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メキシコで日本語教師として働く!タイムスケジュールを公開します

タイムスケジュール

メキシコというと、ラテン系で時間にルーズな上、仕事の仕方もゆるいようなイメージがありませんか?確かにパーティは予定の2時間後から始まるのが普通で、日本人のようにきっちりしていないメキシコ人もいます。

私はメキシコシティの日本語学校で働いていたのですが、仕事を始めて驚いたのは、メキシコ人の朝は意外に早いこと、そして決められた通りに仕事が進んでいくことです。

ここでは、日本語教師として勤務していたときのタイムスケジュールや休暇についてご紹介します。

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目次

メキシコでの勤務、1週間の休みは日曜だけ

カレンダー

メキシコも会社や学校の休みは土日です。しかし、私の働いていた学校は日曜は休みでしたが、授業は月曜から土曜まであり、週6日出勤でした。同じ日本語学校でも土日休みだったり、金曜と日曜を休みにしたりして週休2日を確保しているところもあります。

朝7時からの授業にも遅刻や欠席は少なめ

月曜から金曜までの週5日コースでは、なんと毎朝7時に授業開始。みんな会社や学校が始まる前に日本語を習いに来るのです。学生にとっても教師にとってもハードでしたが、起きられなくて欠席する学生は少数。「メキシコ人は時間にルーズ」は本当ですが、勉強や仕事に関してはそうでない人も多いですよ。

この日本語学校では同僚の教師はみな日本人だったのですが、特に日本語を学んだり日系企業で働いたりしているメキシコ人は日本の文化を知っているので、「日本人の先生との授業には遅れてはいけない」と思っている様子もありました。

メキシコで働く平日の一日の流れ

仕事の流れ

平日の仕事のタイムスケジュールはこんな感じです。

6:00  起床
6:30  ペセロ(小型バス)で出勤 ※通勤時間は20分
7:00  授業開始
8:30  授業終了、翌日の授業の準備
14:00  学校で昼食(まかないあり)
15:00~18:00 教材作りや土曜の授業の準備など
19:00 徒歩、またはバスで帰宅 ※スーパーで買い物する場合もあり
20:00 夕食
21:00 シャワー、読書
22:00 就寝

夜が明けないうちの出勤もこわくない

毎朝6時に起きて、暗いうちに学校へ行きます。

最初は危ないのではと思ったのですが、メキシコでは小学校や中学校も朝7時から始まるところがあり、道路は子供を送るお母さんの車でいつも渋滞していました。

また、出勤する人や朝からジムに通う人などで人通りもあり、治安もそこまで悪くない区域だったので、通勤時に危険を感じることはありませんでした。ただし、いくら人通りがあるといっても、朝一番に銀行のATMに行ったりするのは控えた方がいいです。

授業そのものよりも準備に時間が必要

朝7時から1時間半の授業を終えると学校で朝ごはんを食べ、あとは翌日の授業準備をしていました。実は授業自体よりも準備の方に時間がかかります。授業の流れを考えたり、学生からの質問を想定して答えられるよう調べ物をしたり、教材を準備したり。

慣れない新人のころは毎日夜までかかっていました。暗くなると家に帰り、翌日も早いので夜10時には寝ていましたが、1年を過ぎる頃には慣れ、早いときはお昼ぐらいに学校を出て、買い物したり公園で読書したりする余裕も生まれました。

夕食は自炊で安く豪華に

昼ごはんは学校でまかないがありましたが、晩ごはんは各自で食べます。

忙しいときは近所のタコス屋台で安く済ませたり、スーパーの惣菜コーナーでチキンを買ったりしました。時間があるときはよく自炊もしましたよ。肉や野菜が日本よりだんぜん安いので、自炊でも豪華な食事が作れます。

フルーツが安いのも嬉しかったですね。

メキシコで働く土曜の一日の流れ

土曜日は少しタイムスケジュールが変わります。

7:00  起床
7:30  出勤
8:00  授業開始
11:00  授業終了
11:30  学校で昼食後、次の授業準備
15:00  授業開始
18:00  授業終了
18:30  月曜の授業準備
19:00  徒歩、またはバスで帰宅  ※外食する場合もあり
20:00  夕食
21:00  シャワー、読書タイム
22:00  就寝

1週間最後の一番忙しい一日

土曜は会社や学校がお休みなので、学生の数が増えます。授業も1回3時間、朝8時から夕方6時までの間に3回あり、大体1人2回、6時間の授業を担当していました。

終わると月曜の朝のコースの支度をして、やっと解放されます。といっても土曜の夜にパーっと飲みに行く、なんてことはあまりしません。やっぱり外国人は目立つし危ないので、1人でふらっと飲みに行ったりはできません。

ただ、授業のあとで同僚の先生や学生と遊びに出かけることはありました。帰りが遅くなりすぎないように気をつけていましたが、6日間働いたあとの開放感でとても楽しかったです。

