決定版!アメリカの地域色のある美味しいご当地B級グルメ

グルメボード アメリカ生活・移住

よく「 アメリカにご当地グルメはあるのか?」という話題になります。

ここ最近の日本のご当地グルメは町おこし目的で名物料理を作り出した感が否めませんが、旅先での味覚体験はある時ふとその旅行の記憶を呼び覚ましてくれるものです。ご当地グルメがあればこそ旅行がいっそう思い出深いものになります。

ご当地グルメといえばB級感が漂いますが、アメリカ版B級グルメといえばマカロニチーズやホットドッグのイメージでしょうか。

しかしそれはあまりにも発想が凡庸!全米各地ほぼ同じクオリティと味で提供されているものではなく、せっかくの旅行だったらその土地オリジナルのB級グルメを堪能したいものです!

そこでアメリカの国内旅行が楽しくなる、おいしくて地域色のあるB級グルメを調査してみました。また南カリフォルニアでも珍しい絶品も登場!最後までお楽しみに!

スープ(ニューオリンズ or ボストン)

ケイジャンガンボスープ(ニューオリンズ)

ニューオリンズのご当地グルメといえばケイジャン料理!

現在のルイジアナ州ニューオリンズはその昔フランス領ルイジアナの首府で、ニューオリンズという地名はフランス語からきています。アケーディアンと呼ばれるフランス系カナダ人がミシシッピー川付近に移住し、その人々の料理をケイジャン料理といいます。

ケイジャン料理の代表はガンボ。ソーセージ、シーフードなどを使った色の濃いスープ。オクラでトロミがつけてあり、米が中に入っているものとご飯にかけるタイプがあります。

スパイスが効いていますが野菜をたくさん使っているので辛さの中に野菜の甘みが広がる一品です。

全体的に香辛料を多く使うのでスパイシーですが、お米とあわせているので日本人にもなじみやすくとてもおいしく食べられるスープです。

ニューイングランドクラムチャウダースープ(ボストン)

漁港があるボストンは新鮮なシーフードが豊富。その中でも人気があるご当地グルメはニューイングランドクラムチャウダーです。

イギリス系入植者の多かった東海岸ニューイングランド地区でうまれた白いクリームタイプのスープです。

アサリ・はまぐりなどの二枚貝を使うのが美味しさの決め手。バリエーションもありますが、ニューイングランドクラムチャウダーはジャガイモ・ベーコン・玉ねぎに貝が入ったクリーミーなスープが基本です。

ブレッドボールに入れてもらえばそれだけで一食分のボリューム。クラッカーをひたして食感のアクセントにしましょう。

ちなみにコンソメスープにトマトを入れて仕上げる赤いスープのマンハッタンクラムチャウダーや、サンフランシスコのクリームタイプのクラムチャウダーがすっぱいサワーブレッドボールに入ったものもあります。

どちらもニューイングランドクラムチャウダーを頼んだつもりがイメージの違う品が出てきて驚きますが、それもまた旅の一興となることでしょう。

ホットサンド(マイアミorニューヨーク)

ホットサンド

マイアミキューバンサンドイッチ(マイアミ)

イアミからはキューバンサンドイッチがエントリーです。

突然キューバと謎の単語がでてきましたが、そもそもフロリダ州にはキューバからの移民が多く、マイアミはキューバ、コロンビア、ベネズエラなど中南米系の文化が混じりあう異国情緒のある街なのです。

キューバンサンドイッチは元々タンパ近郊のキューバ系労働者の昼食でしたが、各地のキューバ人コミュニティーに広がり今ではレストランやカフェで提供されています。

キューバンブレッドに挟まれたものをキューバンサンドイッチといい、キューバンブレッドはバターをつけて朝食などにも食べられますが、主にサンドイッチにするために焼かれているものです。

なんといってもキューバンサンドイッチの肝はこのパンにあり!フレンチバゲットに似ていますが、外がほどよくクリスピーで中はふわふわしています。

ハム、ローストポーク、チーズ、ピクルス、マスタードを挟み、パニーニのように表面に焼き色がつくまでホットプレスしてチーズを溶かします。パニーニと違うのは、表面に焼き筋をつけずフラットな状態で焼き上げること。

プレスされたパンがサクサクになり、コールドカットのハム、ポークが溶けたチーズとからんでジューシーになります。見かけよりもあっさりしているので大きくても思わず完食してしまいます。

ルーベンサンドイッチ(ニューヨーク)

ニューヨークにはミシュラン級のお店がたくさんありますが、有名なお店がニューヨークに出店したのと地域性のある料理とは別のお話。ご当地の定義を守るならば、ニューヨーク生まれのルーベンサンドイッチがおすすめです。

