ワーキングホリデーや大学などへの留学でイギリスに住んでいる人、もしくはこれから住む人は、現地で働くことを考えているでしょう。
ほとんどの人が、日本食レストランなどの日系よりも、地元のカフェやレストランで働きたいと思っているはずです。しかし、日系の店に比べると採用される確率は低めな上、英会話が苦手だという人にはハードルが高いかもしれません。
そこで、筆者が実際に働いていたスターバックスを例にして、イギリスのカフェで働く方法をご紹介します。
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イギリスのカフェで働く:求人への応募方法
日本食レストラン・ショップなどで働くのが比較的簡単なのは、日本人向けの情報誌や情報サイトなどにいつも求人が出ているからです。そのため、どうやって応募するべきなのかが常に明確です。
しかし、実はイギリスのカフェ・レストランなどの求人がそういった形で出ていることは少ないです。
マネージャーに直談判
では、どうやって応募するのかというと、働きたい店に行って働きたいということをお店の責任者(マネージャー)に伝えます。これは、チェーン店でも個人経営のお店であっても同じことです。
実際にお店に出向き、マネージャーがいるかを聞きます。いればその人と話すことになり、いなければ今求人をしているかどうかと、いつマネージャーがいるのかを確認して、後日もう一度行くことになります。
応募用紙をもらう
スターバックスなどのチェーン店では、「アプリケーションフォーム」という応募用紙があります。まずは、レジや店内にいる店員さんに「アプリケーションフォームをください」とお願いしましょう。
募集していなくても応募は可能
スターバックスの場合は、アプリケーションフォームをもらうだけなら断られることはありません。たとえその店舗では人を募集していなかったとしても、応募は受け付けられます。
人を募集していなければ採用されないというわけでもなく、働ける時間帯や曜日によって、また近隣店舗の求人状況によっては採用される可能性もあります。
アプリケーションフォームをもらったら、それに必要事項を書いてまた店内にいる店員に渡せば応募完了です。
ちなみに、このアプリケーションフォームはスターバックスのホームページからもダウンロードできるので、それを使っても構いません。
イギリスのカフェで働く:面接までのプロセス
アプリケーションフォームをお店に渡した後、書類選考に受かれば電話がかかってきます。その電話で面接の日時を決めることになります。
アプリケーションフォームを渡した店とは違う店舗のマネージャーから連絡がくることもあります。そのため、電話がかかってきたら店舗もしっかりと確認しておきましょう。
書類選考に落ちた場合は、何も連絡がありません。そういった場合に備えて、いくつかのお店に応募しておくことをおすすめします。
スタバへの応募は1店舗のみに
ただし、スターバックスの場合は他のスターバックスの店舗に応募するのはやめておきましょう。
スターバックスはエリアごとに管理されていて、同じエリア内ならその応募情報を共有します。別のエリアだったとしても、マネージャー同士が仲が良ければ、まれに人が足りなくて困っている店舗にアプリケーションフォームを渡すこともあります。
このため、スターバックスに応募したのなら、他の応募は別の系列のカフェにしましょう。
その場で面接してもらいたい場合は
面接の電話を待てない!という人は、アプリケーションフォームを渡すときに、その店舗のマネージャーがいるかどうかを確認してみましょう。マネージャーもお店に出て、他の店員と同じように働いていることがあります。
もしも、あなたを見たそのマネージャーが話してみたいと思えば、そのまま面接が行われることもあります。
スターバックスなどのチェーンカフェは競争率がとても高く、毎日のように応募があります。応募書類を見てかなり魅力的でない限り、面接の電話はかかってきません。
このため、積極的に面接してもらえるよう働きかけるというのも一つの手です。面接を引き寄せるためのコツは後述します。
イギリスのカフェで働く:面接と1日仕事体験
面接官は、スターバックスの場合はその店舗のマネージャーです。
面接で条件面に問題がなく、マネージャーにとって感じが良ければ、次は1日体験として働くことになります。スターバックスでは、これが最終試験のような形になっています。
数時間、実際の業務をやってみる
この1日体験は1〜2時間程度の労働で、あまり忙しくない時間帯に行われます。お客さんと接することはあまりなく、店舗内の清掃や砂糖などの補充といった、誰でもできるようなことをします。
ちなみに私の場合は、実際にカフェラテを作ったり、ホイップクリームを作ったりする体験をさせてもらえました。
もちろん、お客さんに話しかけられることもあるのですが、分からなければ元々働いているスタッフを呼べばいいだけのことです。
スタッフの指示に従おう
ここで、お客さんに話しかけられたときにどういう対応をしているのか、真面目に掃除ができるか、補充しなければならないものに気づけるか、他のスタッフと仲良くやれそうか、指示を聞くことはできるか……というようなことが見られているようです。
そのため、すでに働いているスタッフの指示には従う必要があります。たとえ相手が自分よりずいぶん年下であっても、これは変わりません。
よっぽどのことがない限り、採用
この1日体験で、働くことに問題がなさそうなら採用となります。
私が見る限り、ここまで来て採用されないという人はほとんどいませんでしたが、まれに態度が悪かったり、スタッフやお客さんとのコミュニケーションがうまくいかなかったりすると不採用になります。
1日体験をした人については、マネージャーがそのシフトに入っていたスタッフに一緒に働いてみた感想を聞きます。スタッフの在籍年数などは関係なく、カジュアルに「どうだった?」という聞かれ方をします。
そのため、どのスタッフにも気に入られるようにしなければなりません。
イギリスのカフェで働く:採用の電話があったら合格!
