飲食業はオーストラリアの主要都市シドニーで最も需要の多い仕事の1つです。
ワーキングホリデーや留学で来豪して初めてシドニーで働いたのが飲食店だった、とよく耳にします。飲食店といっても、多民族国家ですから多彩です。どのようなお店にどういったポジションで働きたいのか、まずは考えてみてくださいね。
オーストラリアで飲食店の探す方法はいろいろあります。現地の英語版のウェブサイト、英語が苦手なら日本語サイト。そこから履歴書を送ったり、連絡したり、直接お店に行って履歴書を渡したりもします。まずは面接までもっていきましょう!
シドニーの飲食店で働くためのトライアル
トライアル期間
オーストラリアの飲食店では、面接を受けてから本採用になるまでには1日から3日間ほどのトライアル期間があります。
お店によって期間はさまざまですが、1日トライアルの場合はほとんどが無給です。もちろんお給料が発生するお店もあるので、その点は確認しておくといいと思います。
トライアル中は仕事内容、仕事方法、能力や適性を見ます。仕事に対してのやる気や真剣さを伝えるのにとても重要な期間なので、どんどん自分をアピールしていきましょう。
トライアル後の合否については即その場で決まるか、採用する人にだけ後日連絡をする、という形になります。もちろん応募した側も、お店とは合わないと判断した場合には断っても問題ありません。
シドニーの飲食店で働くために必要な資格「RSA」
RSAとは
RSAとは(Responsible Service of Alcohol)の略で、オーストラリアの飲食店でお酒を提供する際には必ず必要な資格です。
コース(講座)は半日(7時間ほど)で、その後テストに合格した者がライセンスを取ることができます。レストランやカフェ、パブなどほとんどのお店にはお酒が置いてあるので、お酒を安全に販売・提供するための知識を英語で学びます。
州ごとに取る必要がある
この資格はオーストラリアの国内ならどこでも使えるというわけではなく、州ごとに取らなければなりません。ニューサウスウェールズ州で取ったRSAの資格はクイーンズランド州 では使用できないのです。
経営者はもちろんのこと、キッチンハンド(厨房助手)などのお酒に直接触れることがないポジションで働いていたとしても、この資格の取得はしなければなりません。
シドニーの飲食店で働くための英語のレベル
最低限のコミュニケーションが取れる
最低限のコミュニケーションが取れるくらいのレベルは要求されます。
日本食レストランがとても多いので、英語が話せなくても問題ないだろうと思っている人もいると思います。しかし残念ながら最低限の英語力は必要なんです。
日本食といっても、お客様も他の従業員も日本人だけというお店はまずありません。そのためホールのポジションでは英会話以上、キッチンハンドでも簡単な意思疎通ができる程度の英語力は求められます。
知らない間に身につく不思議
仕事を始めた頃はまったく英語に自信がなく、積極的に話すことができなかった――。そんな人が、他国の従業員と働いていくうちに英語力が上がっていたという実例がたくさんあります。
仕事場では生きた英語を学べる絶好の機会なので、自信がなくてもぜひ積極的に挑戦していってほしいと思います。
シドニーの飲食店で働くために忘れてはいけないこと
まじめで責任感や忍耐力も強く、おもてなしの精神がある日本人は昔から飲食業界の労働者としてとても重宝されてきました。しかし、残念なことに昔より需要がなくなってきているのが現実です。
日本人の誇るべき品性を大切に
面接時に履歴書を持ってこなかったり、連絡もなしに面接をキャンセルしたり、仕事を始めたばかりなのに勝手に辞めてしまったり。また何か気に入らないとすぐ会社を訴えたりと、信用されなくなるような行動を取ってしまっているのです。
そのため、今まで多かった日本人の雇用もいまではすっかり減ってしまいました。
私はシドニーで飲食店を8年経験しました。過去に多くの日本人を面接したことがありますが、とてもがっかりした経験がいくつもあります。海外で働くことに浮足立ってしまう気持ちも分かりますが、仕事をする1人の人間として、お互いを尊重しながら働いていきたいですね。
シドニーの飲食店で働くためにいつでも向上心を
向上心のある人材をお店はいつも求めています。
「今の自分のポジションからもっと上にあがりたい」「技術を学んでスキルアップしたい」。思っていることがあればどんどんお店の人に相談していきましょう。
レベルアップ、スキルアップを常に心がけて、自分の可能性を広げようと努力している人は、お店からの信頼度も自然と上がっていきます。
いま目の前にあることだけで満足するのではなく、自分で考えて行動する。そして、お店を一緒に盛り上げてくれる、お店の核となれるような人材をいつも求めているのです。
まとめ~失敗してもポジティブに~
人から求められるというのはうれしい半面、失敗しないように常に緊張したり、もっと認められようと必要以上に頑張ってしまうものです。ですが、それでいいのではないでしょうか。気合が入りすぎているくらいがちょうどいいのです。
失敗して怒られて落ち込んだりすることは誰でもあります。失敗してもすぐに気持ちを切り替えて、諦めたりせず、ポジティブな精神を持って乗り越えていきましょう。その気持ちの持ちようが働くうえで重要なのではないでしょうか。
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