海外に住んだとき、まず準備したいのがインターネット環境ですよね。病院や銀行など生活に必要な事柄で調べたいことが住み初めにはたくさんあるのに、ずっとカフェのWi-Fi頼みでは辛いものがあります。
今回はマレーシア・ペナンでインターネットを契約する方法についてご紹介します。
マレーシアは日本からの移住先として人気の国。ロングステイヤーや赴任で訪れている日本人がたくさんいます。これからマレーシアに住むことを考えている方の参考になればと思います。
記事の目次
マレーシア・ペナンのインターネット事情
マレーシアは、国としてIT企業等のハイテク産業を積極的に誘致し、経済成長を図っています。そのため、通信を支える重要なインフラとしてインターネットの回線整備が進んでいます。
クアラルンプール、ペナン等の主要都市では光回線での契約が一般的となっています。携帯の電波は主要都市ではLTEの整備が進んでいますが、東マレーシア等の地方では4Gの導入段階のようです。
地方によって整備の進み具合にばらつきがありますが、ペナンを含む主要都市では概ね良好な通信状況です。
また、ペナンの街中のWi-Fi環境は整っており、ほとんどのファーストフード店やカフェでフリーWi-Fiが使えます。
ペナンでインターネットを契約する方法
ペナンの自宅でインターネットを利用する方法としては、「モバイルルーターからつなぐ(携帯電話キャリアと契約)」「インターネットプロバイダと契約する」、の2つの方法があります。
モバイルルーターからつなぐ方法は、携帯電話キャリアの通信網を利用します。そのため携帯電話キャリアとポストペイド契約を行い、ルーターを購入する必要があります。
各キャリアから、データ容量ごとに様々なプランが出ています。契約のデータ容量を超えると、追加チャージができますが追加費用がかかります。
インターネットプロバイダと契約する方法は、各プロバイダと回線利用契約を行います。
コンドミニアムによって回線が通っているプロバイダ会社が異なる場合があるので、自身のコンドミニアムで契約できるプロバイダを選ぶ必要があります。
プロバイダには速度ごとに様々なプランがあり、好きなプランを選べます。データ容量は無制限のものが多いです。
どちらの方法を選ぶのが良いかについては、インターネットをどれくらい使うかで変わってきます。
仕事で大容量データを扱うといった場合であれば、データ容量と安定性の面からは、インターネットプロバイダと契約した方が良いでしょう。
しかし、インターネットプロバイダの場合、契約期間は1年~2年単位なので、滞在期間が短いのであれば別の方法を選ぶ方が賢明かもしれません。途中解約すると違約金が発生してしまいます。
違約金は通常、契約期間に対し、未払いの料金分です。
例えば、2年契約で6カ月で解約した場合、残り1年6カ月の月額料金の合算した分を違約金として払う必要があります。(月額100リンギットならば、100×18カ月分=1800リンギット/約46000円)
以下に、ペナンでモバイルルーター契約ができる携帯電話キャリアと、インターネットプロバイダの種類を紹介します。また、契約の流れと注意点をそれぞれ挙げます。
携帯電話キャリアの種類(モバイルルーターからつなぐ方法)
日本と同様に、いくつかのキャリアがあり、データ容量ごとに様々なプランが提供されています。
MAXIS
公式サイト:http://www.maxis.com.my/
マレーシアの携帯電話事業会社。プリペイドサービス(Hotlink)のユーザ数は800万人を超える人気のキャリアです。
プラン参考:データ容量40GB、月々128リンギット(約3300円)、24カ月契約
Yes
公式サイト:https://www.yes.my/
後発ですが、マレーシアで今一番勢いのある携帯サービス会社。速度が速いという評判をよく聞きます。
プラン参考:データ容量22GB、月々78リンギット(約2000円)、12カ月契約
Digi
公式サイト:https://new.digi.com.my/
マレーシアで携帯電話事業を一番初めに始めた会社。ノルウェーのtelenorの傘下に入っています。
携帯電話キャリアと契約する流れと注意点
各キャリアとも、街やショッピングモールの中に店舗を出していますので、そこに行って契約をします。契約の際には、パスポートやビザ等の身分証が必要になります。
注意点としては、キャリアからインターネットにつなぐ場合、高層階だとつながらないことがありますので、自身の住んでいる階で問題なくつながるかを確認することをお勧めします。
筆者は、お店の人に階数を伝えてつながるか確認をしてもらいましたが、お店で明確にわからない場合は、そのキャリアのプリペイドSimを自身の部屋で使ってみてつながるか確認すると確実です。
ちなみに筆者は30階に住んでいるのですが、MAXIS、yes、Digiともにつながらないと言われたため、モバイルルーターの使用を諦めインターネットプロバイダを利用することにしました。
インターネットプロバイダの種類
TIME
公式サイト:http://www.time.com.my/
マレーシアのインターネットプロバイダです。比較的新しい会社で、最近大きくシェアを広げています。スピードが速く、安定しているという評判です。
筆者もTIMEを使っていますが、日本で使用していたときと同様の快適なスピードで、使い始めてから4カ月の間にトラブルはありません。
プラン参考:速度100Mbps、容量無制限、月々149リンギット(約3800円)、24カ月契約
TM
公式サイト:https://www.tm.com.my/
マレーシアで最大手のインターネットプロバイダです。カバーしているエリアは広いのですが、つながらなくなった時に復旧が翌日までかかる等、対応が遅いという話を聞くので、サービス面はあまり良くないようです。
インターネットプロバイダと契約する流れと注意点
町中の店舗まで行くか、インターネットページからも契約することができます。部屋での機材の設置作業が必要になるので、作業日を指定します。
作業日の日にち設定については、だいたい1週間~10日後くらいまでを見ておいた方が良いです。作業自体は1時間もかかりません。作業後にすぐに使えるようになります。
支払いは、請求書で店舗に毎月払いに行く方法と、クレジットカード引き落としにする方法があります。
マレーシアでは銀行口座からの自動引き落としはありません。公共料金も、郵便局に払いに行くか、銀行ATMやオンラインバンクから振り込みで払います。
注意点としては、コンドミニアムによっては希望のプロバイダの回線が通っていないことがあります。ペナンではTMはだいたいカバーされていますが、TIMEはまだ回線が通っていないエリアもあるようです。
まとめ
マレーシアは東南アジアの中ではインターネット環境の良好な国です。筆者はペナンでインターネットプロバイダのTIMEを使用していますが、日本にいたときと同様、ストレスなくインターネットを使うことができています。
ペナンでは日本と同じような通信スピードが出るサービスもどんどん出てきています。ただ、まだ発展期にあるため、ペナンの中でも最新のインターネットサービスがカバーされているエリアとそうではないエリアがあるようです。
これから住む場所を決める場合は、インターネットの回線状況を確認してから決めると良いと思います。
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