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ワーキングホリデー帰国後はどうなるの?リアルな7つの事例

ワーキングホリデー

海外で一定期間、働きながら生活できるワーキングホリデー。若者だけに許された人気の制度ですが、気になるのが帰国後のことではないでしょうか。

思い切って海外に飛び出すことを決めたものの、ワーキングホリデーで渡航した人達は帰国後、どんな道を歩んでいるのか、希望の仕事に就くことができるのか、知りたい人は多いと思います。

留学カウンセラーとして、今まで数百人のワーキングホリデー帰国者を見てきた経験から、帰国後のパターンを7つに分類してみました。

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目次

例1. 外資系企業や英語を使う職業へ転職

英字新聞

渡航前、このパターンに憧れる人が最も多いのではないでしょうか。しかし、現実的なお話をしてしまうと、これができる人はごく一部だと思った方がいいです。もちろん、努力して英語力がほとんどない状態からこの目標を実現する人もいますが、現実はそれほど甘くはありません。

まず、英語を使うような職業に就くための具体的なイメージができているかどうかで、渡航前から大きな差ができてしまっている場合が多いです。

「海外で英語を話せるようになって英語を使う仕事を日本でしてみたいです!」という人のほとんどは、どうすればそれを実現できるのか下調べをしていません。一方、実際に英語を使う仕事に就いている人は、渡航前に何かしらの行動を起こしています

求められる条件とそのためにやるべきことを知っておく

例えば、渡航前に職安に行き「英語 28歳(帰国予定時の年齢)」などのキーワードで検索して英語を使う仕事を事前にリサーチします。そうすれば、日本で英語を使う仕事の8割くらいは「TOEIC」のスコアが求められることに気がつきます。

外資系企業への就職を叶える人というのは、渡航前に日本でTOEICを受験してみて、帰国までの目標スコアを決めるのです。

また、帰国後に理想の就職を実現させる人は、「海外へ行けば英語が話せるようになる」とは考えていません。「海外に行って英語を使う環境を作り、継続して努力したら英語は話せるようになる」と考えています。そのため、渡航前から英語の勉強をしている人がほとんどです。

このような行動の差が帰国後、結果になって表れるのです。

転職サイトを利用して情報収集

ワーキングホリデーからの帰国後、外資系企業や英語を使う職業に就職・転職することは可能です。場合によっては、後述する海外就職という道もあるでしょう。しかし、何もしないでできるわけではなく、それを叶えるための行動力が必要です。

情報収集を効率よく進めたいなら、複数の転職サイトに登録しておきましょう。登録したら必ず転職活動をしなければいけないわけではなく、話を聞くだけでも大丈夫です。利用できるものはうまく利用し、帰国後の理想の就職につなげてください。

おすすめの転職エージェント・転職サイト

語学力を活かした海外求人を探すならJAC Recruitmentがおすすめです。国内だけでなく、海外にも複数の拠点を持つ転職エージェントです。特に、海外就職したいなら絶対にチェックしておきましょう。

未経験から海外での仕事を探すならリクルートエージェントです。一般の転職エージェントよりも海外求人数が多いため、最初に登録しておくといいでしょう。

リクナビNEXTは国内外の案件を持っています。スカウト機能があるので、積極的に探すのは面倒だからオファーを待ちたいという方におすすめです。

時間がない人はスカウト型の求人サイトが便利

最近ではFacebookを利用した情報収集も増えています。Guanxiはfacebookで登録可能。経歴などを入力しておけば、あとは企業からのスカウトが来るのを待つだけです。

渡航前に登録しておき、海外での経験や経歴、新しく取得した資格などを適宜更新していけば、帰国前に思わぬ企業からスカウトされる可能性もあります。また、帰国後の進路の幅も広がります。

例2. 元の職業に戻る

このパターンが多いのは、日本で手に職を持って仕事をしていた人。具体的には看護師、保育士、美容師などの職業の方です。

手に職を持っていると、帰国後の就職に関する不安が少ないことからワーキングホリデーで渡航する人も多く、一部を除いては元の職業に戻るかどうか考える期間も含めての渡航というスタンスです。

特に看護師さんはハードワークなので、一度見つめ直してみたいという人がたくさんいます。

海外の看護現場を知り、チャンスがあれば携わってみたい、医療系資格を海外で取得できるのであれば挑戦してみたい、というキャリアアップ志向の人もいますが、疲れたので海外で看護のことからいったん完全に離れ、その上で帰国後もう一度この仕事に戻るかどうかを考えたい、という人の方が多いと思います。

離れてみると自分の仕事を客観的に判断できる

いずれにしても、今の仕事をずっと続けていくかどうか一度考えたいという人が目立つのですが、そのほとんどは元の仕事に戻ります。

離れてみて自分のやってきた仕事のやりがい、社会的な意義にも気づき、「やっぱり私にはこの仕事だ!」とすっきりして元の職業に戻る人が多いです。

例3. 全く違う業種、思ってもみなかった業種へ転職

職人

海外で就いた仕事の面白さややりがいに目覚めて、その職業とともにその後の人生を送る人もいます。私自身も海外で留学カウンセラーという仕事をさせてもらい、そのまま今もその仕事をしています。