ルーベンサンドイッチの誕生には諸説ありますが、ニューヨークのルーベンズ・レストランで残り物を使って提供されたものが評判になり定着したといわれています。

コンビーフ、チーズ、ザワークラフトとサウザンアイランドドレッシングをライ麦パンに挟み、ホットプレスしたものをルーベンサンドイッチと呼びます。

コンビーフがたっぷり入って厚みがあるのでかなりお腹がいっぱいになります!ドレッシング、コンビーフのコンビネーションが少しオイリーですが、ザワークラフトの酸味でうまく調和されてやみつきになるおいしさです。

ピザ(シカゴ)

ディープディッシュピザ(シカゴ)

もちろんピザの本場はイタリアで、日本でも美味しいピザは食べられます。ただアメリカのボリュームを体感できるシカゴのディープディッシュピザは、話のネタになるのでマストトライしていただきたい一品です!

ディープディッシュという名の通り、キッシュやタルトよりも淵が高い生地を器にしてチーズとトマトソースがたっぷり入っています。

5センチほどの深さなのでオーダーしてから焼き上がりまで時間がかかりますが、ピザの焼ける香りをかぎながらシカゴの街に思いをめぐらせていればあっという間にあつあつのピザがテーブルに運ばれてきます。

トッピングはお店ごとに多種多様。一切れがすごいボリュームなので2人でSサイズが適量です。何種類か食べたいときは大勢でシェアするか、お店でハーフアンドハーフにしてもらえるか聞いてみてください。

実はアメリカのトマトは酸味が強い種類が多いので、ボリュームと酸味で胸焼けしてしまうかもしれません。

ただそのリスクを冒しても本場シカゴのディープディッシュピザはご当地グルメとして君臨していますので、シカゴにお立ち寄りの際には必ずお試しください!

バンピロス(ロサンゼルス)

バンピロス

メキシコと接するカリフォルニア州はメキシコ系移民がとても多く、とりわけロサンゼルス・サンディエゴの南カリフォルニア周辺は数多くのメキシカンレストランがあります。

レストラン、カフェ、フードトラック、屋台と、どこでも安くておいしいメキシカンフードが手軽に食べられます。

メキシコ料理の定番タコスを包んでいる皮はトルティーヤと呼ばれ、小麦粉かコーンから作られています。

トルティーヤをU字型に揚げたものがハードシェルタイプで、表面を鉄板であぶったやわらかい状態がソフトタイプ。そして今回特におすすめしたいのがバンピロスという珍しいタコスです。

バンピロスは、見かけはフラットなのですがベイクされて皮の端がフリルのように波うっています。この形状が名前の由来で、フリルの部分が吸血こうもり(バンパイア)の羽の襞に似ているところからこのように名づけられたそうです。

食感はソフトとハードの中間です。ソフトタイプのように中身を包もうとすると折れてしまいますが、ハードシェルのようにチップスと一緒に食べている感じではありません。

バンピロスは焼きつけた皮が香ばしく厚めの生地に歯ごたえがあります。生地にのせたチーズを溶かすため最後はふたをして蒸し焼きにします。

タコスの味はトッピングの肉とソースに左右されますが、皮にもこだわったバンピロスは絶品!

実はこのバンピロスはロサンゼルスでもメニューに入れているお店が少なく、なかなかお目にかかれません。

バンピロスを食べるならADOBO TACO GRILLへ

LAから少し離れたところにあるADOBO TACO GRILLはわざわざ足を運んででも行きたいバンピロスのお店です。

ADOBO TACO GRILL

基本情報

  • 名称 : ADOBO TACO GRILL
  • 住所 : 5695 Woodruff Ave, Lakewood, CA 90713
  • 営業時間 : 10AM-10PM
  • 電話番号 : (562)866-0608

まとめ

アメリカは多くの移民を受け入れ発展してきた国です。移民たちが異国暮らしの中で自分たちの食文化を継承し、やがてその土地の名物と呼ばれるほどに根付くこととなりました。

いま日本の寿司、ラーメンも全米に広がっています。特別な寿司ネタは日本から空輸され一般的なネタは業者から卸されるので、マカロニチーズのように全米どこでも一定の質の寿司が食べられます。

日本人としては便利で嬉しい反面、どこかに寿司やラーメンの聖地ができればいつか日系移民が継承した食文化がアメリカのご当地グルメと呼ばれる日がくるのではないかと遠い未来を想像してしまいます。

まだまだアメリカにはご紹介しきれないご当地グルメがあります!アメリカ国内を旅する機会があったらぜひその土地の美味しいものを探して、五感全部で旅行の思い出を作ってください!

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