ドイツと聞けば、ビールとソーセージが思い浮かぶ人も多いかもしれません。EU(欧州連合)を支える経済大国の一つであるドイツの国民性は、日本人と似て非常に真面目であると言われています。
以前、私は「国民性が似ているのであれば働き方も似ているのかな?」と考えたことがあります。しかし、就職したそこには、日本のそれとは似ても似つかぬドイツスタイルがありました。
首都ベルリンの研究機関で働く私の経験をもとに、ドイツとベルリンで働くことの魅力を5つお伝えしたいと思います。
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ドイツで働くと毎日がノー残業デー!
日本ではいまだに残業=仕事熱心と評価される風土は少なくないと思います。しかし、ここベルリンでは全く逆です。残業しようものなら、「誰かから罰を受けているのか?」といった具合に同僚に心配されます。
現在の勤め先では、午後5時を過ぎるとフロアには誰もいません!早い人は、なんと午後3時に帰宅します。
これには、個人の裁量で就労時間を自由に調整できることが背景にあり、午後3時に帰る同僚は午前6時から仕事を開始しているので、実際にはちゃんと働いています。
仕事後は家族や友人と共に過ごし、毎日の疲れを彼らなりに癒やす時間としているようです。
午後3時からのお楽しみは・・・
とはいえ、午後3時に帰宅して何をしているのでしょうか。同僚たちに尋ねてみたところ、なんとガーデニングだそうです。
季節に合わせて花を植え、芝を刈り、中には池を製作中の同僚もいました。彼らにとって、自慢の庭を眺めながらビールを飲むことが最高の贅沢なのだそうです。
実は私も今では、夕日が沈む前からのビールにハマってしまいました。ドイツの首都なのに庭付き一戸建てが珍しくないのも魅力ですね。
ドイツで働くとみんなが自身の管理職!
一般に、日本の企業での働き方は以下のようなスタイルですよね。
- 部署単位で大きな目標を掲げる
- 連帯責任のため、できる人は他のメンバーのサポートをする(役割分担は曖昧)
一方、ドイツでは、ある程度の研修期間が終わればどんな些細なことでも個人レベルにまで責任の範囲が明確化されます。
つまり、逐次、上司による承認プロセスを経ることなく、各人が管理職として業務を遂行できるのです。その結果、各プロセスが簡略化され、効率的な働き方が実現できています。
受け身人間は存在せず、各人がプロフェッショナルとして互いに尊重し合っている雰囲気を感じます。さらに、業務量を自分でコントロールできるので、ワーク・ライフ・バランスの実現にもつながります。
ドイツで働くと金曜日は既に週末?
これはドイツで働き始めて、特に驚いたことの一つです。なんと、金曜日の午後は会社に人がいません!そうです、金曜のランチの後はもう週末が始まっているのです。同僚は、金曜の朝から上機嫌で週末の予定を教えてくれます。
街に出ると、午後のカフェやレストランのテラス席は既に多くの人であふれており、ビールで乾杯する音も聞こえます。仕事帰りに、ビールを飲みながらサッカー観戦するのも人気です。
プライベートを充実させることにも妥協しない国民性を感じられる習慣です。
ベルリンで働くと首都でも自然を存分に楽しめる!
ドイツはEUの中でも地方分権が進んだ国で、首都ベルリンといっても東京とは全く別の雰囲気があります。街には至るところに街路樹があり、季節の変化を知ることができます。リスやウサギなどの野生動物を見ることだってできます。
街中から30分もバスに乗れば大きな湖もあり、夏は水泳、冬はスケートなど、子供から大人までアクティビティが楽しめる天然のアミューズメントパークとなっています。週末の朝は、湖方面に向かう車や自転車に乗る人を多く見かけます。
森林浴のできるビアガーデンで、湖を眺めながら飲むビールは最高です。自然に囲まれ気分をリフレッシュすることが、生産性の高い仕事をする秘訣なのです。
ベルリンで働くと通勤定期でどこまでも?
ベルリンでは、BVG(市交通局)が電車、地下鉄、バス、そして船の交通サービスを提供しています。チケットが利用できる範囲は、交通機関毎ではなくベルリン市内のエリア毎に設定されています。
例えば、ABエリアのチケットを購入すれば、エリア内のどの乗り物も所定の時間内であれば何度でも利用可能になります。
さらに、1カ月券(いわゆる定期券)には、週末には1人までなら同乗も可能となる太っ腹なサービスがあります。
週末の夫婦でのお出掛けには、市内であれば自然公園からデパートまで、北から南へ移動することができます。週末を充実させる上で、とてもうれしいサービスです。
まとめ~満足度の高い働き方を実感
昨今の日本では働き方改革やワーク・ライフ・バランスという言葉をよく耳にしますが、果たしてどこまで浸透しているでしょうか。
私は、非常に充実しているドイツ人の働き方に触れ、多くを学ぶことができています。プロとして尊重され、プライベートも大切にできる満たされた働き方が、高い生産性を維持し続けるドイツを支えているのだと実感しています。
なお、陰の立役者は、家族や友人と飲むビールであるということも付け加えておきますね。
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