MENU
記事カテゴリ

外務省

厚生労働省

オーストラリアでバレリーナとして転職する方法

オーストラリア

オーストラリアでバレリーナとして仕事がしたいと思ったとき、どのように仕事先を見つけたらいいのでしょうか。オーディションをするのが一般的?それとも他に方法があるの?

私も最初は、オーストラリアに日本人が働けるバレエ団などあるのだろうか?と不安ばかりでした。

そこで今回は実際に私が経験した、オーストラリアのバレエ団に就職するまでの方法をご紹介します!

目次

現在所属中のバレエ団

バレエ

私は現在、オーストラリアのビクトリア州にあるバレエ団でバレリーナとして働いています。このバレエ団に所属して1年目で現在(2019年3月)22歳、1年間の契約でシーズンの始まりは1月下旬、終わりは11月末までです。

バレエ団の人数は30人ほどで小さく、年に50~60回ほど公演をします。最年長が30歳と比較的若いダンサーが集まっており、ダンサーのほとんどがオーストラリアかニュージーランド出身ですが、外国人は私を含めて日本人が2人と中国人が2人います。

ディレクターは夫婦2人で、その他にリハーサルを見てくれるバレエミストレスと、ゲスト講師2人が週に1回ずつ朝のクラスを受け持っています。

オーディションの方法

バレエ

バレエダンサーの仕事の探し方といえば、オーディション!私は現地に1カ月半滞在して、2つのバレエ団へ直接オーディションを受けに行き、3つのバレエ団にビデオを送りました

直接オーディションを受けることができたうちの一つは、バレエ団がウェブサイトで募集し日付を指定して、たくさんのダンサーが集まる「オープンオーディション」と呼ばれるもの。

もう一つは、バレエ団の朝のレッスンに参加することで芸術監督に見てもらう「プライベートオーディション」でした。

プライベートオーディションの方が、バレエ団で実際に働いている人たちの中でレッスンを受けることができ、そのバレエ団の雰囲気やダンサーを見ることができます。また、オーディションを受けているのは私1人なので競争率も低くなります。

オープンオーディション

まず最初に、履歴書、写真、カバーレターをメールでバレエ団に送ります

カバーレターというのは、履歴書に添える挨拶文で、自分の魅力や、どうしてこのバレエ団に興味を持ったのかを簡潔にまとめたもの。バレエ団によっては送る必要がない場合もあります。

返信があったら、指定の日時と場所にオーディションを受けに行きます。オーディション内容はバレエ団によって異なりますが、バーレッスンから始まり、1人でバリエーションを踊ることを求められることもあります。

私が受けたバレエ団は、事前に1時間半のクラスをした後に1人ずつバリエーションを踊ってもらう、とメールで指示がありました。現地に着く前に、自分の得意なバリエーション用のCDも作成しておくといいと思います。

プライベートオーディション

オープンオーディションと同様に、履歴書、写真、カバーレターをメールで送ります。その際に、オープンオーディションに参加できないため、バレエ団のクラスに参加してオーディションしてもらえるか、という内容の文章を添えます。

プライベートオーディションの許可が出たら、日時や時間を相談して、指定の日付にオーディションを受けに行きます。

オープンオーディションでは、100人近くのダンサーが一緒に踊るため、芸術監督は一人ひとりをしっかり見る時間がありません。

プライベートオーディションの方が競争率が低く、ディレクターや既にバレエ団に所属しているダンサーと話す機会があるため、おすすめです。

ビデオオーディション

これは、現地へ直接行く時間がないときに行う方法です。ただ直接見てもらえない分、オープンオーデションやプライベートオーディションよりも受かりにくいというデメリットがあります。

オーディション方法は、履歴書、写真、カバーレター、自分が踊っているビデオを添付してメールで送ります。ビデオはだいたい3~10分以内に収めるようにします。バレエ団の芸術監督は大抵とても忙しいので、長すぎると見てもらえません。

私の場合は、ビデオを送ってから1週間ほどで返事が来ました。

オーディションの開催日程の探し方

ノートブック

オーデション日程は、各バレエ団が公式ホームページに記載しています。オーストラリアのオーディションシーズンは8~10月なので、だいたい5月頃にオーディション情報が公開されます。

日程は突然公開されるので、頻繁にバレエ団のホームページを確認しておく必要があります。ホームページに掲載されていなくてもオーディションはしてくれる可能性があるので、バレエ団にメールを送ってみるのもいいと思います。

また、バレエ団のオーディション情報を随時公開しているウェブサイトもあります。国の関係なくいろいろなバレエ団のオーディション情報が出ていますので、ぜひチェックしてみてください。

オーディション合格から、仕事初日までにすること

ウェブサイト

オーディションに無事合格したら、次は渡航準備。やるべき事は、主にビザの準備、航空券の手配、滞在先の確保です。

企業に転職する場合は会社側が手配してくれる場合が多いと聞きますが、私の場合は中規模のバレエ団だったため、全て自分で行わなければいけませんでした。

ビザの申請

オーディションの合格メールが届いたら、すぐにビザの手配をします。私は芸術監督に「1年目はワーキング・ホリデービザを取って」と言われたため、そのビザを取得しました。

オーストラリア政府の公式ホームページからオンラインで申し込みます。ビザが承認されるまでの期間は異なりますが、申し込みから2週間ほどで取得できます。私の場合は数時間でビザが発給されました。

部屋探し

航空券を購入したら、最後に現地での部屋探しです。オーストラリアではシェアハウスが主流なので、部屋探しのウェブサイトがいくつかあります。

ウェブサイトで家のオーナーとメッセージのやりとりをし、その後しっかりと部屋を内見してから決めた方がいいです。

海外でのシェアハウスはトラブルが多いため、部屋の内見の際に、部屋のオーナーに契約内容を細かく確認することと、できればハウスメイトにも会うことが好ましいです。

海外で働くための覚悟

オーストラリア

無事にオーディションに合格し、ビザも取得できて憧れの海外での仕事!と最初はわくわくしていましたが、実際に生活してみると大変なことがたくさんあります

私の場合はバレエ団の芸術監督が、オーディションの際の面談の時と言っていることを変えるので、不満を感じていました。

海外で働くには、自分の意見をはっきりと主張することが大事だと日々感じています。

まとめ

海外のバレエ団で仕事をするにはたくさんの準備が必要になります。オーディションでは、物怖じせずに自分の踊りをアピールすることが大切です。また、分からないことは直接芸術監督に話しをしましょう。

バレエ団の仕事を見つけるのは大変ですが、オーディションに受かった時はとても嬉しいです。ぜひ参考にしてみてください。

海外求人

あなたの挑戦を待っている!あこがれの海外企業へ就職しよう(海外求人)

オーストラリアで働くには?日本人がオーストラリアで日系・外資系企業に就職する方法

あわせて読みたい

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

Twitter で
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

東京都出身のバレリーナ。アメリカの生活に憧れてニューヨークやシカゴに行く。現在オーストラリアのメルボルンで研修生としてバレエ団に所属。

目次