メキシコでの休日の過ごし方

メキシコの休日

休みは日曜の1日しかありません。だからからこそ思い切り遊んでいました。

日帰りで遺跡のピラミッドを見に行ったり、美術館を巡ったり。せっかく海外に住んでいるのに職場と家の往復だけではもったいないと思い、積極的に出かけていました。

メキシコシティは都会なので、博物館や美術館がいたるところにあり、ショッピングできる場所も充実しています。日本食スーパーや日本語図書館まであるので、休みの日に「することがない」と退屈することはありませんでした。

危ないので夜遊びの機会は日本より減りましたが、仕事が朝早いためそもそも夜更かしができません。

お金をかけずに仲間と楽しむ

メキシコ人の学生たちはみんなフレンドリーで、自宅で寿司パーティをしたり、クリスマスパーティに招かれたり、イベントも常にありました。

日本だとどこに行くにもお金がかかってしまいますが、メキシコは電車やバスも安く、食事も贅沢しなければリーズナブルに済ませられるので、気軽に出かけることができます。

メキシコのバケーションは長い

メキシコのバケーション

週に1日の休みだと旅行にいけない、と思われるかもしれませんが、学校なので学期間の休みは長かったです。3ヶ月ごとに最低1週間の休みがありました。

また、それとは別に、4月ごろにはイースターにあたる「セマナサンタ」のお休みも1週間あります。クリスマスから年末にかけても3週間ほど休みがあったので、そこで日本に一時帰国する人も多かったです。

教師の安月給でも楽しめるメキシコ国内旅行

メキシコは教師のお給料が安いです。現地採用の日本語教師も例外ではありません。生活はできますが、しょっちゅう外国旅行ができるような余裕はなく、私も日本での貯金を崩して旅行していました。

その代わり、メキシコ国内の長距離バスや映画館、美術館などの施設には「教師割引」があります。教師であることの証明書を見せると、安く旅行することができるのです。

メキシコは広い国なので、国内にもみどころがたくさんあります。国外に出るより安く、私にとってはもちろん外国なので、休暇をめいっぱい使って旅行していました。普段は頑張って節約し、休みに広大なメキシコをバスで旅する生活はすごく充実していましたよ。

行事の際は休日出勤もあるメキシコ

イベントで休日出勤

メキシコでは年に1回、「日本語弁論大会」や「日本語能力試験」があります。参加者の都合に合わせて日曜開催なのですが、スタッフとして参加しました。休日出勤でしたが、代休はなくそのまま月曜も働いていましたね。

また、自主参加ですが他校の先生たちとの勉強会もあり、なかなか忙しかったです。

でも仕事だけじゃなく、教師の誕生日には学生が学校でお祝いしてくれたり、メキシコには「先生の日」というのがあってみんながお菓子をくれたり、楽しいイベントもたくさんありました。

メキシコで病気になったときは誰かにバトンタッチ

体調不良

週6日勤務なので休日も早寝早起きをこころがけ、体調管理にも気をつけていました。メキシコシティは1年を通して平均気温が20℃前後と、日本より体調を崩しにくい気候です。私も風邪などはぜんぜん引きませんでした。

ただし、食べ物に入っているバクテリアで胃腸炎になることは定期的にありました。疲れているときや、生水で洗ったサラダなんかを食べてしまうとなります。それはメキシコ人も同じです。

授業を代行してもらっても気になる生徒たちのこと

日本のようにちょっとお腹を壊すレベルではなく、高熱が出て動けないくらいつらくなるので、そうなるともう休まなければ仕方ありません。同僚の先生の中で授業時間がかぶっていない人にお願いし、授業の代行をしてもらいました。

でも、自分のクラスのことは自分が一番わかっています。授業を代わってもらっても、気になって気になって、早く治そうとがんばっていました。

密度の高いメキシコ日本語学校での集中コース

通常のクラスのほかに、留学前の学生たちに2ヶ月間、日本語を教える集中コースも担当していました。

このコースはメキシコ全土から数十人の学生が集まり、各自シェアハウスなどで生活しながら毎日日本語を習いに来るので、まるで合宿のようです。

2ヶ月間毎日授業があってハードでしたが、学生たちとの一体感が生まれ、毎週末パーティに誘われて一番にぎやかな時期でした。

学生の上達ぶりにやりがいを感じる

集中コースが終わると彼らは日本に旅立って行き、帰ってくるころには格段に日本語がうまくなっています。

日本語教師は難しくて大変な仕事ですが、学生の成長が見られると本当にやりがいを感じました。

まとめ~慣れれば自分のペースで働ける

メキシコだからといって「ゆるく、気楽に」働けるわけではありません。メキシコでもそれなりにお給料がもらえる会社では、みんな残業もたくさんして長時間働いています。

日本語教師はお給料はそんなに高くないものの、休暇が長いのが魅力です。勤務先によってタイムスケジュールも変わりますが、どんな仕事でも慣れれば自分の時間を持つことができます。

日本で働いたことがあるなら、メキシコでも問題なく働けるはずですよ。

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この記事を書いた人

中南米と旅行に強い関西人ライター。
ラテン好きが高じてキューバ渡航4回、メキシコで2年働く。
現在はメキシコ人夫と大阪でおもしろおかしい毎日を過ごしている。

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