海外に長期滞在するためにはビザが必要です。ドイツのビザには、私が取得したフリーランスビザをはじめ、学生ビザ、ワーキングホリデービザ、就労ビザなどさまざまな種類があります。
申請するビザによって必要になる書類は若干違ってきますが、共通して必要な書類もあります。またその中には、日本でないと取得できない書類もあるので注意が必要です。
ここでは私自身の体験から、ドイツでフリーランスビザを取得するために日本で準備が必要な書類を4つご紹介します。
※この記事は筆者の体験に基づいています。
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ドイツのフリーランスビザ取得準備書類:銀行残高証明書
ドイツでフリーランスビザや学生ビザを取得する場合、銀行の残高証明書が必要なので、日本で取得しておきましょう。
銀行窓口で申請
この残高証明書、日本で暮らしていると使用する機会があまりないので、まずは申請の方法からして分からない方も多いと思います。でも、とても簡単です。
お金を預けている銀行の窓口で申請すれば即日発行してもらえます。もしもいくつかの銀行に分けてお金を預けているのであれば、それぞれの銀行で残高証明書を取得しておきましょう。
英文かつ現地通貨表記
気をつけなければいけないのは、証明書は英文であること(ビザを申請する国の職員たちは当然日本語が読めないので)。どの銀行でも英文で発行してもらうことができると思うので、申請する際にその旨を伝えましょう。
また、残高をどの通貨で表記するかも指定します。ビザを取得する国の通貨がドルであれば、ドル換算で表示された残高証明書を発行してもらうようにしましょう。
ドイツの通貨はユーロですが、ユーロ換算での表記に対応していない銀行もあります。その場合はひとまず円かドルで作成してもらいます。そして現地でビザを申請する際、その日のレートでユーロに換算した金額を手書きで加えて提出するようにしましょう。
お金を持っていることが信用になる
ビザ取得に必要な残高の最低金額などは特に決まっていませんが、毎月の生活費×12カ月分はあるとよいのではないかと思います。私の場合は約2年分の残高証明書を提出し、無事にフリーランスビザを取得できました。
なお、残高証明書はビザ申請時だけでなく、現地で住居の契約をする時にも必要になる場合があります。海外では、どれだけお金を持っているかが信用度を左右します。
ドイツのフリーランスビザ取得準備書類:大学卒業証明書
ドイツでデザイナーやカメラマン、ライターなどのフリーランスとして活動するなら、大学の卒業証明書を取得しておきましょう。卒業証明書はあなたの学歴を示す大切な書類です。
また可能であれば、成績証明書も併せて発行してもらっておくとよいでしょう。渡航先で学校に入学する場合に必要になるからです。
これも英文、早めの準備を
卒業証明書は、卒業した大学の学生課や事務局に行って申請すれば作成してもらうことができます。銀行の残高証明書と同様、必ずテキストを英文で発行してもらってください。
卒業証明書は即日発行されることが多いので、渡航する間際でも構わないのですが、場合によっては卒業した大学が他の大学と統廃合したり、なくなったりしているケースもあります。できるだけ早めに調べ、取得するよう心がけましょう。
ドイツのフリーランスビザ取得準備書類:戸籍謄本
ご夫婦や家族で渡航されるのであれば、日本で必ず戸籍謄本を準備しておきましょう。夫婦の場合、戸籍謄本は日本できちんと籍を入れて結婚していることを示す大切な書類です。
必要であることを知らず現地で慌てた体験談
現在、私は妻とともにドイツに滞在していますが、私がフリーランスビザを取得し、彼女が配偶者ビザを取得する際に、私たちが結婚していることを示す戸籍謄本が必要になりました。
それを知らなかった私たちは急いで家族に連絡を取り、戸籍謄本を代理で発行してもらい送ってもらいました(家族であれば代理発行可)。
そして、コンサルタントから紹介された翻訳の認定資格を持った方に、戸籍謄本をドイツ語に翻訳していただきました。翻訳費用はおよそ80ユーロ(約1万円)で、頼んでから1週間ほどでできあがりました。
※1ユーロ=約134円
役所で依頼すれば即日発行
戸籍謄本は本籍に記載された役所で申請、即日で発行してもらえます(日本語のみ)。渡航前は何かと忙しいので、余裕を持って準備しておきましょう。
ちなみにドイツの配偶者ビザは、働く際の職種や所得制限が特に設けられていないという、とても魅力的なビザです。
ドイツのフリーランスビザ取得準備書類:推薦状
ドイツでフリーランスとして働く予定で、すでに仕事が決まっている日本のクライアントがあれば、推薦状の作成を依頼しましょう。
推薦状は新しく暮らす場所でもきちんと仕事を持ち、給与を得ることができることを示す大切な書類です。
文面は自分で用意
推薦状は特に決められた様式はないのですが、あなた宛に、どのような仕事を、いくらぐらいの金額で依頼するかを記載してもらう必要があります。もちろん推薦状は日本語ではなく、ドイツ語(英語でも可)です。
そのため、クライアントに推薦状をお願いする時は書いてもらう内容を自分でもきちんと把握し、その文面を自分自身がドイツ語もしくは英語で準備した方がいいでしょう。
そして、翻訳した文面をクライアントに渡し、推薦状を作成してもらいましょう。
推薦状の場合は、戸籍謄本のように認定資格を持った方に翻訳を依頼する必要はないので、自分で自信がなければ語学に長けた方にお願いしても構いません。
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まとめ~日本でできることはやっておく
最後の推薦状に関しては、現地に行ってからメールでやり取りしても問題はありません。ですが、クライアントへのあいさつも兼ねて、日本で直にお願いして受け取った方が印象がいいと思います。日本での準備がおすすめです。
ビザは海外で長期生活するためには欠かせない証明書です。最初はどのようにして取得したらいいのか分からないと思いますが、ビザ取得をサポートしてくれるコンサルタントや、先に現地で暮らしている方に相談するなどして情報収集しましょう。
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