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ドイツのフリーランスビザを取得するまでの流れ

ドイツのビザ

外国人がドイツで長期生活をする場合には、滞在する許可証、いわゆるビザが必要です。これからドイツで暮らしたいと思われる方にとっては気になる存在ですよね。

一口にビザといってもさまざまなタイプがあり、自分の目的に合ったビザを申請します。ビザごとに必要な書類も異なるので、しっかり情報収集して漏れのないよう準備しておかなければなりません。中には日本でしか発行できない書類もあります。

ドイツにもいろいろな種類のビザがありますが、ここでは多くの方が申請するビザの一つ、フリーランスビザを取得するまでの流れを中心にご紹介します。

※この記事は筆者の体験に基づいています。

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目次

ドイツにはどんな種類のビザがある?

ビザを決める

ドイツには、主に以下のようなビザがあります。

  • 学生用のビザ(学生になるための学生準備ビザもあり)
  • 期間限定で働くことのできるワーキングホリデービザ
  • 現地で芸術的な活動(デザイン、写真、音楽、演劇など)ができるフリーランスビザ
  • 企業に勤めて働くことができる就労用ビザ
  • 夫婦のどちらか1人が現地のビザ取得者の場合にその相手が取得できる配偶者ビザ

海外で暮らすからには何かしらの目的があると思います。学校に通って勉強したい、言語を学びたい、お店を持ちたい、働きたいなど、それぞれの目的に合わせて自分にはどのビザが必要なのかをしっかりと知っておくことが重要です。

アーティストとして活動したいという場合であれば、フリーランスビザを取得することになります。

ドイツのビザを取得するための情報を集めよう

情報収集

自分に合うビザが分かったら、目的のビザを取得するための情報を集めましょう。とはいっても、どうやってその必要な書類を調べればいいのか分からない人も多いと思います。

エージェントを利用するのが安心

そこで力になってくれるのが、ビザを取得するためにさまざまなサポートをしてくれるエージェントです。ドイツにはビザ取得をサポートしてくれるエージェントが多く、日本語のできるドイツ人エージェントもいます。

もちろん費用はかかります。でも、ビザ情報は変更されることも多く、新しい情報をもとに手続きをしなければなりません。ネットでビザ取得者の情報を参考にしておけば大丈夫、というわけでもありません。

そのため、専門の方に相談することをおすすめします。もしくはドイツに知人や友人など知り合いがいる方は、相談に乗ってもらうのも良いかもしれません。

ドイツのフリーランスビザ申請に必要な書類

書類作成

日本で準備しておきたい書類

ビザを取得するための必要書類が分かったら、その書類を準備しましょう。ここで気をつけなくてはいけないのは、日本でしか取得できない書類です。

大学の卒業証明書・成績証明書

これらは、卒業した学校に行って申請する必要があります。かつ、日本語ではなく英訳されたものでなくてはなりません(ドイツ語表記にしてくれるところがあればなお良いですが)。

フリーランスビザ申請には必須の書類です。日本で取得しておいた方がいいと思います。

残高証明書

日本にどれくらい貯金があるのかを示す証明書です。利用している銀行で発行してもらえますが、できればユーロに換算されたものが望ましいです。

しかし、銀行によってはドルのみの表記のところもあるので、その場合は日本円かドルで表記されたものを準備しておきましょう。

ポートレートのまとめ

アーティストとして活動するためのフリーランスビザを取得するなら、自分がどのような作品を作っているのか簡単にでも構わないので、ポートレートにまとめて提出できるよう準備しましょう。

ちなみに、配偶者ビザを申請する場合は日本で結婚していることを示す戸籍謄本が必要です。戸籍謄本はそのまま提出するのではなく、公認された翻訳者にお願いしてドイツ語に翻訳する必要があります。そのため、出発する前に役所に行って発行してもらっておきましょう。エージェントの活用

ドイツで準備する書類

ビザ申請に必要な書類には、現地でしか準備できないものもあります。

住民登録証明書・賃貸契約書

住民登録証明書は住む家が見つかった後でないと発行してもらえません。さらに、きちんと家を借りているという証拠となる不動産屋との契約書も必要です。

健康保険加入証

ビザを取得するためには健康保険加入が条件です。滞在先であるドイツで体調をこわしても、現地の病院できちんと治療を受けることができるかを確認するためでもあります。

推薦状

現地での仕事があることを証明する推薦状も必要です。現地で働きながら生活していけるかどうかを判断するための材料です。

しかし、これはあくまで推薦状なので、実際に受注が決まっていなくても「○○さんからこんな仕事の依頼をいただく予定です」という内容を書面に記し、依頼する方のサインがあればそれで大丈夫です。

