オーストラリアでは、レストランやバーでアルコールを提供するためにRSA(Responsible Service of Alcohol)という資格が必要です。この資格はアルコール提供を規則や法律に従って安全に行う為のものです。
これを保有していないとお店側が罰金を払わなければいけないため、資格がない者は働くことができません。
ワーキングホリデーでオーストラリアに来る際には多くの方が飲食店で仕事をするため、RSAは必須の資格です。今回は、私がメルボルンで実際に行った、オンラインでのRSA申し込みから、学校で授業を受けてテストまでの流れをお教えします!
※1豪ドル=約81円(2019年6月)
RSAとは
RSAとはResponsible Service of Alcohol のことです。オーストラリアでアルコールを提供する場所で働く場合、必ず必要な資格です。
同資格を取得するには、RSAコースのある学校に行き、4時間の授業受けて最後に確認テストに合格するともらえます。またはオンライン上で教材を読み、テストを受けます。
各州にそれぞれのRSAが必要となり、引っ越しをした際にはその州でもう一度テストを受けなければいけません。
オーストラリアには6つの州とタスマニア島という島があります。メルボルンがあるヴィクトリア州のみオンラインでのテストが認められておらず、直接学校に行く必要があります。政府に認定された私立の学校でRSAコースを受けられます。
USI登録
RSAの授業を申し込む際には、USIという番号が必要になります。これはUnique Student Identifierの略で、国で認められた講習を受ける際に必要な番号です。
この番号があると、取得した資格が政府公認ということになります。また、過去に自分が受講した講習や保有している資格の履歴を後から確認することもできます。
このUSI登録は無料で行うことができます。登録はオンラインで行い、パスポートや住所などの情報を入力していくだけです。5分ほどでできる簡単な登録なので、RSAを申し込む前に準備しましょう。
こちらがオーストラリア政府のUSI登録公式サイトです。
RSA申し込み方法
RSA取得のためのテストを受けられる学校はメルボルンに約8か所あります。受講料は年々高くなっているそうですが、私が調べた中で一番安かったのは44豪ドル(日本円で約3,520円)です。(1豪ドル=約81円)
こちらが私が通ったメルボルンにあるBarista Course Melbourne学校のホームページです。
オンライン申し込みの方法
1. ウェブサイトの中央にある「BOOK NOW」をクリックする
2. 希望の日程、人数、希望コースを選択する
3.How did you hear about us?という質問はGoogleを選択
4.Your details で自分の名前や住所を入力
5.入力し終わると確認画面になるため、checkout をクリックする
6.最後にクレジットカードかPayPalで支払いをすれば申し込み終了です。
場所
Barista Course Melbourne学校の住所は
Level2, 28-32 Elizabeth Street, Melbourne, VIC 3000
メルボルン市内のフリンダース駅から徒歩5分ほどの場所にあります。
授業内容
RSAの授業は、当日配布されるテキストに沿って進められます。時間は全部で4時間、最後に20分間のテストを行います。途中で15分ほどの休憩があります。
授業内容は先生によって少し変わるようです。私が受講したクラスは、先生がパワーポイントに沿って授業をするだけでしたが、同じ学校で受講した友人のクラスではグループディスカッションがあったそうです。
どちらにしても授業はすべて英語で行われる上に、アルコールサービスという専門的な授業なので、それなりの英語力が必要です。
授業ではお店で酔ったお客様がいた場合の対応の仕方やアルコールについての法律などについて学びます。法律を破った際の罰金の金額など細かく勉強します。
私のクラスでは15人ほどの生徒が受講しており、友達同士で来ている人もいました。国籍は様々でしたが、オーストラリア人がほとんどです。
テスト
授業の最後に20分間の確認テストが行われます。問題は全部で20問あり、正解率70%以上が合格です。問題はすべて4択から1つ正しい答えを選ぶ形式です。最後に簡単なアンケートも配られます。
他の学校では合格した場合、数日後に合格証を学校へ取りに行くそうですが、私の受講した学校ではすでに合格証が用意されていて、テスト終了後にすぐに受け取ることができました。
たまたま受講したクラスの先生が優しかったので、テスト中に隣の人と相談したり携帯電話で調べることもできました。友人の受けたクラスでは私語厳禁で、携帯電話も見てはいけなかったそうです。
まとめ
授業ではアルコールサービスについて専門的に学ぶ為、わからない英単語が多くあり大変でした。英語が全く分からないという状態で行くとテストに落ちてしまう人もいるようです。
しかし、仕事探しでは持っていると有利な資格です。私も実際にバーのアルバイトの面接でRSAの資格を持っているか聞かれました。資格を持っているとすぐにトライアルという研修に呼んでくれる場合が多いです。
ワーキングホリデーでオーストラリアに来ている場合は多くの方が必要になるので、ぜひRSAを取得してみてください。
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