1日体験後、採用・不採用の連絡は早めにあります。体験をした店舗のマネージャーから合格の電話があれば本採用ということになります。その電話で、いつから働くのかを決めます。
スターバックスの場合、最初は1人でお店に出ることはなく、座学と教育係が横についてのトレーニングから始まります。トレーニングは、シフトに入れる時間にもよりますが大体1〜2週間程度で終了です。
トレーニングが終われば、あなたもバリスタとしてスターバックスで働くことになります。
イギリスのカフェ就活のコツ1. 魅力的な履歴書を作成する
スターバックスではアプリケーションフォームが用意されていますが、他のカフェやレストランではCVと呼ばれるいわゆる履歴書を渡すことになるかもしれません。
ここでは、スターバックスのアプリケーションフォームを基準に説明しますが、基本的な考え方はどこも同じです。
働くことができる日を明記
まずは、働ける日を明確にしておきましょう。
もちろん、月〜日曜までどのシフトでも入れるという人が一番歓迎されますが、金曜の夜や土日に働けるという人はたとえ1週間に20時間程度しか入れなかったとしても重宝されます。週末はお客さんが多いので、それだけスタッフの人数が必要だからです。
逆に、時間に制限があるような人はまず面接をしてもらえません。ただし、制限がある日が週に1日程度でそれが平日だという場合は問題ないでしょう。
その店舗のシフトや人数によっては、午前中だけ、レイトシフト(夕方〜閉店まで)だけ、という場合にも採用されることがあります。
接客経験をアピール
次に、カフェやレストランなどでの接客経験を強調する必要があります。
スターバックスのアプリケーションフォームでも普通のCVでも経歴を書くことになりますが、カフェやレストランでの接客経験を目立つようにしましょう。
スターバックスのアプリケーションフォームは過去の仕事を3つまでしか書けないため、日本のスタバで働いたことがあればそれを書くとかなり有利です。スタバだけではなく似たようなチェーン系のカフェで働いたことがあれば、それでも構いません。
字は読みやすく丁寧に
字を丁寧に書くことも重要です。例えば、スタバなどのチェーンカフェのアプリケーションフォームは紙を手渡しされるので、それに手書きすることになります。字が汚いとそれだけで読んでもらえないことがあります。
日本人が書くアルファベットはかなり分かりやすく、とてもきれいなので、普段字が汚いと悩んでいる人でも丁寧に書けばあまり心配する必要はありません。
イギリスのカフェ就活のコツ2. 積極的に面接を引き寄せる
アプリケーションフォームやCVがきちんとしていて魅力的であっても、それだけではなかなか面接までたどり着けません。カフェには日々たくさんの応募があるからです。
マネージャーのいる時間帯を狙う
そのカフェでしか働きたくなく、どうしても面接をしてほしいという場合は、先の「面接までのプロセス」で触れた通り、マネージャーがいる時間帯に行って会ってもらいましょう。
ただし、店舗が忙しい時間に行ってしまうと逆に印象が悪くなります。比較的お客さんが少ない、落ち着いた時間に行くことをおすすめします。店舗のあるエリアにもよりますが、狙い目は午前10〜11時、午後2〜4時、閉店前です。
家の近くや普段行動する範囲にあるカフェなら、外から観察したり足繁く通ったりして空いている時間をチェックしましょう。運良くマネージャーがいる時間に行けたらしめたものです。
身なりや行動で良い印象をつくる
このときに面接をしてもらえなかったとしても、マネージャーがいることを確認したり、はきはきと店員と話したりというようなことは好印象を与えます。
たとえマネージャーがいても、忙しいなどの理由で面接をしてもらえないこともありますが、清潔感のある身なりで礼儀正しくかつ積極的に行動すれば、後々面接の電話がかかってくる可能性が高くなります。
その場で何が起こっても、印象良く思ってもらえるように頑張りましょう。
まとめ〜重視されるのは英語力より対応力
英語ができない人にとっては、現地のカフェで働くのは難易度が高いように思うかもしれません。
ですがカフェやレストランなどでは、英語が上手かどうかよりもきちんと働けるか、コミュニケーション能力はあるかという対応力の方が重視されます。
英語力については、語学学校で Pre Intermediate レベルであってもリスニングとスピーキングが得意なら問題ないので、根気よく仕事を探してみましょう。
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