海外留学・ワーキングホリデーで必要な予算の内訳はほぼ決まっています。大きく分類すると、以下の5つです。
- 航空券代
- 海外旅行保険料
- 滞在費
- 授業料(語学学校)
- 現地での生活費
他に必要な費用としてはビザ申請料がありますが、これは国によってもビザの種類によっても異なり、予算は削りようがないので、やり方次第で安くすることができる上記5項目についてお話しします。
すでにご存知のものもあると思いますが、知っておくと得する方法をご紹介していくので、目を通してみてください。
航空券代
航空券は同じ日の同じ便、同じクラスでも買い方によって金額が異なります。購入する方法や購入先によって設定が違うために、同じ内容でも金額が変わるのです。
インターネットで買うと安い
では、どのような方法が最も費用を抑えられるのかというと、答えはインターネットでの購入です。
航空券販売店や留学エージェントが仲介して航空券を購入した場合、当然ですが間に人が入ります。間に人が入れば入るほど人件費がかかります。それに加えて店舗自体の賃料もかかるため、航空券代に見えない形で加えられます。
インターネット販売であれば、店舗型ほど賃料にお金をかけなくて済みます。どちらも人件費はかかりますが、その額が違います。
接客の必要がない分、コストがかからない
店舗で航空券を購入しようとする顧客には、「○月から○月までで一番安いチケットはいつの便ですか?」とか「乗り継ぎ便であれば、どこの国を経由して行くんですか?」などいろいろと質問した挙句、結局航空券を購入しないという人がよくいます。
つまり、航空券1枚販売するのにかける時間が長いので、その分、実質的な人件費がかかっているのです。
インターネットであれば、購入者が自分で検索して自分で購入を決めて申し込みをします。販売者側の立場で言うと、ほぼ手間がかかりません。
このような理由から、航空券販売店から購入するよりもインターネットで購入した方が安い場合が圧倒的に多いのです。
インターネット購入のデメリットは
しかし、インターネットで購入するデメリットもあります。それは、ほとんどの場合返金が不可、もしくは返金額が極端に少ないということです。
また出発日と到着日を間違えたり、入力ミスをしたりした場合、変更にかかる費用は全て自己責任になるため、購入時にはしっかりと確認することが必要です。
それと比較すると、店舗で直接購入する場合はその場で確認しながら進めていくので、ミスをする可能性は低くなります。
インターネットでの購入に自信がない方は、金額の違いがあっても留学エージェントや店舗で航空券を購入した方が安心感はあるでしょう。ご自身の状況に合った方法を選びましょう。
海外旅行保険料
海外では、日本の国民健康保険はほぼ役に立ちません。帰国後に手続きをすれば、自己負担分を除いた額が支払われる「海外療養費」という制度もありますが、医療費が高い国も多く、初めの立て替え分だけでもかなりの金額になります。
しかも、この「海外療養費制度」は日本と現地の医療費を比較し、安い方の医療費で返金額が計算されるため、大きなけがや病気をした場合、その自己負担額は莫大なものになります。
そこで、留学やワーキングホリデーで必須となるのが海外旅行保険です。
大手保険会社の保険は費用が高め
世界でも大手のAIUでは、海外主要都市の医療機関のほとんどでキャッシュレスで診療が受けられ、病気やけがはもちろん、盗難、飛行機のエンジントラブルでの損害やスーツケースが空港で出てこなかった場合なども補償の対象になります。
その分、費用は高めで、長期留学やワーキングホリデー用にAIUがすすめている保険は1年で約20万~30万円ほどのプランです。
保険料を抑えるには1:インターネット契約
この保険料を少しでも減らしたい場合に便利なのが、インターネット契約専用の保険です。通常、店舗では扱っていないような保険プランもあり、比較的安いものが多いです。
しかし、補償限度額が低く設定されるなどしているので、しっかりと内容を確認した上で加入することをおすすめします。
保険料を抑えるには2:クレジットカードを利用
保険代を削るもう一つの方法はクレジットカードに付帯している海外旅行保険です。
ただし、クレジットカード型保険に関してはカバー範囲が狭く、限度額も非常に低く設定されているので、大きなアクシデントなどには対応してもらえない場合が多いです。
また、キャッシュレスではなく立て替え払いが多いため、通常の海外旅行保険との違いをしっかり理解した上で利用する必要があります。
