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フランスで初めてのワーホリ【後編】書類作成・ビザ申請から渡航まで

フランス

フランスでのワーキングホリデーを目指す方のために、準備のノウハウをお伝えするシリーズの後編。

前編で取り上げた資金調達や滞在先選び、渡航日決定などの初期準備ができたら、次に取り組まなければいけないのがフランスのワーホリビザ申請のための書類作成です。

この後編では、ちょっと面倒にも感じてしまう書類の準備とビザ申請、そしてビザを受け取ってから出発までにやっておきたいことを、忘れがちなことも含めてご紹介します。

※この記事は筆者の体験に基づいています。必要書類や手続きは最新の情報をご確認ください。

前編はこちら。

目次

フランスのワーホリビザ申請に必要な書類は10種類

まずは以下のサイトから「申請書類チェックリスト」をダウンロードしましょう。

フランスのワーホリビザ申請には、パスポートを含めて10種類の書類(このうちコピーも求められるものが4種類)の提出が必要です。上のチェックリストも提出書類の1つなので、ダウンロードしたら印刷もしてください。

リストを見ると、なかなかの書類の量にちょっと気が重くなりますよね。こういう時は手間がかかるものから取り組みましょう!

ワーホリビザ申請に備えて最初に作っておきたい5つの書類

書類作成

1. 志望動機作文

日・英・仏、いずれの言語で書いてもOKです。A4サイズの所定用紙1枚分、行数にして35行ぐらいの文量で、自分がなぜフランスでのワーキングホリデーを希望するかを書きます。

ワーホリはそもそもが文化交流を目的とした制度で、ビザの発給について大使館は基本的に前向きに審査します。あまり肩肘張らず、フランスへの憧れとかこんなことを体験したいからとかシンプルなことを書けば大丈夫です。

加えて、ワーホリで経験したことを、ワーホリからの帰国後にどんなふうに生かしたいと思っているかを書いておくと万全でしょう。

2. ワーホリ滞在中の計画書

これはフランス語か英語で作らなければいけません。フォーマットは自由です。

内容としては、フランス滞在中にいつ、どこで、どんなことをしたいかのざっくりとした計画を、A4用紙に箇条書きで並べればOK

「まだ1年の計画なんて決まってないよ〜」という方も多いでしょう。ですが、それが特別大きなイベントでないとしても、自分のやりたいことを積極的に盛り込んでいくと良いのではないかと思います。

3. 履歴書

計画書と同様にフランス語か英語で、フリーフォーマットです。

「氏名」「住所」「連絡先」に加えて、「学歴」「職歴」「資格・技術」「言語能力」の4つの項目が見やすく並んでいれば大丈夫でしょう。

まずは以上の3つができればひと安心。残りは所定用紙への記入が必要なビザ申請書と宣誓書です。漏れなく記入したい2つの書類です。

4. ワーホリビザ申請書

フランス語か英語のどちらかの言語を選び、上記サイトから用紙をダウンロードします。

A4で2枚、32項目の記載箇所があります。個人情報など考える必要のない項目ばかりなので、長くても1〜2時間で書けるのではないかと思います。

記載がフランス語か英語なので、分からない単語はきちんと調べて不備がないよう丁寧に書きましょう。顔写真の貼付も忘れずに!

5. 宣誓書

フランス語で書きます。所定用紙内に日本語訳が付いており、記入内容は住所・氏名などの個人情報だけなので簡単です。

ここまでで自分で作成するものは終了!結構、達成感を味わえます。

ワーホリビザ申請のために作成依頼が必要な4つの書類

パスポート

残すは、作成を依頼する4つの書類になります。

1. パスポート

これはすでに持っている方が多いと思いますが、要確認事項が2つあります。

  • ビザ期間の最終日から3カ月以上の有効期限が残っているか
  • ビザを貼り付けるための空きページが見開きで2ページ以上あるか

これらを必ず確認してください。

2. 本人名義の日本またはフランスの銀行の残高証明書

3,100ユーロ以上、もしくは相当額の日本円(約40万円近く)の残高が口座にあることを証明するためのものです。ビザ申請日からさかのぼって1カ月以内に発行されたものでなければなりません

私はとある大手銀行の口座を持っていました。意外にも残高証明書の発行には1週間ほどかかると言われ、少しあせりました。早すぎず、遅すぎずのタイミングで銀行に依頼しましょう。

※1ユーロ=約124円(2016年12月)

3. 健康診断書

こちらもビザ申請日前の1カ月間に発行されたものが必要です。

申請者が健康であることが明記されていればOKということで、かかりつけの内科クリニックにでも行って事情を話せば、ごく簡単な問診・身体検査だけで即日発行してもらえます。

簡単な割に値段が高いのが玉にキズで、だいたい3,000〜5,000円はかかると思います。

4. 海外旅行保険の加入証明書

フランス入国日から1年間有効な病気・ケガ・入院に対応した海外旅行保険に加入し、加入証明書を取りましょう。ただし、クレジットカード付帯の保険は認められないのでご注意ください。

この加入証明書は契約書の控えなどとは別個のものなので、契約時に必ず作成を依頼する必要があります。英文か仏文の加入証明書が必要なので、この点をしっかり保険会社に伝えましょう。

残高証明書と同様、1週間ほど見込んでおくと良いと思います。

以上4書類と前述した5書類合わせて9書類、そして「申請書類チェックリスト」を入れて10種類の書類が準備できました。

ワーホリビザ申請!いざフランス大使館へ

フランス大使館

多くの準備作業を終えた今、いよいよフランス大使館での書類提出の段階となりました!