人生を変えるきっかけが海外で見つかることも

元々料理をしたことがなかったのに、日本料理屋で働いて料理をどんどん覚えていき、帰国後はとある有名日本料理屋のアジア支部の代表として、現在も各地を飛び回っているという友人がいます。

ほかにも、ワイナリーで働いたことでワインに目覚め、現在もソムリエとして働いている人、漁に出る仕事の手伝いをしてそのまま日本でも漁師をしている人、映画にエキストラで出演して演技とルックスが認められ、今は俳優の卵として頑張っている人などもいました。

サーフィンをしたこともないのに手先が器用という理由でサーフボードを削る職人になったり、農業にはまって日本で農業をしたりと、自分が全く想像もしなかった人生を送っている人も意外に多いです。

例4. フリーター

帰国後、フリーターになる人もいます。フリーターというとネガティブな印象を持つ人もいるかもしれませんが、実際にはその後のビジョンは人によって違います

目標の職業があり、その仕事をするまでのつなぎとしていったんフリーターをしている人。別の国に渡航することを決めているため、ダブルワーク・トリプルワークをした方が稼げると踏んで、あえてフリーターをしている人。

とりあえずやりたいことがないから、または責任が重くないからフリーターをしている人など、様々です。

世間一般では、フリーターをしているのは、楽だからとか正社員での就職が決まらないからという印象が強いと思いますが、必ずしもそうではありません。その後のビジョンがあるなら、決して悪くない選択だと思います。

例5. 無職及びニート

海外ではじけてしまい、日本で働くのがばからしくなってしまうのがこのパターンです。

一概には言えませんが、海外の仕事では日本ほどの責任感や緊張感がなく、人間関係もフラットで、楽しく働けるケースが多いです。海外で実際にそれを経験した結果、帰国後もその様なスタンスに憧れを抱き、そういう働き方でないと働きたくない、と思うようになってしまうのです。

しかしながら、そのような人の多くは海外で就職できるほどの語学力も行動力もなく、「ワーキングホリデーのときは良かったな」と、延々と過去を振り返る生活を送ります。ワーキングホリデー経験者の中では最も悪いパターンで、いわば現実に戻れなくなっているのです。

ワーキングホリデーは一時的なもの

このような人は「周りに迷惑をかけていないからいいだろ」と海外で覚えた自己主張をし始めますが、実際は親の経済力に頼りっぱなしになっている場合が多いです。

このパターンにならないためには、「ワーキングホリデーは一時的なもの。日本に帰ったら日本の現実が待っている」という当たり前のことを認識しておくことが大事です。

もし日本という現実に戻るのが嫌になってしまった場合は、愚痴を言うだけでなく環境を変える努力や行動をすることが必要です。

例6. 海外就職

渡航前から海外就職を目指す人もいます。ただ、海外で良い仕事があっても自分の意思で就職できるわけではありません。

実際に決めるのは自分ではなく、雇用主と移民局です。特に移民法は非常に変わりやすく、世界情勢に左右されてビザが取りやすいときもあれば、ものすごく厳しいときもあります。

どの国も自国の失業率を上げたくはないので、自国の国民ができるような仕事であればわざわざ外国人に任せたりしません。あなただからできる仕事だということを移民局が認めてくれなければ、ビザは下りないのです。

比較的ビザが下りやすい職種としては、日本食に従事する仕事や美容師、IT、技術職などの専門職が挙げられます。

就労ビザに関するトラブルに要注意

雇用主の中には、就職に関するビザ(ワークビザ、ビジネスビザなど)について知識がなく、「君を正社員で雇ってあげるよ」と軽々しく言う人もいます。

このような場合、雇われる側もビザのことをよく知らないと、悪気はなくても不法就労になってしまい、実際にトラブルに発展したケースもあります。

また、「ワークビザ出してあげるよ。その代わり、お金払って」と交渉してくるオーナーもいます。

いずれにしても甘い話にはワナがあるので、十分に気をつけてください。

例7. 国際結婚

国際結婚

国際結婚でそのまま現地に滞在するケースは、圧倒的に女性が多いです。ただ、永住権を取るための偽装結婚も多いため、今まで付き合った証拠として写真や携帯のデータ、メールの提出を求められるケースもあり、結婚=すぐ永住というわけではありません。

国際結婚は、文化・価値観が異なる2人が家族になるということなので、単なる男女のお付き合いでは済みません。慎重に考えた上で、自分の将来を決めましょう。

まとめ~未来を決めるのは自分の行動

ワーキングホリデー後の進路は人それぞれです。正しい答えはなく、ワーキングホリデーに行ったからこうなれるという保証も、ワーキングホリデーに行ったからこういう仕事しかできないという決まりも一切ありません。

不安もあると思いますが、心配しても未来は変わりません。未来を変えられるのは、これからの自分の行動だけです。

せっかく決めたのなら、ワーキングホリデーを思い切り楽しんでください。そこで人生が大きく変わることもあるかもしれませんよ!

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この記事を書いた人

10数ヶ国の海外経験と留学カウンセラーとして約9年勤務しております。 うち半分は海外で現地カウンセラーをしておりました。私の経験が、何かのお役に立てると 嬉しいです。

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