フランスでは必須!友達を呼んでのお誕生日会の開き方

誕生日ケーキ フランス生活・移住

何歳になってもお誕生日を祝ってもらえるのは嬉しいですよね。

ここ、フランスでもお誕生日会は大事なイベントで、子供が幼稚園にもなると、普通にお友達のお誕生日会に招かれるようになりますし、自分の子供もお友達を招いてのお誕生日会を開かなければいけないようになります。

もしも、子供のお誕生日会に招かれたら?もしも、自分の子供のお誕生日会を開催しないといけなくなったら?

フランスでは日本と違い、お誕生日会を主催するのは必ずお誕生日の本人(つまり子供の場合は、親!)。毎年お誕生日シーズンが近づくと「今年はどうしよう?」と頭を悩ませるお誕生日会。

今回は、フランスで子供のお誕生日会を開くための手順をレクチャーしたいと思います。

フランスのお誕生日会とは

誕生会の招待状

フランスのお誕生会

フランスでは、幼稚園の年少さんでも、子供だけを招待してお誕生日会を開きます。子供が小さいうちは、お誕生日会が開かれるのはだいたい週末で、お招きする場所は自宅が一般的です。

お誕生日会の準備~招待状~

お誕生日会を開く2週間~3週間前までに、招待したいお友達をリストアップし、招待状を作ります。

招待状に必ず書かなければならないのは……?

  • 誰の何歳のお誕生日?ex「Je t’invite à mon anniversaire pour mes 8 ans(歳) de la part de Sophie(誰)」
  • 何月何日「Le 15(日にち)juin(月)」
  • 何時から何時まで?「De 15h(開始時間)à 18h(終了時間)」
  • どこで?「(住所)」(入り口にコード番号がある場合はしっかりと記載し、何階のどの部屋か、わかりやすく記載しましょう) 
  • 出欠を教えてください「Merci de donner votre réponse au (電話番号)」

すべてのインフォメーションを書いた招待状を封筒に入れて、表に呼びたいお友達の名前を書いて学校へ持って行き、直接本人に渡すか、親に渡すか、小さい子の場合は担任の先生に渡してもらうようにお願いすることもできます。

お誕生日会の準備~当日のプログラムを考える~

お誕生日会に呼ぶお友達が決まったら、次は当日何をするかを考えます。

どんな風にお誕生日会をアレンジするかは親のさじ加減ひとつなのですが、ここではフランスで定番の遊びを2つご紹介したいと思います。

宝探し(la chasse au trésor)

おうちの中でも、お庭でもできる、定番のゲーム「宝探し」。

  • 「冷蔵庫の中の卵置きにあるよ!」
  • 「洋服ダンスの1番下の段にあるよ!」

なんて、いくつかの指示を書いた紙を事前に家の中に隠しておきます。

後は子供達がその指示に従って「宝」を探していくだけの簡単なゲームですが、みんなが一致団結して意外と大盛り上がりできる楽しいゲームです。

我が家では、ひとつの隠し場所に、指示以外にひとつずつアルファベットを入れておき、最後にアルファベットをすべて並べると、別の場所を指し示すように設定し、その隠し場所に子供達が大好きなボンボン(飴)を置いておきました。

ピニャータ(piñata)

「これをやらなければお誕生日会じゃない!」と子供達に言わせるほど大人気の遊びが、このピニャータです。

紙でできた箱を買って来たり、作ったりして、その中に小さなおもちゃやボンボン(飴)やチョコを詰め込み、ロープで吊して子供達が順番に棒で叩くのです。何度も交代で叩き、ピニャータが壊れ、中から飴が全部落ちてきたらゲーム終了です。

子供達は我先にと、落ちた飴を拾い集めます。

日本で言うところのくす玉を、スイカ割りの要領でたたき割るゲームだと想像していただけると、それがまさにピニャータです。

お誕生日会の最後に大盛り上がりする必須ゲームなので、ぜひお誕生日会を開く際にはプログラムに入れて下さいね。

お誕生会当日の流れ

誕生日

開催時間

自宅でお誕生日会を行う場合は、だいたい午後2時か3時ごろから2時間~3時間ほどの時間帯で行います。お誕生日ケーキタイムがおやつ時間になるような設定と思っていただければわかりやすいと思います。

デコレーション

お部屋のデコレーションは風船が主流です。たくさんの風船を壁に貼ったり、浮かべたり、床に転がしたり、とりあえずお部屋が風船で派手になれば、それだけでお誕生日会の雰囲気作りは完了です!