この申請は、申請者本人が東京・南麻布のフランス大使館に直接出向く以外の方法はありません。東京から遠い地域にお住いの方には少々負担ですが、がんばりましょう。

くれぐれも書類の不備や忘れ物がないように、不明点は大使館に問い合わせたり、準備終了後も何度も見直したりしたいものです。

事前のオンライン予約をお忘れなく

申請にはオンラインでの予約が必要です。以下のフランス大使館公式サイトにある「申請方法」の項の末尾に、予約画面へのリンクが設けられています。

当日は、窓口で係員に書類一式を提出するだけです。その際、簡単な質問をされるかもしれませんが、面接のようなものがあるわけではありません。挨拶と礼儀だけ意識して、リラックスして出かけましょう。

1週間程度でワーホリビザ発給!受け取りは郵送で

受け取りは郵送が推奨されています。自分の名前と住所を記したレターパック510(郵便局発行の封筒)を用意し、申請書と合わせて提出します。

レターパックは追跡サービスがあるので、番号をあらかじめメモしておきましょう。書類に不備さえなければ、1週間程度で念願のワーキングホリデービザが貼られたパスポートが送られてくるはずです!

ワーホリ出発前に日本で必要な手続きを忘れずに

生活の整理

ビザが取得できたことで安心し、適当になりがちなのがこの部分。でも、1年後にはまた帰ってくるので、後で面倒くさいことにならないよう手を抜かずにしっかりとやっておきましょう。

海外転出届

まずは役所に出向き、海外転出届を提出しましょう。これを出さないと、不在の間も住民税や国民健康保険料や国民年金保険料などが請求されることになってしまうのでお忘れなく。

携帯電話

私の場合は、日本での携帯は休止にしてフランスで安い携帯を購入しました。フランスは通信費が安く、日本の携帯の休止費用も各社月額数百円で受け付けているので、この方法はおすすめです。

SIMフリーの携帯を使っている方なら、使い慣れた端末をそのまま持って行けて良いですね。

確定申告はじめ公共料金など

私がうっかりしていたのが確定申告でした。結局、帰国してから期日後申告のような形でことなきを得ましたが、やはり渡航前に税務署に相談しておくと安心だと思います。

その他、電気・ガス・水道・固定電話やネットの停止、郵便物の転送などなど細かいことがたくさんあります。毎月出費が発生しているものなど一つひとつ確認し、対応しておきましょう。

フランスでのワーホリに必要な荷物を送るには

荷物を送る

1年のフランス暮らしとなると、さすがに飛行機に持ち込む荷物だけでは足らず、荷物の後送も必要になると思います。

荷物を送る方法として、郵便局の国際郵便とクロネコヤマトが扱っている国際宅急便の2つをご紹介します。

郵便局の国際郵便

荷物を送る国際郵便には、大きく分けて以下の4種類の方法があります。

  • EMS(国際スピード郵便)
  • 航空便
  • SAL便
  • 船便

どれを利用した場合も、ひとつの荷物の最大重量は30kgまで、大きさは、長さ1.5m以内、長さと横周の合計3m以内のものになります。

EMSが最速で2〜4日、航空便で7日程度、SAL便は14日ほど。スピードに比例して料金も高くなります。ちなみに、船便だと1〜3カ月かかり、荷物の安全性も船より飛行機の方が高いといわれています。

おすすめはSAL便

SAL便は、飛行機の空きスペースを利用して輸送するシステムです。航空便の倍の14日が目安とされていますが、その分値段が割安です。

たとえば、一つの荷物の最大重量である30kgで比較すると、通常の航空便より1万円も安くなります

すぐに必要でないものを詰めて送れば、到着までたとえ2週間かかっても何の問題もないですよね。

クロネコヤマトの国際宅急便

縦・横・高さの合計が1.6m以内、重さ25kg以内の荷物を送ることができます。所要日数は4〜7日前後です。

ただし、配達地域は主要都市限定になります。田舎に送るなら、郵便局の国際郵便を選ぶことになりそうですね。

フランス語をブラッシュアップし続けよう

フランス語の勉強

さて、ここまでたくさんの準備についてご紹介しました。最後に一つだけ、付け加えたいことがあります。それは、フランス語を学び続けるということです。

海外生活の何が大変かというと、やはりコミュニケーションが取れないことです。

海外では日本とはいろいろなことが違い、困ることや分からないことがたくさんあるのは当然です。でも、書かれていることを理解し、下手でも質問ができ、相手の言うことがいくらかでも分かれば、ストレスはずいぶん軽減できます。

ぜひ、今日から毎日10分でも意識してフランス語を聴き、発音し、単語や表現を覚えてください。少しでも多くのフランス語を身につけることを、経験者である私はおすすめします。

まとめ~準備の先には心躍る1年が待っている!

やるべきこと、考えることが盛りだくさんですよね。でも「千里の道も一歩から」、先を見過ぎず一つひとつクリアしていきましょう。

私の場合、準備の段階からすでにワーホリが始まっているような楽しさやドキドキを感じていました。そして、実際にフランスで過ごした1年は、決して忘れられない人生の輝かしい1ページになりました!

海外生活は本当に素晴らしい体験です。皆さんのワーホリが、たくさんの喜びの詰まった1年になりますように。

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この記事を書いた人

海外就職・海外求人マッチングサービスGuanxiを運営しているIT企業。
世界各地をお仕事で飛び回っています。

世界各地で滞在し、見たもの、感じたもののリアルを届けます。

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