海外で住んでいけば、日本と違うことが多くて、刺激的です。
中には、「日本ではありえない」とイライラすることももちろんありますが「郷に入れば郷に従え」と、ここは一旦日本の当たり前を横に置いて、違いに従ってみるのも面白いかもしれません。
今回は、おおらかで、大胆なカナダだからこその「当たり前」を、実体験やカナディアンからの話を元にご紹介します。
なんでも大き過ぎ!量多過ぎ!
スーパーに行くと、何を買うか本当に困るんです。
というのも鶏肉は一匹まるまる売っていたり、豚肉も、まるで漫画のワンピースに出てくるような塊でドーンと売っています。
例えば、ケッチャップは日本ものの2倍の大きさのチューブだし、マヨネーズは瓶詰め。ミルクは基本4L(冷蔵庫で邪魔になる)、トイレットペーパーは24個入り。洗濯洗剤も2.5倍の大きさ。お菓子やジュースを箱買いする人もいたりします。
日本の小分けされた商品の有り難みを感じます。
広大な土地に住むカナダ人、車なしでは生活できない場所に住んでる人もいっぱいいます。それに空気は乾燥して、寒い時期が長いので、必然的に、なんでもストックするという習慣が定着しており、貯蔵にも適した環境であることが原因の一つと言われています。
一般的なカナダの一軒屋には大抵地下のストックルームがあり、そこになんでも詰め込んでるというイメージをしてもらえればわかりやすいはずです。
「Sorry」の表示でバスに乗せてくれない!
ある朝、学校へ行くためにバス停で待っていると、お目当てのバスの正面には「Sorry」と表示する文字が。なんだこれ、と思っていると、なんと10分前から待っていたにもかかわらず、目の前を颯爽と通り過ぎて行きました。
「Sorry」これは、もう乗客がいっぱいだから乗せれないの意味なんです。
日本だったら、無理やりでもバスに詰め込もうとしますが、確かにこっちの方が安全ですしね。と自分を納得させながらも、なぜか腑に落ちない部分もあります。
さすが多民族国家、気持ちがおおらかすぎる
語学学校に行っても、本当にいろんな人種の先生がいます。先生だからネイティブのカナディアンなんですが、見た目には日本人に見えたり、アフリカ系の人だったり。
日本では、海外の人が日本語を普通に話していると、何かとネタになりますが、カナダでは見た目では全然判断できません。みんな色んな国から集まり、それぞれのバックグラウンドを持ち、カナディアンになったことが分かります。
そんな人たちのルーツの話を聞くのも、すごく面白いんです。そして、カナダには、そんな各国から移民でやってきた人々に寛大な心があります。
みんなカナディアンでいいじゃないか
ある日、私がカナディアンのおじさんに「バンクーバーのダウンタウンはアジア系の人が多くて、元々のカナディアンが移民に乗っ取られているイメージがある」と言ったところ、「でも本当のカナディアンはカナダの原住民だし、我々も移民としてカナダに住み着いたんだから、誰が先とか後とか関係なく、みんなカナディアン、それでいいじゃないか」と答えてくれました。
この言葉を聞いて、自分の視野の狭さに気付かされたのです。
自然のエコ!レジ袋をくれない
近頃は日本でも、スーパーなどではビニール袋はお金を払わなければならないこともありますが、コンビニを始め、あらゆる所で「いりません」と言わない限り、袋に入れてくれますよね。
でもカナダは、服屋さんなどを除き、ほとんどの所でビニール袋に商品を否応なく入れてくれることはありません。エコという言葉を意識しなくてもそれが当たり前なんですね。
エコバッグに商品を入れてくれる
その一方で、スーパーのオリジナルのエコバッグなどを持って行き、たくさんの商品を買った場合、レジの店員さんが「バッグかして」と言って、日本の高級スーパーのように品物を入れてくれるのです。
買い物かごはレジに通す時に回収されるため、日本のように、店員が違うかごに会計済みの商品を移して、客がレジから離れ、袋に入れなおす場所がそもそもないんです。このカナダのスタイル、結構効率的かもしれません。
お酒を飲んだ後の締めにはやっぱりピザ
日本の文化として、お酒を飲んだ後は「ラーメン」ですよね。出来るのが早いし、暖かいスープが身体に染みます、味も濃くて、つい別腹であっという間に食べてしまえます。
では、カナダの人は締めに何を食べるの?暖かいスープとかリゾット?なんて疑問に思っていたら、カナダ人の友達が「もちろんピザ」と即答。確かに、真夜中にたくさんの人がピザ屋でワイワイしています。
私も体験してみたのですが、確かに、時間がかからないし、小腹が空いた時にスナック感覚で食べれるし少し納得。
でも日本人の私としては、もうちょっとやさしいお味のものが食べたい……と思ったりします。
まとめ
いかがでしたか?
カナダに来たばかりの頃は、毎日新たな発見があり、もっともっと驚いたことがたくさんあったはずなのですが、知らぬ間に慣れて、すっかりカナダに馴染んでしまいました。
そんな自分の生活の一部に、今まで知らなかった文化を取り入れ、自分に馴染ませていくことも、旅行ではできない、海外に住むことの醍醐味でもあります。
そして、このカナダの、不便だけどなんとか生活は周るというルーズだったり大胆なところが、どんどんこの国の魅力になることもあるんですよね。
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