開始時間に集合

そしてお誕生日会開始時間になると、時間にルーズなフランス人たちが、このときばかりは時間厳守でやってくるのもまたビックリです!時には、10分、15分前倒しでくるお友達もいたりして「まだ準備が終わってないのに~!!」なんてことも過去に何度かありました。

フランスではお誕生日会に親は同席しないので、送りに来たらすぐに「Bon courage!(頑張ってね!)」なんて声をかけながら去って行きます。

休日に子供がお誕生日会にお呼ばれしたら、親は2時間~3時間の自由時間ができるわけですから、時間厳守でやってくるのもうなずけますよね。

プレゼント

子供達が到着したらまずプレゼントを受け取り、所定の場所にプレゼントを集めておきます。

プレゼントタイムはお誕生日会の流れの中でも1番大事な場面なので、すぐに渡せるように1カ所にまとめておくのです。

誕生日ケーキ

ケーキタイム

お誕生日会が始まったらゲームで盛り上がり、ある程度の時間になったらケーキタイムです。あらかじめ、子供の名前を書いたかわいい紙コップと紙皿を用意しておきます!

フランスのお誕生日会で断然人気なのは、チョコレートケーキ!(Gateau chocolat)

市販のケーキより手作りのケーキが断然主流で、お誕生日会ではチョコレートケーキ以外見たことないかも!というぐらい大人気のチョコレートケーキ、こちらでも同じ様にハッピーバースデーの歌を歌ってろうそくを吹き消すのがおきまりです!

※万が一自分の子供にアレルギーがある場合は、事前に相手の親に伝えておきましょう。

プレゼント

プレゼントタイム

ケーキタイムが終わったら、こちらもお楽しみのプレゼントタイム。

「これは僕の!」「私の!」とみんながまずは自分のを開けて~!と、主役の子に渡し、主役の子は「ありがとう~!」と言いながら1つずつプレゼントを開けていきます。この作業だけでも15分はかかります。

プレゼントの定番は?

プレゼントは本当に何を持って行っても良いのですが、年相応の5ユーロから20ユーロ前後の予算の物が大半です。やはりメインはおもちゃです。

  • 幼稚園児~小学生低学年までは、ぬいぐるみや塗り絵、文房具、レゴなどが多いでしょう。
  • 小学校高学年にもなると、ちょっとしたゲームや日常で使えるおしゃれグッズ(小さなカバンやポーチなど)も増えてくると思います。

プレゼントタイムが終了したら、我が家はメインのピニャータをやっておひらきにすることにしています。だいたい親は、予告された終了時間よりも10分~15分遅れてお迎えにきます。

おもてなし

必ずしなければならないというわけではありませんが、我が家では、お迎えに来た親にワインやシャンパンを振る舞って、ちょっと1杯一緒に飲もう、という時間を設けています。

普段は学校の送り迎えのみで、なかなかゆっくり話すことのできないお友達のパパやママと交流を持てる良いチャンスです!

最後は、ちょっとしたお土産を入れてある袋をみんなに渡し、お礼を言ってお見送りをします。

長かったお誕生日会も、お友達が帰った後にほっと一息、今年もがんばったな、と自分を褒めてあげたい時間がようやく訪れるのです。

自宅以外でのお誕生日会例

マクドナルドで誕生会

そんなにいろいろ準備できないし、家は狭いし……という方、ご安心下さい。自宅での開催以外にも、レンタルスペースでお誕生日会を開く方法はあります。

マクドナルド・トイザらスなどの遊戯施設

マクドナルドやトイザらスなどの室内遊戯施設にお誕生日ケーキがセットになっているプランをマクドナルドやトイザらスが提案してくれます。

自宅は狭くてお友達を呼べないとしても、ここなら気兼ねなくお友達を呼べて楽しめること間違いなしです!

ゲームセンター

ゲーム用のコイン+ケーキがセットになって子供1人いくら、と決まった料金があり、ケーキすら用意しなくて良いので、親としてはとても楽なプランです。

ゲームセンターの騒音に耐えながら子供を監視できるのだったら……こんなお誕生日会、子供にとっては楽しくて仕方ないですね!

