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オーストラリアで美容師として働く私のタイムスケジュール

ヘアカット

日本で美容師というと、「朝が早く、夜が遅い」「1日中立ちっぱなし」「手荒れがひどい」など、かなりの激務であるイメージではないでしょうか。

オーストラリアの美容院は日曜日がお休みだったり、閉店時間が早かったりするので、そんなに激務ということもないんです。

この記事では、私がオーストラリアで美容師として働いていたときの1日のタイムスケジュールをご紹介します。

目次

オーストラリアで美容師として働く土曜日の午前

美容師が一番忙しい土曜日のスケジュールをご紹介します。

7:00:起床

朝食はさっと終わらせて、ヘアメイクに30分費やします。美容師の基本は身だしなみ。自分のヘアメイクが「どれぐらい腕のいい美容師か」という宣伝になります。

8:00:出勤

自宅から徒歩10分ほどのバス停でバスに乗って約20分、勤務先サロンの最寄り停留所に到着。そこから徒歩10分でサロンに着きます。

8:45:開店準備

床掃除、窓拭きと鏡拭きは入念に。お客様の予約状況をチェックし、予約の入っているサービスの準備を始めます。

ヘアカラー用のトロリーを出したり、マッサージの予約が入っているときはマッサージ台にタオルを敷いたり、キャンドルをともしたりします。

9:00:開店

基本的にレディースカットは1人あたり45分、メンズカットは30分、カラーは90分(施術45分、カラーが浸透するまでの待ち時間45分)で予約を組みます。

サービスとサービスの間に時間がある場合は、奥のスタッフルームで10分ほどお茶を飲んだりして休憩しますが、予約がぎっしり詰まった土曜日などはずっと立ちっぱなしで走り回ります

シャンプー

オーストラリアで美容師として働く土曜日の午後

ランチタイムは30分、忙しければランチ抜き

私が勤めていたサロンは、お客様の予約が入っていない時間に30分だけランチ休憩を取れました。なお、ランチタイムに使用済みのタオルを洗濯することも忘れてはいけない仕事の一つです。

予約がいっぱいで忙しい日や、予約時間が押して時間がないときは、ランチ抜きで仕事を続けます。ランチタイムが確保できず、サロンの奥で、片手でサンドイッチやクラッカーをつまみながら、もう片手でカラー薬剤を混ぜる、なんていうこともよくありました。

優先すべきはランチ休憩?それともお客様?

私はこうして「お客様を待たせるわけにはいけない」という思いから、ランチタイム返上で一生懸命働いていました。でも、「もう正午回ったから」と、お客様を待たせてでも平気で30分のランチ休憩を取る同僚も何人かいました。

「ランチタイムは1日30分」という約束で働いているので、堂々と休憩してもいいようなものですが、私にはできませんでした……。また、ランチタイムが全員バラバラだったので、同僚と一緒にランチに出かけるということもありませんでした。

17:00:閉店準備

床掃除、鏡拭き、食器洗いをし、洗濯したタオルを取り込んでたたみ、レジ上げも始めます。

17:30:閉店

バスで帰宅。

19:00:夕食

19:30:シャワーをしたり、テレビを見たり、のんびり過ごす

サロンを通じて美容スキルアップの研修に通っていたころは、その勉強をしたり課題をこなしたりしていました。

23:00:就寝

勤務は交代制、日曜は定休

私の働いていたサロンは、平日は午前9時から午後7時半まで営業していました。しかし、開店から閉店までずっと働くことはなく、交代で早出(午前9時から午後5時半)と遅出(午前11時から午後7時半まで)の出勤をしていました。

日曜日は定休日でした。

オーストラリアでの仕事後の時間の使い方は?

仕事

月に1回ぐらい、美容のスキルを磨くために、仕事帰りにヘアメイクやマッサージのセミナー、ヘアケア商品の勉強会などに参加します。どのセミナーも、たいてい午後7時から午後9時まででした。

仕事が終わるととても疲れます。外国で英語を使って働くことだけでも相当の気力を使いますが、英語で接客もしていたので、その気疲れは半端ではありません

とてもフレンドリーなお客様もたくさんいましたが、「あなたのサービスが気に食わない」とはっきり態度と言葉に表すお客様もたくさん……。落ち込んで、家に帰るとベッドに直行する日も少なくはありませんでした。

美容師仲間である同僚との関係は?

ヘアカット

既婚で子どものいる人は、仕事が終わるとまっすぐ家に帰ります。未婚で若い人などは、友達と出かけたりジムに通ったりする人が多いようです。

オーストラリアでは、日本のように「同僚同士で親睦を深めるために飲み会をする」という考えはあまりなく、「仕事の時だけの付き合い」というドライな考えの人がほとんどです。

かといって仲が悪い、というわけではないのです。仕事中はとても和気あいあいとしていて、「週末何をしたか」や「家族や友達とどこに行ったか」という話をよくしていました。

予約があまり入っていない暇な平日などは、同僚とヘアメイクの練習をし合っていました。

自分の時間を持てるプラス面も、気疲れするマイナス面も

典型的な「午前9時から午後5時まで」の仕事ではなく、交代で早出と遅出のシフトが組め、日曜日もお休みだったオーストラリアでの美容師としての仕事。

日本の美容師のような激務ではなく、融通が利き自分の時間も大切にできる働き方です。

しかし、「オーストラリア人相手に英語で接客する」ということから、精神的に疲れ果てたことは間違いありません。それは美容師だけに限らず、「外国で、外国語を話しながら働く」人には共通することなのだと思います。

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この記事を書いた人

オーストラリアの第三の都市ブリスベン在住歴十数年の三人娘の母。
都会ではないけれど田舎でもないこの街から、ブリスベン生活情報をリアルタイムでお届けします。

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