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マレーシアの伝統工芸・バティックの染付け体験をしてみよう!

バティックの染付け

海外旅行に行くと、その土地の名産品をお土産に買いたくなりますよね。お気に入りのものを見つけるのも旅の一つの醍醐味ではないでしょうか。

もちろん売られているものを買うのも楽しいですが、実際に伝統工芸品の制作を自分でやってみると、さらに思い出深い体験になると思います。

今回は、マレーシア伝統工芸品のバティックという布製品の染付け体験についてご紹介します。実際に自分で作ったものには、とても愛着がわきますし、旅の記念になること間違いなしです。

※1リンギット=約26円

目次

マレーシアの伝統工芸バティックとは

バティックは、木綿の布に蝋で模様を描き、色をつけて作られる布の工芸品で、パレオやスカーフとして用いられます。古くはインドを起源とし、インドネシアやマレーシアなどの東南アジアで広まったものです。

蝋で絵柄を描き染料を全体に染めると、蝋の部分は染まらないため、輪郭が綺麗に出ます。バティックは、この蝋の防染性を利用した、ろうけつ染めという技法を使っています。

インドから伝えられた、ろうけつの技術が東南アジアに伝わり、現地の上流階級の婦人達の手工芸として発展してきました。美しい模様と色彩を持つバティックの文化は、現在も大切に伝えられています。

東南アジアで作られるバティックの中でも、マレーシアのバティックは、ハイビスカスや蝶などの南国の動植物が描かれ、色鮮やかなパステルカラーが多く使われます。

一方でインドネシアのバティックは植物の葉やツルなどを用いた幾何学模様に渋い色が用いられるのが特色です。

マレーシアにはバティックの体験工場がたくさんあり、旅行者に人気のアクテビティになっています。

バティック制作の全体の流れ

バティックの染付け

実際に染付けを始める前に、バティック制作の全体の流れの説明があります。工房での実際の作業風景を見ながら、丁寧に説明してくれます。説明は英語です。

バティック制作の流れは大まかに以下です。

  1. 鉛筆で布に下絵を描く
  2. チャンティンという、熱した蝋を載せた器具を使って、下絵の上に蝋をのせる。蝋をのせた部分には、この後の染色で色はつかない。
  3. 染色。筆で色をつけたり、全体を染料で染めたりします。
  4. 熱湯で布を煮て蝋を落とす。

以上がおおまかな流れですが、ひとつひとつはとても細かい作業です。細部まで表現された下絵に、蝋をのせる作業などは、とても神経を使いそうです。

それだけの手間をかけているからこそ、美しいバティックに仕上がり、長い時間愛され続けてきたのだろうと感じます。

それでは以下に、体験の流れを紹介します。体験できるのは、全体の流れの3番の染色の部分のみです。

好きな絵柄を選び、バティックの染付け体験開始

バティックの染付け

まず、おおもとになる絵柄のついた布を選びます。この絵柄にはすでに蝋がのせられています。絵柄は、蝶、ハイビスカス、花、熱帯魚の中から好きなものを選ぶことができます。

選んだら、さっそく色を付けていきます。

自分の好みの色彩に色付け

バティックの染付け

8種類くらいの色の染料と水が用意されています。これらの染料をそのまま使ったり、水で薄めたり、混ぜたりしながら筆で色をつけていきます。染料が入っているのはなぜかヤクルトのカップでした。

布上に、2色の色をのせたり、水を足したりすることで、思ったより多くの色のバリエーションが作れます。筆者は同じ色でも濃淡を変えることを意識して作りました。

途中、工房のスタッフが様子を見にくるので、どんな色にしたらよいかなどの相談をするとアドバイスをしてくれます。迷ったら相談するとよいかもしれません。

全体に色をつけたら完成です。工房の横の洗い場で手を洗うことができます。工房に来てから、だいたい1時間半~2時間くらいで全行程が終わりました。

バティック完成品の引き取り

バティックの染付け

体験が終わったら会計をします。完成品の引き取りは、体験の日から3日後以降になります。その間に工房で、蝋を落とすための煮沸と乾燥をしてくれます。

筆者のバティックは、体験当日よりも染料が乾いて明るい色合いに仕上がってきました

マレーシア・ペナン島のバティック工房「CRAFT BATIK」

筆者が染付け体験をしたのは、マレーシア・ペナン島にあるCRAFT BATIKというバティック工房です。

CRAFT BATIKはバティック製品の専門店で、工房と各種バティック製品を売っているお店が併設されています。ペナンでバティックを買うなら、品ぞろえが豊富なので、こちらのお店が一番おすすめです。

また、ここでは染付け体験もできますし、制作工程の見学だけをすることもできます。

染付け体験は、40cm×40cmくらいの布1枚で、30リンギット(約780円)です。体験をしたい場合は、電話での事前予約が必要です。

  • 名称:CRAFT BATIK
  • 住所:MK.2 651 Teluk Bahang, 11050 Pulau Pinang
  • 営業時間:9:00~17:30
  • 電話:04 885 1284

まとめ

バティックの染付け体験、思ったより楽しめました。色付けだけとはいえ、色合いのバリエーションが多いので、かなり自分好みに仕上げることができます。

以前、タヒチでパレオの染付け体験をしましたが、スタンプを押すだけだったので、それと比較すると自由度が高いと感じました。

マレーシア旅行の記念としておすすめです。ぜひ体験してみてくださいね。

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この記事を書いた人

香港、マレーシアで滞在。現在はマレーシア・ペナン島に滞在中。

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