お絵かき教室でのアトリエ

普段はお絵かき教室を開いているアトリエでも、休日にお誕生日会を開かせてもらえることもあります。お絵かき教室の先生がアニメーターになり、みんなでお絵かきをしたり、遊んだりします。

ケーキは持ち込めたり、用意してもらえたりしますが、付き添いの親も入れない、なんてこともあるので、自分の子供のお誕生日会を見たい場合は事前に確認しましょう!

お菓子教室のアトリエ

年齢が上がってくると、お菓子教室のアトリエでのお誕生日会、なんていう選択肢も出てきます。お誕生日の主役とそのお友達+お料理教室の先生でケーキを作り、みんなで食べる、なんていうコースも楽しいですよね。

公園でのピクニック

暖かい季節のお誕生日会は、ケーキやお菓子を持って、公園でのピクニックなんかも楽しいですよね。公園でみんなでできる縄跳びなどのゲームを少し用意するだけで簡単に楽しいお誕生日会が開けます。

お誕生日会を仕切ってくれる外注アニメーター

外注

自分でお誕生日会を仕切るのは不安だな、という方のためには、お誕生日会を仕切ってくれる外注のアニメーターもいます。

1時間いくら、またはお誕生日会1回いくら、のようにその人によってお値段設定はさまざまですが、ピエロさん、マジシャン、魔女、などなどいろいろな役柄に扮して司会進行するお誕生日会のアニメーターを専門にしているプロの方がいるので、お困りの際はぜひお願いしてみてはいかがでしょう?

我が家の場合・・・

誕生会

我が家も例にもれず、お誕生日会を毎年開いています。我が家の場合はどんな感じにアレンジしたのかを簡単にご紹介したいと思います。

2歳のお誕生日会

娘にはまだお友達がいなかったので、母の友人を招いての餃子パーティー。

3歳のお誕生日会

フランスに住んでいる仲の良い日本人ファミリーを3組招いての家族参加型、日本式お誕生日会。

5歳のお誕生日会

初めて我が家でお友達を招いて、フランス式お誕生日会に挑戦。

会社のフランス人の同僚母娘(娘さん11歳!)にアニメーター役をお願いし、子供達のお顔にペインティングをしてもらい、ゲーム関連もお任せしました。

6歳のお誕生日会

当時流行っていた「アナと雪の女王」をお誕生日会のテーマに設定し、ケーキもアナとエルサのデコレーションケーキを作りました。

またアトリエで、マジパンで「食べれるオラフ」をみんなで作り、アニメーターの代わりに友人の舞台女優さんにエルサ役をお願いし、フォトセッションを設けました。子供達がエルサを信じ切って目を輝かせて喜んでくれて、大成功を収めました!

7歳のお誕生日会

テーマを「日本のお祭り」にしぼり、アニメーターを依頼せずに自分たちで仕切りました。

「ヨーヨー釣りのプール」「射的」「おみくじ」「スーパーボウルすくい」など、日本の縁日のような出し物をいっぱい用意しました。

アニメーターを頼まなかった分、バタバタしてしまい、写真の数が少ないですが、自分たちでもなんとかできる!ということを証明できたお誕生日会になりました。

ずっと続くフランスのお誕生会

こうした形式のお誕生日会は意外とずっと続きます。

年が大きくなると、「夜子供だけでパーティーに出かける」など、親の監視下を離れ、子供だけで過ごす時間が増えると思います。

そのまま大人になっても、自分の誕生日には友人を呼んでバーで飲んだり、自宅でパーティーをしたり、少しずつスタイルは変わりますがお誕生日会自体は続いていきます。

まとめ

フランスでお誕生日会を開催するのは、正直なところちょっと敷居が高いような気がしますが、おいしいケーキと大好きなお友達さえいればどんなお誕生日会も楽しくないわけない!きっと成功を収めます。

子供の大事なお友達との交流を深める絶好のチャンスなので、異国の地だからとドキドキせず、ぜひお誕生日会を開催してあげてくださいね。

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2003年よりフランスパリに移住し、こちらで結婚・子育て・仕事をしている30代主婦です。  
フランスにはパリに住んでいる者ならではの視点で色々な情報をお届けできればと思います。

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