日本ではあまり会うことのないベジタリアン(菜食主義)。たいていの人はノンベジタリアン(非菜食主義)ですよね。
最近ではヨガや健康志向からマクロビオティック(玄米菜食)を取り入れる方やレストランなども増えたのではないでしょうか。インドにはベジタリアンが3~4割の割合でいると言われているようです。
インド人との付き合いを始める上で、ベジタリアンの存在をしっかり知っておくと良いのではないでしょうか。
宗教的に見るベジタリアン
インドのベジタリアンは宗教的な理由であることが多いようです。
代表的なのはジャイナ教ではないでしょうか。殺生に関しての戒律が厳しく、ただ肉や魚、卵などを食べなければ良いというものではありません。
動物、植物の殺生のみ回避すれば良いのではなく無生物の破壊もできる限り回避すると言う思想があり、基本的な心得「正しい信仰、正しい知識、正しい行い」を実践する生活を送ることが重要なのだそうです。
また、ヒンズー教徒でもベジタリアンが多く存在します。
しかし、ジャイナ教のように宗教的に厳しく律してるわけではなく、「何曜日は肉は食べない」「肉は食べないけど卵は食べる」など自分自身で決めている人も見受けられます。
ノンベジ(ベジタリアンではない人)のヒンズー教徒も聖なる牛の肉だけは食べません。
ベジタリアンのレストラン
国内では多くのベジタリアン・レストランが存在していますし、南インドではイディリ、ドーサと言ったお米と豆から出来ている軽食の種類も多く、肉や卵などを使わずに美味しいインド料理が食べられます。
また、ミールスというランチもご飯にカレー3種、野菜炒め2種、ヨーグルトのセットでボリューム満点ですがこちらもベジタリアン料理です。
特別にノンベジ・レストランに行かない限り日常的には自然とベジタリアン生活が出来てしまいます。
ベジタリアンのキッチン
ジャイナ教徒や厳格なヒンズー教徒のベジタリアンにとっては、肉料理を取り扱ったキッチンで料理をしたベジタリアン料理は受け付けることが出来ないようです。
日本へ旅行に行こうと計画していたベジタリアン・グループが日本で滞在するホテルやレストランの選択に困ったという話も聞きました。欧米に比べて日本はベジタリアンを受け入れられる施設は少ないと言えるでしょう。
また、賃貸マンションのオーナーの中にはベジタリアンにしか貸さないというのも賃貸条件の中に入っていたりします。
まとめ
日本で生まれ育つとここまで厳しい食生活の決まりと言うのはありませんよね。これからインド人の方々と交流するにあたって、ベジタリアンかノンベジタリアンなのかと言う事が重要であることが理解していただけたでしょうか。
宗教的な縛りのない環境で育った私たちの常識が、彼らの常識とは大きく異なる事が垣間見れるはずですよ!
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