ミャンマーで暮らす日本人が食料を買う場所としては、街中にたくさんある外国人向けスーパー「シティーマート」や、日本の紀伊国屋のような世界各国の食料品を扱う「マーケットプレイス」が知られています。
しかし、これらスーパーよりも、市場(ミャンマー語で“ゼー”)の方が、新鮮かつ、はるかに安い価格で食料品などを手に入れることができます。
また、地元の人との買い物の際のやり取りは楽しく、おまけをしてもらえたり、試食させてくれたり、お得な上に、楽しく買い物ができる場所でもあります。
今日は、そんな市場(ゼー)の中でも、活気がある地元向け市場で、外国人がめったにいかず、観光客慣れしていないため、純粋なミャンマー人のあたたかな人柄に触れることができる市場、「タンリンゼー」をご紹介します。
タンリンゼーはどこにあるの?
「タンリンゼー」は、ヤンゴンの中心部からは車で一時間ほどのところにあるタンリン地区にあり、日本企業の進出で話題の「ティラワ経済特区」の近くに位置しています。
しかし、日本人や外国人は、あまりこのタンリンゼーには行かず、スーパーで買い物をするため、地元向けの市場としての位置づけがかなり強く、ローカル色の濃い市場と言えます。
そのため、英語は全くと言っていいほど通じません。
じゃあどうやって買い物をするか、不安になりますよね?
でも、大丈夫!
ミャンマー人の純粋な人柄の良さで、手助けしてくれる人が多く、観光向けのお店で味わうような外国人向けの高い値段をふっかけられ、嫌な思いをすることもありません。
買い方は簡単!欲しいものを指差すだけ
言葉の問題に関しては、私もカタコトのミャンマー語のレベルですが、欲しいものを指さし、「ベラウッレー?」ミャンマー語で、「いくらですか?」と聞けば、お店の人が、ミャンマー語で値段を言うとともに、指で数字を表してくれるので、わかりやすいです。
それでも、私の場合は、500チャット(50円)か、5000チャット(500円)なのか一瞬わからないでいたら、お店の人が、レジのようなところからお札をだして、500チャットだよと、すぐわかるように説明してくれて助けてもらえました。
また、タンリンゼーでは野菜・肉・魚などの食料品のほか、生活用品や衣類なども扱っていて、この市場を歩いて回れば、ミャンマーの人々の、日常の暮らしが垣間見え、ミャンマーをより深く知ることができる場所にもなっています。
タンリンゼーで売っているもの
では、ここからは、実際にタンリンゼーで売っていたもので印象に残ったものをピックアップしてご紹介していきます。
野菜
何より、野菜は新鮮で安かったのが印象的でした。
キャベツはかなり大きくて葉も柔らかくて、一玉40円。アスパラガスも日本で買うより長く、10本以上入って一束100円。
私も買ってみましたが、新鮮で野菜の味がしっかりしていて、おいしかったです。また、スパイスコーナーでは、フライドガーリックが、100グラムで30円!
スーパーで買うよりも三分の一の値段で買えました。
花
そして、女性として何よりうれしいのが、お花がすごく安いこと。きれいなバラは10本でなんと200円!信じられない安さです。
日本ではバラは200円だと一本も買えませんよね。
オフホワイトとピンクのバラを組み合わせて買ったらそれぞれの色を一本づつ2本おまけしてくれました。バラを売っていたお姉さんも素敵な笑顔の方でした。
(家に帰ってリビングに飾ったら、きれいなだけではなく、バラのいい香りが部屋中に漂い、とても癒されました。安くても、日本で買うバラと変わらずいい香りです。)
生活用品
タンリンゼーには、日用品や生活用品も多くあります。
シャンプーや洗剤などの他、タオルケットや毛布を扱うお店、手芸の店、また、かごや棚などのプラスチック製品やアルミなどでできた生活用品もありました。
売り場は露店といった印象で、あまりきれいではありませんが、こういったところで生活用品をかなり安く買えるのはうれしいことです。
実は以前、外国人がよく行くホームセンターで、洗濯物を干すスタンドを買ったのですが、組み立てて使うときに不良品だと発覚したことがありました。こういうことは発展途上国のミャンマーではよくあること。
それに比べると、安く売っていて、すでに組み立ててある商品は、すぐ使えて便利です。
ロンジー
タンリンゼーには、ミャンマーの伝統的な衣服、ロンジーがたくさん売っていました。ロンジーは、わかりやすく言うと巻きスカートのようなもので、男性も女性もはきます。
そのロンジーが、このタウリンぜーでは、種類が豊富ですごく安かったです。店員さんも、観光客を対象にしたお店よりも強くすすめてこないので、買いやすいです。
特に人で賑わっているお店がおすすめ。人気店だとすぐにわかります。
まとめ
ローカル市場は、観光客向けのお店よりも、ミャンマーの暮らしがわかる、ディープなスポットです。特にご紹介したタンリンゼーは、観光客向けではなく地元の人向けの市場なのでその傾向は強いと言えます。
言葉もわからない中、市場に行くのは多少勇気がいりますが、「ミンガラーバー(こんにちは)」と声をかけ買い物をすれば、「人を助けよう」とするミャンマー人の純粋さに助けられ、買い物を楽しむことができます。
もし、何か手伝ってもらったら、ぜひ、「チェーズーティンバーデー(ありがとうございます)」とお礼を伝えてください。きっとミャンマー人にもその気持ちが伝わり微笑んでくれるはず。
市場に行くときの服装や持ち物に関してですが、汚れてもいいラフな服装で、またサンダルではなく靴で行くといいでしょう。
市場はスーパーと違い、様々な人が行き交い、様々なものを売っているので、道も汚れている場合もあるからです。また雨季の長いミャンマーでは、晴れていても突然雨が降り出すので、傘もお忘れなく。
財布もカジュアルなものだと目立たず安心です。
これらを踏まえ、ぜひ、ミャンマーのローカル市場デビューをして、ミャンマーのディープな世界を覗いてみてくださいね!
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