日本でも象の頭をした神様ガネーシャは有名ですよね。
インドでは「学問の神」や「富の神」として大変人気があります。そんなガネーシャ神の誕生日(9月)はインド中でお祝いされています。
ここでは、毎年9月に行われるガネーシャ・チャトゥルティ(ガネーシャ生誕祭)の様子をご紹介します。
ガネーシャ神について
ガネーシャ神の誕生に関してはいくつかの説があるようですが、最も有名な説は、お母さんであるパールヴァティーが夫であるシヴァ神の留守中に身体の汚れを集めて人形を作り、命を吹き込んで自分たちの子供として産んだといいます。
そして入浴しようとしてガネーシャに見張りをさせるのですが、シヴァが帰宅します。お互い存在を知らないため、ガネーシャがシヴァ神の入室を拒み、それに怒ったシヴァがガネーシャの首をはねてしまいます。
それを知ったパールヴァティーから自分たちの子供だと知らされたシヴァは、ガネーシャの頭を探しに行きますが見つかりません。そして最初に会った象の頭を持ち帰りガネーシャの頭としたというのです。
ガネーシャ神の人気
ガネーシャ神は「学問」や「富」の神様とされています。
あらゆることの開始の際にガネーシャに祈りを捧げると良いとされているので、店やオフィスの入口、車のダッシュボードの上など至るところでガネーシャを見ることができます。
また、結婚式など祝い事でもガネーシャの描かれたカードを配ったりします。
生誕祭の前に
生誕祭の時期には自宅にガネーシャ神を奉るため、大小さまざまなガネーシャ神が売られています。
巨大なものは恐らく寺院で奉られるのでしょう。ギリギリまでデコレーション作業が続いていました。
素材は骨格は木材、それに藁などでボリュームを作り、粘土できれいに形作られます。全て手作業なので二つと同じものがありません。頭はガネーシャですが体は別の神様になっていたりするものもあり、見応え十分です。
生誕祭当日の様子
地域によってお祝いの仕方が違うようですが、バンガロールでは当日、ガネーシャが奉られているお寺にたくさんの人が列をなして自分の番を待っていました。
お寺の前にはプージャ(供養)用の花、ココナツ、バナナ、お香など必要なものがセットになって売られており、それを持って並びます。たくさんの人なので入口では効率を良くするためか、ココナツを割ってくれていました。
本殿の真ん中にガネーシャ神が鎮座しているのでお供え物を渡し、供養が終わるとまた返してくれます。
それを受け取って帰宅するのですが、お寺の横のスペースに一時的に大きなガネーシャ神が奉られており、こちらは生誕祭のために用意されているらしく、みんなそちらにも寄っていき配られている豆のオヤツをいただいて帰っていました。
生誕祭のクライマックス
生誕祭で用意されたたくさんのガネーシャ神ですが、最終的に川や海などの水に流すことで厄除を祈願するとされているので、各エリアのお寺などから大きなガネーシャ神が台車に乗せられ音楽とともにパレードしていきます。
バンガロールでは湖がたくさんあるせいか、湖に向かってパレードがかなりの時間続きました。
後日談
パレードの後に湖に沈められたたくさんのガネーシャ神ですが、基本的には自然素材でできてるとは言えその数は半端ないので、沈まず溢れかえった様子が新聞記事として出ていました。
信仰深いインド国民ですが、新聞などで報じられるところを見ると、環境に配慮する傾向もあるのでしょうか。
まとめ
発展著しいインドですが、宗教的な祝い事は熱心に参加します。学校や会社の休日も宗教的な休みがきちんと配慮されていることが多いように見受けられます。
9月のガネーシャ神の生誕祭から10月はダサラ、ディワリとヒンズー教の祝い事が続き、学校は長期休暇になったりします。この時期にインドに来られる場合はインド人の祝日と重なり各地で混み合ったりするかもしれないので、事前に情報収集してくださいね!
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