海外、それも東南アジアで就職するというのは、日本に住んでいる人にとってはなかなかイメージしにくいのではないでしょうか。
インドネシアに住む日本人の多くは駐在員として派遣され仕事をしていますが、意外と現地採用されて働いている人も多いです。私自身もそのうちの一人です。
この記事では、20代の私がインドネシアで働き始めたきっかけや、就労ビザ取得の苦労話、仕事のやりがいなどを紹介していきます。
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インドネシア就職のきっかけは国際結婚
私の場合は結婚がきっかけでインドネシアで働くことになりました。
中華系インドネシア人の夫とは東京で出会いました。出会った当時、すでに日本に7年間ほど滞在していた彼とスピード婚約した後、生活の拠点をインドネシアに移しインドネシア式に結婚しました。
せっかく海外で暮らすならその社会に馴染んでいきたいと考え、就活することに決めたのです。
インドネシアで働くための就活とビザ取得までの道のり
インドネシアに移住することが決まってすぐに日本で就職活動を始めました。まずは、インドネシアに拠点がある名の知れた日系の人材紹介会社に片っ端から登録しました。早く就労ビザがほしかったので、選り好みはせずです。
インドネシア人の配偶者がいるため、配偶者ビザを取得する手段もあります。でも、配偶者ビザは滞在の許可だけで、就労の許可は得られません。
インドネシアにおいて、最も効力の強いビザは就労ビザだと言われています。
すんなり内定獲得もビザ取得が難航
知人から話を聞いていた、とある企業に履歴書・職務経歴書を送付しました。スカイプ面接を経てすんなりと内定をもらうことができたのですが、その後が大変でした。ビザがなかなか下りないのです。
これはインドネシアで外国人が就労するときに必ずぶつかる壁だと思います。当時の私は海外就活やビザ取得経験がなく、とても不安な日々を過ごすことになりました。
当初の予定では3カ月程度で取得できるはずが、半年近くかかるということが分かり、結局内定を辞退しました。
気持ちを切り替え就活再スタート
でも、焦って決めてしまった就職先だったので、かえって良かったのだと割り切りました。きっと、もっと自然にうまくいく就職先があると考えました。今思えば、ここからが本当のインドネシアでの就職活動だったのかもしれません。
その頃にはインドネシアで暮らし始めていたので、現地の人材紹介会社を訪問し、一から就職先を探し始めました。
別会社から無事内定、やっぱり心配なビザ
いくつかの人材紹介会社に登録し、そのうちの2社から同じ会社の紹介を受けました。条件や仕事内容もとても自分に合っていると感じ、すぐに応募。
適性検査や面接を経て、無事内定をもらうことができました。あとはビザが下りさえすれば、正式に採用されるという段階まで進んだのです。
でも、一度ビザに悩まされていたので、内定がもらえたうれしさを感じるよりも、ビザが下りるかどうかの方が気になって仕方ありませんでした。
インドネシア就労ビザ取得のポイント
インドネシアで就労ビザを取得するには、暗黙の了解が3つあります。
- 年齢が26歳以上であること
- 四年制大学または大学院卒業であること
- 社会人経験が5年以上あること
この3つです。あとは、そのときの運だと人材紹介会社の方に言われたことを鮮明に覚えています。当時の私は2つ目の条件しか満たしておらず、ビザが下りるかどうかは運と会社次第でした。
実は、その会社が今の勤務先です。とても良い会社で、幸いにも2カ月足らずで就労ビザを獲得することができました。
インドネシアで就活を始め、内定をいただき、就労ビザを申請・取得し、勤務をスタートするまで、私の場合はトータルで半年程度でした。
インドネシアでの仕事内容
業種はコンサルタント、職種は営業です。まだ新人なので、これといったポジションはありません。前職が接客業だったため、接客に近いことができる業種や職種を探しました。実際に前職の経験が活かせていると思います。
また、コンサル業界なので、働いているだけでいろんな方とお会いでき、しかも膨大な情報を毎日アップデートできます。それも魅力のひとつに感じ、この仕事を選択しました。
顧客や同僚はほぼ日本人なので、基本的には日本語で仕事ができます。高い英語力やインドネシア語力は求められていません。
インドネシアで働いて良かった点・悪かった点
良いと思う点
これは数え切れないほどあります。
時間を有意義に使えるようになった
仕事をする前は、暇で暇で仕方ありませんでした。
私が住んでいる首都ジャカルタは移動手段が車以外になく、運転免許もない外国人には非常に移動しにくい街です。家に引きこもるか徒歩圏内のショッピングモールで時間をつぶすかの二択になってしまうのです。
しかし、仕事をすればたいていお抱えの運転手がつきます。仕事帰りに寄り道もでき、とっても便利で安全です。
インドネシアの今を感じられる
仕事をすることでインドネシアの今を知ることができ、インドネシア語の勉強にもなります。人脈も広がり、海外で生活しているという気分を存分に味わえていると思います。
悪いと思う点
働くことが好きな性分なので悪いと思う点はないのですが、強いて言えばひどい渋滞で時間を無駄にしてしまうことです。特に営業職は遠方へ移動することが多いので、渋滞は大敵です。
ジャカルタに来たことがある方ならご存じだと思いますが、インドネシアの渋滞は世界最悪です。日本であれば1時間で行けるような距離に4、5時間要します。
車内で何か仕事をできればまだ良いのですが、やはり寝てしまうことが多いので、人生の大事な時間を無駄にしているような気分になってしまいます。
まとめ〜とにかくビザ対策を入念に
ビザについて、最後にここでもう一度。インドネシアに滞在し仕事をする上で最も重要なものはビザです。ビザがないとインドネシアに30日以上滞在することはできません。
ですので、何かしらのビザを利用してインドネシアに渡ってから就職活動を始める、もしくは日本にいるうちから就職活動を始め、インドネシア側でビザの準備ができてから渡航することをおすすめします。
いずれにせよ、まずは人材紹介会社に登録し、自分に合った仕事を探し始めてみてください。
※この記事は筆者の経験に基づいています。現在の状況とは違う可能性があるためご了承ください。
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