海外で働きたいと思ってはいても、単身での渡航に比べると家族を連れて行くのは不安が多く、躊躇してしまう人もいるのではないでしょうか。
今回ご紹介する立花さんは、フランスの貿易会社に就職し、家族と一緒にパリへ渡りました。
不安がある中でフランス就職を決断した理由や仕事を見つけた方法とは何だったのでしょうか。また、フランス人の働き方や休暇の取り方、日本とは一味違う休日の過ごし方についてもお伺いしました。
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フランス就職することになった経緯
もともとは外資系貿易関連会社の日本支店に勤めていました。たまたまパリで人材を募集しているのを知り、その求人に応募してみたのがフランス就職のきっかけです。
その企業は日本企業とのパイプ役を探していたようで、日本語、英語、ある程度のフランス語を話せる人間が必要だったようです。
妻と子供2人を抱え、学校や言葉のことなどいろいろ不安はありましたが、そのまま日本で働いていても昇進や昇給をあまり期待できなかったため、海外で働く最後のチャンスだと考え、思い切って新天地に飛び込むことにしました。
フランスで結果が出せれば現地採用ですが、日本に帰ってくることも可能ということだったので、なんとかなるさという気持ちでフランス就職を決断したのです。
フランスでは仕事とプライベートが完全に分かれている
フランスは労働者の権利がしっかり保障されている国なので、日本のように夜の付き合いや、休みの日に働くようなことはほとんどありません。まして、家に仕事を持って帰るようなことは誰もしていませんでした。
日本式の仕事に慣れていた私は当初、仕事とプライベートを区別することに違和感がありました。
しかし、慣れてくるとフランス風の働き方の方が楽で自分にも合っていたので、結果的にはフランスで働いて良かったと思っています。
フランスの長い休暇:夏3週間、冬2週間、春秋1週間
さすがはバカンスの国、フランス。
労働者の権利として、夏はたいていの人が3週間連続で休暇を取り、冬はクリスマスと新年で2週間ほど休む人がほとんどです。また春や秋でも、子供の学校の休みに合わせて1週間休暇を取る人もいます。
さすがに3週間も夏休みを取ると、十分に休養でき仕事にも張りが出ます。また家族と一緒に過ごす時間も増え、絆も深まりました。
日本では絶対に取ることのできない長期休暇、これもフランス就職の大きな魅力の1つです。
フランスの大都市パリは治安の悪さが1つの不安材料
パリで生活していると、車の中に置いてあったものが盗まれたり、家に泥棒が入ったり、地下鉄でひったくりにあったりと、いろいろな危険に遭遇します。
パリに住み始めた直後はとても不安でした。
しかし実際に住んでみると、入ってはいけない場所や街中でしてはいけないことなど、暮らす上で注意すべき点がいろいろと見えてきます。そこにさえ気をつけていれば、ある程度は危険を回避することができます。
フランスでの休日はドライブやマルシェ巡り
週末や休日には、会社から支給された車でフランス中を走り回っています。
フランスは広い国なので、いろいろな文化や人々、また料理やワインなど、行く場所によってさまざまな魅力を楽しめます。週末がいつも待ち遠しいです。
また、マルシェ(市場)で買い物するのも休日の楽しみの1つ。マルシェでは日本では手に入らないような食材が売られていて、何も買わなくても十分楽しむことができるのです。
まとめ~強い意志があれば壁を乗り越えられる
海外で働きたいという思いをあきらめず、フランスで就職することを決断した立花さん。家族を連れての海外就職は、不安や考えることも多かったはずです。
いろいろな壁を乗り越え、現在家族でフランス生活を満喫している姿は、海外就職を目指す人にとって励みになりますね。
家族も納得させる強い意志があれば、きっと上手くいくはずです。その国や土地で何をやりたいのか明確な目標を持って、海外就職を成功させたいですね。
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