください。

シンガポール就職、新卒現地採用者にとって家賃は大問題

コンドミニアム

シンガポールで勤務する場合、駐在員の方、現地採用の方、大きく2タイプに分かれると思います。

現地採用の家賃補助、基本ありません

駐在員の場合は家賃補助などもあるので基本的には問題ありませんが、現地採用の場合は、たいてい家賃や生活手当はありません。

外資系の大手企業の中に例外はあるようですが、現地採用の場合は自分で家賃を含むすべてをまかなっていく必要があります。

新卒採用の給料、家賃はかなりの負担

家賃分などを見越して多額の給与を支払う企業に勤務できると幸運です。

しかし、新卒や職歴も浅い独身の若手は、3,000ドル前後(約24万9,000円)のお給料からスタートという場合がほとんどでした。私の場合も2,800ドル(約23万円)からのスタートで、結婚するまでは1,200ドル(約10万円)の家賃を払って間借りで生活をしていました。

もっと家賃を抑えることもできますが、セントラル付近で間借りをしようとすると800から1,500ドル(約7〜13万円)が平均なのです。

シンガポールでの生活費を具体的にイメージしておこう

現在4,000ドル(約34万円)以上固定給がなければビザ取得が困難です。

それをクリアされている方であれば、ご紹介したよりも生活はしやすいとは思います。新卒で現地採用のシンガポールでの生活をお考えの方は、シンガポールでの生活をより具体的にイメージすることが重要になります。

シンガポールで働くには根気がいる

花屋さん

シンガポールの国民性なのか、日本人よりはるかに気の強い方が多いです。早い者勝ち気質、言ったもの勝ちという傾向にあるため、クレーム処理は特に長丁場の大仕事になります。

顧客側の理不尽な要望によるクレームは日本より多く、加えてこちらのスタッフによるミスから発生してしまうケースも多いのです。

敎育成果もスタッフもなかなか根付かない

しかし、クレームを減らそうとスタッフ教育を熱心にしていても、接客業を極めようというプロフェッショナルな心を持った人はそう多くいないので、基本的には聞く耳を持ちません。

また、簡単に辞職や転職をしてしまうので、厳しくしすぎると来なくなってしまったり、逆に目をかけて育て上げても、ステップアップのためにとあっさり転職をしてしまいます。仕事に対する意識のあまりの違いに動じないこと、接客業におけるスタッフ教育は特に根気が必要です。

シンガポール新卒就職、日本の常識が覆される出来事の連続

日本では、スーパーマーケットで接客の経験がありました。理不尽なお客様は稀、少し変わったお客様がいらっしゃることが年に数回程度でした。

しかし、シンガポールで接客を経験してみて感じたのは、ほとんどのお客様が威圧的であったり、攻撃的だということです。

次に、シンガポールで体験した、日本人の常識を覆された出来事をいくつかご紹介します。

シンガポール就職体験〜クレームのため半休を取られたお客様

シンガポール

言ったもの勝ちが風潮のシンガポール。もちろん、言わなきゃ損という軽い気持ちの方が半数以上なので、最終的には諦めてくださることが多いのも事実です。

クレームで発生した移動費を請求される

しかし、お店の態度や商品に起因するクレームの場合、内容によっては移動費の請求に対応せざるを得ないことが多々あったので当初は驚きました。

また、わざわざ半休を取ってクレームに来られたお客様からは、半休分の時間給を請求されたこともあります。もちろんご納得されるまで説明をし、最終的にはお帰りいただきました。

しかし驚くことに、シンガポールではこういったことがレアケースではないという点です。

シンガポール就職体験〜言語や文化の違いによるトラブル

トラブル

お客様もスタッフも多国籍の職場でしたので、言語の違いによるコミュニケーションミスや、文化の違いによる対立は日常茶飯事でした。今では笑えるようなハプニングもありますが、ハラハラすることにも何度か遭遇しました。

ヒアリングミスでお客様がご立腹

お客様が店内でケガをされて、顧客サービスカウンターに絆創膏がないかと来られたときの話です。

お客様は絆創膏(plaster)が欲しいと外国人スタッフに伝えたのですが、なぜかホッチキス(stapler)と勘違いしホッチキスを渡してしまったのです。おちょくられてると感じたお客様はご立腹。

その外国人スタッフの上司として、私がお客様に謝罪をする事態となってしまいました。

国籍を間違えお客様がご立腹

消費税還付手続きに必要な書類を発行するカウンターで、アルバイトスタッフがお客様対応をしていました。

その際に、国籍を大韓民国(South korea)と表記するところを誤って北朝鮮(North korea)と表記してしまい、お客様は大激怒。

多国籍のお客様や社員に接する職場では、特に世界情勢に目を配り、たとえ世間話であっても相手の気持ちや立場を配慮した対応が必要だと実感したできごとでした。

シンガポール就職体験〜値札で大事なところを切った男性客

値札

これが、最も忘れられないトラブルです。

試着で生じた傷に対する慰謝料

閉店2時間前、ある男性客が自分の彼女を連れて顧客サービスカウンターまで相談に来られました。

内容は、なんと!水着を試着した際に、内側についていた値札で下半身の大事なところに傷をつくってしまったというのです。要求としては、購入しなくてはいけなくなった商品代金の免除と、負傷部分の治療費を含む慰謝料。

ただ、負傷部分の確認をした証人が一緒にいらっしゃった彼女しかおらず、対応が困難でした。

医師の診断書提出をお客様へお願い

販売したスタッフに説明を求めると、水着は通常試着のお断りをしている商品だが、特別に試着の許可をしたとのことでした。直接身につけて試着するとは思わなかったし、いずれにしても、もう販売できないので買い取りは不可避であると主張していました。

理解できる理由でした。そこで、お客様に商品代金はお支払いしていただき、下半身の負傷部分に関しては、医師の診断書を持って改めてお越しいただくということになりました。

食い下がられたお客様でしたが…

納得できなかったお客様は、その後当直の男性マネージャーの同情を誘いました。裏で負傷部分を見せるので確認して欲しいだの、歩くと痛いので帰りのタクシー代を出して欲しいだのとしばらく粘っていました。

閉店の時間となってしまったため、なんとか諦めて帰っていただきました。その後も医師の診断書を持ってご来店することはなく、最後まで真偽は分からずじまいでした。

未だに謎の多い、私にとって最も忘れられない出来事となりました。

まとめ〜衝撃的な経験を乗り越えタフになり自信につながる

シンガポール

3年5カ月という短い期間に、たくさんの衝撃的なケースに遭遇しました。今では、自信につながる貴重な経験をさせていただけたと思っています。

精神的にタフでないとつらい現場でした。そんなことを言い始めると苦労ばかりが目立ってしまいますね。紹介すべきかどうか迷いましたが、そういうこともあってこその海外就職なんだと私は思っています。

日本にいてはできないことを経験し、その中で成長できたと思おいます。

この体験が、これからシンガポールで就職や転職を考えている方にとって、参考のひとつに加えていただければ幸いです。

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さいた まなみ

さいた まなみ

投稿者プロフィール

シンガポール在住の2児の母。大学でフランス文学と日本語教育を修了し、大学卒業後、新卒でシンガポールの日系デパートへ就職。出産に際し退職するが、添乗員の資格と幼児教育関連の資格を活かしライターとして活動中。

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