アメリカでの独立記念日の過ごし方

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日本人とアメリカ人との違いは沢山ありますが、その中でも、アメリカ人の持つ愛国心は日本人が日本に対して持っている愛着の気持ちとはかなり違うように思います。

もちろん、日本人の国への愛着の気持ちにも、アメリカ人の愛国心にも、それぞれ良いところがあります。

アメリカ人の愛国心について言えば、アメリカ人は、自分たちがアメリカ人であることに強い誇りを持っていて、国旗や国歌に対して揺るぎない忠誠心を持っています。

国を守る軍隊の関係者に対しては並々ならぬ尊敬の気持ちを表しますし、驚くほど巨大な国旗が街の中に掲げられていたりします。そのような場面を目にすると、やっぱり国によってものの考え方は違うものなんだなとつくづく感じてしまいます。

アメリカの独立記念日はパレードや花火などのイベントがあり、野球の試合があったり、熱気球を飛ばしたり、コンサートがあったりして、大いに盛り上がります。

赤、白、青のアメリカの国旗の色の服を着たり、家族や友達とバーベキューやピクニックに行く人たちも多いです。

今回は、アメリカの愛国心が最も顕著に現れる日でもある、アメリカの独立記念日について紹介します。

独立記念日の歴史

自由の女神

独立記念日の始まりは、1776年の7月4日に、13の植民地がイギリスからの独立を宣言したことに由来しています。

イギリスからの独立のために1775年4月19日から始まったアメリカ独立戦争は1783年の9月3日まで続き、その中でその13の植民地(州)によって独立宣言が発せられ、後にアメリカ合衆国は正式に国家という形になりました。

今ではアメリカ合衆国には50の州と連邦区がありますが、始まりは東海岸の方にある13の州からでした。

パレード

パレード

独立記念日には各地で記念のパレードが行われます。

多くの日本人はパレードと聞くと、ディズニーランドのきらびやかで豪華なパレードや、リオのカーニバルのような派手で大規模のパレードを思い浮かべるかもしれません。

ですが、アメリカの独立記念日で行われるパレードはどちらかというと地元の人たちによる素朴で楽しいパレードであることが多いです。

この祝日の目的が国の独立を祝い、国を守る人々を称賛し、愛国心を表わす、というものであることを考えれば、自然なことなのかもしれませんが、パレードには警察官、消防士、軍事関係者などが参加します。

彼らはパトカーやバイクに乗って隊列を組みながら走ったり、消防車に乗ってサイレンを鳴らしながら、パレードを見に来ている人たちに手を振ったりします。

時には戦車が通ったり、開拓時代の恰好をした人たちが馬に乗って通り過ぎて行ったり、普段目にすることのないものを見ることができます。

このパレードが行われるのは大体の場合、朝から昼にかけてなのですが、7月4日は夏の日差しも強く、とても暑くなることがよくあります。

そんな中、地元の高校や中学校の生徒がマーチングバンドやチアリーディングのグループとして参加したりします。

暑い日差しの中で、重い楽器を持ちながら長い距離を隊列を崩さずに歩いたり、チアリーディングの技を披露したりする学生たちを見ると、大変だな、よく頑張っているな、と思います。

また、その周りにいて、励ましたり、霧吹きで顔に水をかけてあげている先生たちもいます。アメリカの学生たちの生活の一部を垣間見ることもできて、とてもおもしろいです。

その他には、地元の政治家や、コーポレーションの関係者も宣伝を兼ねてパレードに参加します。

立派な車に乗って優雅に通り過ぎる人もいれば、トラックの荷台にクーポン券やうちわ、水のペットボトルやお菓子を乗せて配り歩いたりする会社もあります。

そのような車が通り過ぎるときは子供たちは大喜びで歓声を上げ、お菓子やグッズを集めます。

パレードの長さや時間はそれぞれの地域で違いますが、大体の場合は2、3時間かけて行われるようです。

バーベキュー ピクニック

独立記念日には家族や親戚、友達が集まってバーベキューやピクニックに行くことがよくあります。

それを毎年の伝統行事にしている人たちも多く、外に出かけなくても、家に集まってみんなで一緒に食事をする習慣が多くの家庭ではあるようです。

食事の後のデザートでケーキなどが出されることがありますが、ケーキの色はやっぱりアメリカの国旗の色にちなんで、赤青白ですね。

コンサート

独立記念日や、その前後の週末などには野外でのコンサートが開かれることが多く、カントリーシンガーや、有名なポップ歌手などがライブなどを行います。

そしてライブ最後の方には決まってアメリカを称える歌や、国歌を歌って締めくくります。国歌を歌うときには胸に手を当てて、誇りをもってみんなで歌います。

ライブが終わるころにはすっかり辺りも暗くなっていて、それから花火が打ちあがるのを待ちます。

花火

花火

独立記念日のクライマックスと言えば夜に打ち上げられる花火です。日本の花火とはちょっと違って、盛大にバンバン打ち上げます。

日本では花火は、夜空に咲いては一瞬で散って消えていく美しくて儚いもの、芸術的なものとして捉えられますね。

ですが、アメリカの花火は祝え!騒げ!盛り上げろ!といった感じで、情緒の溢れるものや儚さなどを感じさせるようなものではありません。もちろん煙が風で流されるのを待ってから打ち上げるなんてこともありません。

とにかくアメリカの花火は豪快で次から次に打ち上げられます。音もバンバン鳴り響き、ほんとうに、お祝いのために、盛り上げるために盛大に打ち上げているのだということがひしひしと感じられます。

日本流の花火の楽しみ方とアメリカンスタイルの花火の楽しみ方にはかなり違いがありますが、文化の違いに気付くとても興味深いイベントだと思います。

日本人がアメリカの花火を初めて見ると、その違いに驚く人も多いのではないかと思います。

まとめ

独立記念日は、アメリカ人の愛国心がとても強く表れる日です。この日には様々なイベントが行われ、アメリカの文化や歴史を学ぶとてもいい機会でもあります。

皆さんも、もし独立記念日にアメリカを訪れるような機会があれば、ぜひそのようなイベントに参加してみてくださいね。

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