保険期間が限定され、長期ではリスクが高すぎることが多いので、クレジットカード付帯保険のみで長い海外生活を乗り切ろうとするのはあまりおすすめできません。
じっくり比較・検討して加入を
保険に関しては入ればいいというわけではないので、保険内容をきちんと理解して、削るべきところを削るというつもりでいた方がいいでしょう。
滞在費
長期の海外生活では、ホームステイ、シェア、学生寮などの滞在方法がありますが、この中で最も安い滞在方法はシェアです。そのため、一日でも早くシェアを始めることが滞在費を削ることにつながります。
留学エージェントによっては、できるだけ長いホームステイをすすめる場合がありますが、それはホームステイを紹介することで留学エージェントにも利益が生じているからです。
節約するならホームステイを短く
お金がかかっても長くホームステイ滞在したい人はそれでいいと思いますが、費用を削りたいのであればホームステイはできる限り短くした方がいいと思います。
実際、到着して1週間もすれば現地に慣れてきます。その後、2週間から3週間もあればシェア先を見つけることは十分可能な上、見つからなければ現地でホームステイを延長することもできます。
不安な方はホームステイで長めに滞在するのもいいですが、どれだけ長くても2カ月もあれば十分です。
授業料(語学学校)
留学エージェントを通すと手数料が取られるので自分で学校を探して手続きした方が安くなる、と考えている人もいると思いますが、そうとは限りません。
手数料無料や割引があるエージェントも
現在は「無料エージェント」という手数料無料の留学エージェントが非常に増えています。これであれば手数料がかからないので、自分で手続きするのと料金は変わりません。
加えて留学エージェントは「エージェント割引」というものを語学学校から受けていることがあります。これは、エージェントを通すことによって個人的に手続きするよりも安くなるという割引です。
なぜ語学学校がそのようなことをするかというと、多くの留学生を扱っている留学エージェントに自分の学校をすすめてほしいからです。
これから語学学校に入学するなら、これをうまく利用しない手はありません。
割引が特に多い時期は12月と3月
このエージェント割引の適用が多い時期もあります。それが、3月、6月、9月、12月です。その中でも特に年末の12月と年度末の3月は割引の適用が多い時期です。
「今年のうちに決めてしまおう」「今年度の3月までには決めてしまおう」という心理が働くので、そこにもうひと押ししたいという意味合いがあるのかもしれません。
もし予算重視で語学学校を選びたいのであれば、留学エージェントに相談する際に「今割引がある学校はありますか?」とストレートに聞いてみるのもありです。
現地での生活費
現地での生活費として削れるものは滞在費、交通費、食費です。
郊外でシェアし、自転車で移動
滞在費についてはすでに述べましたが、安く抑えるにはできる限り早くシェアハウスに移動するのがコツです。その際はなるべく郊外を選ぶといいでしょう。市内中心地を少し離れるだけでシェア代は安くなる傾向があります。
その代わり、仕事や学校に行く際の交通費がかかります。この交通費を浮かせるためにおすすめなのが、現地で自転車を購入することです。
留学やワーキングホリデーでの滞在者が多い国では、日本語のインターネット掲示板があります。その掲示板で帰国時に自転車を売りに出している人が多いので、それを利用して購入すればお金もそんなにかかりません。
自炊して食費を抑える
そして、忘れてはいけないのが食費です。ワーキングホリデーで人気のある英語圏の国や海外留学生が多いアメリカなどは日本以上に外食が高いため、どれだけ自炊できるかが費用を削るカギになります。
現時点で料理が苦手な方は、予算を削るためにも日本にいるうちに料理ができるようになっておくことをおすすめします。
まとめ〜上手に節約し、有意義な海外生活を
ほとんどの方にとって留学・ワーキングホリデーは人生で1回の大きな投資となると思います。だからこそ、不要な部分はできるだけ節約したいところです。
ただ、費用を削るというのはメリットしかないように思える一方で、本文中でご説明したようにデメリットが存在することもあり得るため、状況に合わせて賢く方法を選びましょう。
削れるところは削り、かけるべきところにはかけて、海外生活を満喫してください!
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