私は以前、オーストラリアでワーキングホリデーをしていました。ブリスベンに住んでいたのですが、とても住み心地が良く、もう少しオーストラリアで暮らしたいと思いました。
そこで、セカンドビザを取得するため、カブルチャーという場所に移動することを決めました。日本人向けの求人広告ではよく見かける「カブルチャーのファーム」ですが、実際にはどんな仕事をするのでしょうか?稼げるのでしょうか?
この記事で詳しく解説していきます。
そもそもカブルチャーってどこ?
カブルチャーはクイーンズランド州に位置しており、ブリスベンシティの北にあります。
ブリスベンシティから約50km離れていますが、電車で約1時間の距離なので、休日はシティに帰ることができます。
求人情報を見てカブルチャーのファームへ
カブルチャーは、ラズベリーやストロベリーのファームが有名です。私がカブルチャー行きを決めたのも、日系求人情報サイト「豪メルボルン」でファームの広告を見たことがきっかけでした。
求人情報サイトには、カブルチャーでもファームの求人広告は多かったことと、カブルチャーに関する良い情報を聞かなかったことから、「この地域のファーム大丈夫かな?」という気持ちもありました。
しかしその当時、訳あって私には選択権がなかったので、その広告を出していたオーナーと連絡を取りました。そしてすぐに、そのオーナーのシェアハウスでファームステイをすることが決まったのです。
どんな仕事があるの?
カブルチャーでの仕事は色々あります。私が経験したものは次の通りです。
- ラズベリーのカッティング:もう実がならなくなったラズベリーの木を1番下からカットして取り除きます。
- ピッキング:ラズベリーの実を取って、状態によって選別し容器に入れていきます。綺麗な実は左の容器に、熟れすぎている実は右の容器に入れて、トラックに入れるときも分かるようにするなど、区別しないといけません。
- パッキング:ピッキングしたラズベリーをパックに詰めていきます。室内で行うので、少し暑さから逃れることができます。
- ストロベリーのプランティング:ストロベリーの苗を土に埋めていきます。中腰で作業を行うので、腰が痛くなります。
お金は稼げるの?
結論から言います。私は稼ぐことができませんでした。お給料が時給制ではなく、歩合制だったことも影響したかもしれません。
当時は真夏で、私は仕事が遅く体力もなかったので、暑さにバテててしんどかったのを覚えています。
シェアハウスの家賃が週110ドルだったのですが、ピッキングが正確で速い女友達数人は、家賃以上に稼いでいました。また私の友達で1人、より良い条件のファームの情報を得て、少し貯金ができる程度に稼げるようになった人もいます。
体力に自信がない人には向いていない
男性は体力があるので、比較的どこのファームでも稼ぎがいいです。体力に自信のない女性は、そもそも歩合制のファームの仕事を選ぶべきではないのではないかと、私は思います。
ただ、時給制だと稼ぐことはできますが、その分大変だったり、何かあればクビになったりする可能性は高くなるようです。
カブルチャーのファームを選ぶメリットって?
カブルチャーのファームを選ぶメリットを挙げます。
- スーパーがたいてい近くにあるか、週に1回は車を出してもらえる
私の場合、スーパーは歩いて行ける場所にあったので、買い物には困らなかったです。スーパーが近くにないシェアハウスに住んでいた友人は車を出してもらっていました。
また、私は車の免許を持っていたので、何か用事があったらオーナーに車を借り、ファームにもその車を使って行くことができました。
- たいていのファームからシティに帰ることは出来ないが、カブルチャーのファームはブリスベンシティに近いので、休日に買い物したり友達に会いに行ったりするのが簡単
たいていのファームはシティから遥か遠くにあるので、バスを使わなければならないなど何時間もかかってしまいます。シティに約1時間で行けるファームはカブルチャーくらいなのではないでしょうか。
- 娯楽が何もない田舎なので、健康的なファーム生活を楽しむことができる
- ラズベリーピッキングは力が不要でとても簡単にできる
カブルチャーのファームを選ぶデメリットは?
デメリットを挙げます。
- 基本的に稼ぐことができない
まれに良いファームもあると思いますが、そのファームで働くにはタイミングと人脈が重要になってきます。
- 韓国人オーナーやコントラクター(労働者に仕事を与える仲介人)の評判が一部悪く、運が悪いとトラブルが起こる
現地の韓国人の評判が良くないです。ファームやシェアハウスを決めるときには、口コミを聞いたりして見極めることが大切です。
- 田舎すぎて何もない
平日は仕事をしてお酒を飲んで早く寝るしかありません。一応ショッピングモールはありますが、みんな娯楽のためというより、買い出しのために訪れていました。
休日はブリスベンシティに行ったりすると、良い気分転換になるかもしれません。
まとめ
カブルチャーに限らず、ファームには当たり外れがあります。そのためファームで働くことを考えている人は、事前にしっかり情報収集をすることをおすすめします。
オーナー、コントラクターにも当たり外れがあり、韓国人は評判が悪い傾向があります。
ただ、私が働いていたファームの韓国人は、みんな比較的いい人でした。また、ルームメイトや同僚にも恵まれ、今でも連絡を取っている友人がいます。総合すると、カブルチャーでのファーム経験は私にとって素晴らしいものでした。
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