なお、フリーランスビザではなく就労ビザを申請する場合だと、どれくらいの収入が見込めるのかなどの計画書が必要です。

ドイツのフリーランスビザ申請は外国人局へ

外国人局

ドイツのビザ申請先は外国人局といわれる部署です。ビザ申請に必要な書類を揃えたら、パスポートとビザ用の写真、ビザ取得に必要なお金を準備して外国人局へ向かいましょう。

外国人局はいつも長蛇の列

ベルリンの場合、この外国人局も含め市民局や市役所なども、いつも何かしらの申請をする人がいっぱいで混雑しています。受付開始時間に行っても、すでに長蛇の列で申請にたどりつけないことも。受付時間よりも早い時間に行って並びましょう。

また、外国人局は国別に受付をしているので、日本人の受付がどこのエリアなのか事前に調べておいた方がいいと思います。

予約すれば少しはスムーズ

行列を避けたいなら、日本からwebで予約する方法があります。ただし他の手続きの予約もそうですが、だいたいにおいて2〜3カ月前からすでに予約で一杯です。常にwebをチェックして、キャンセルが出たらすかさず予約、根気がいります。

でも、冬の寒い朝や雨の中で1〜2時間も並ぶことを考えると、まだましですよね。

申請時、言葉が不安ならエージェントを利用しよう

外国人局でのビザの申請では、もちろん申請相手はドイツ語で話します。これは申請者が「ある程度ドイツ語をできるのかどうか」のチェックを兼ねています。

ドイツ語が流暢ならもちろん、ある程度話せるのであれば申請する当人だけでいいのですが、言葉が不安な方もいると思います。その場合、エージェントを同行して代わりに説明してもらうことができます

エージェントを利用するポイント

エージェントにお願いする場合は、申請書類のアドバイスや外国人局への同行などをすべて含めた上で相談するようにしましょう。

例えば、申請するビザは1年、2年、3年と期間を選べます。長い年数のビザを取得するためには、ある程度の貯金額がある、ドイツでの仕事がある程度決まっているなどの条件が必要です。現状でどれくらいの年数のビザが取得できるのかもエージェントと相談して決めることができます。

日本語で対応してくれるエージェントは、ベルリンなら、ベルリンで暮らす日本人向けの情報サイト「MIXB」にも紹介されているのでチェックしておくと便利です。

ドイツのフリーランスビザ申請の際の注意点

注意点

無事に申請までたどり着けば一安心ですが、ここで注意。取得するビザはどんなビザなのか?どんな条件で働けるのか?申請前に改めて確認したい点です。

働ける分野は申請したもののみ

フリーランスビザ申請の際に提出する書類には「ドイツでどのような活動を行いますか?」という問いがあります。この問いに「デザイン」と提出し、ビザを取得できたとします。

であれば、デザインに関してはドイツで働くことができますが、それ以外の分野ではアルバイトも含め働くことができません

ビザで許可されていない分野の仕事をして見つかるとペナルティーが発生します。知らなかったというわけにはいきません。それに、ビザ更新時にも悪い印象を与え、更新可否の判断に影響することにもなるので注意が必要です。

例えばデザインだけでなく、今後、写真関連の仕事やアルバイトもしたいと考えているのであれば、ビザを申請する前にきちんと記入しておくことが必要です。

ビザは外国人にとって重要なID

Id

ビザはパスポートと同じくらい海外ではとても大切な証明書です。旅行する際には空港で、また各種書類申請をする上でも提示を求められたりします。

ビザを取得したら、カラーコピーを取り常に携帯しておきましょう。コピー不可の場合もあるので、原本(パスポートに添付されるのでパスポート本体を携帯することになります)を常時携帯できるのがベストです。

とはいえ、常に貴重品を携帯するのは大変で危険もつきまといます。そのため少なくともコピーだけは携帯しておいて、必要な時にすぐに提示できるようにしておくことをおすすめします。

まとめ〜取得までの道のりも楽しむくらいの気持ちで

ビザを取ることは正直言って楽な作業ではありません。大変な上に不安がつきまといます。でも、そんな経験もドイツで生活をしてみようと考えたからこそ。なかなか機会のない、貴重な体験だと思います。

せっかく取得しようとするなら、できる限り楽しんでやってもらえたらと思います。ビザを取得した後には、ドイツでの長期にわたる暮らしが待っていますよ。

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この記事を書いた人

海外就職・海外求人マッチングサービスGuanxiを運営しているIT企業。
世界各地をお仕事で飛び回っています。

世界各地で滞在し、見たもの、感じたもののリアルを届けます。

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