ベトナム旅行といえば、首都ハノイやホイアンに行く方が多いのではないでしょうか。
近年は日系企業のベトナム進出にも勢いがあり、走っているバイクの数も桁違いです。空気があまりキレイではないというイメージを持っている人も多いと思います。
そして、都会はそのイメージ通りです。
ベトナムで空気のキレイなところへ行きたい。景色の良いところへ行きたい。そんな方は、サパへ行きましょう。観光地としてはハノイなどの都会が有名なベトナムですが、本当の魅力は実はサパのような農村部にあるのです。
今回は、山岳民族が暮らすサパの魅力をご紹介します。
そもそもサパってどんな街?
サパはもともとはフランス人が避暑地として開発したところで、今ではベトナム人にも人気の高原リゾートになりました。街並みは西洋の雰囲気が残っており、高級ホテルやレストランが立ち並んでいます。
ハノイやホーチミンなどの都市とはまた違った雰囲気を味わうことができます。一言でいえば、フランスとベトナムをミックスしたような場所です。
1,600メートルの高さから見下ろす景色は最高です。
標高が高く大草原が続くサパは、ハノイやホイアンなどの大都会と比べて空気が澄み切っていて、まるで軽井沢の別荘地に来たかのようです。
このように、素晴らしい景色を眺めながら美味しいデザートをいただくこともできます!
大通りはいつも観光客で大にぎわい。路地にはズラリと店が並び、民族の女性たちがお土産品を観光客に売って生計を立てています。(強引すぎる客引きには要注意!)
サパの周辺には赤、黒、花と呼ばれる、カラフルな衣装を着こなす民族(赤ザオ族や黒モン族、花モン族)が住んでいます。
その色鮮やかな民族衣装が、街の雰囲気をとてもカラフルな印象にしています。是非とも一眼レフカメラを持って行きたい地域です。
カラフルで可愛い傘ですが、逆さで雑に売られています。
サパで山岳民族とトレッキングやホームステイ!
サパに行くからには体験していただきたいのが、民族のお家でのホームステイや民族とのトレッキングです。サパではこれ以外にやることはありません。
残念ながら私はホームステイはしなかったのですが、参加した友人に話を聞くと1泊食事付きで大部屋のドミトリー(男女混合の部屋)で約20ドル(約2,240円)だったそう。
きっと良い経験になるのではないでしょうか?
サパでトレッキングに挑戦
さて、私が参加した民族とのトレッキングですが、それはそれはもう言葉では言い表すことのできないほどの感動でした!人生で一番素敵な景色を見たといっても過言ではありません。
日程は、到着した朝からお昼ごろまでの5時間11キロコースの1日目(下り)。
2日目はアップダウンの激しい街周辺の登りコースを5キロ、午前中に歩きました。
声を大にして言いたいのですが、もし参加するのならばトレッキングシューズ必須です!!
さすがはサパの高原なので道無き道は非常に泥でぬかるんでいて、トレッキングシューズを履いていない私以外のマッチョなラグビー部6人は、全員泥まみれで見るも無残な姿に成り果てていました……。
この外国人はクロックスでトレッキングです。足下がぐちゃぐちゃになります。
しかしそんな泥道の悪路や体力の限界も吹っ飛ばすぐらいの絶景がそこには待っています!!
どうですかこの素晴らしい景色!!こんな素晴らしい景色が見られるのもベトナムでサパだけです!
道に慣れない私達がヘトヘトでも、民族女性は涼しい顔でドンドン歩いていきます。
フレンドリーすぎる民族女性達に要注意!
しかし民族女性達はみんな優しい!常に気遣ってくれて、相手が大の大人の男性であろうとも手を引いて助けてくれます。そして無邪気に、みんな同じ片言の英語で話しかけてきます。
「兄弟は何人?」
「何歳?」
「名前は?」
「どこから来たの?」
・
・
・
・
あれ?
なんで全員同じ質問ばっかりなんだろう?
と思ったのですが、おそらく観光客向けに講習を受けたフレーズなのでしょう。それ以外の日常会話は、学校で英語教育を受けている子供以外はほとんど話せません。
そしてしばらくすると、自己アピールをしてきます。段々様子がおかしくなってきて、最終のお昼ご飯を食べる地点に着いた時、その真相が明らかになりました。
そして盛大にセールが始まります
突然全員一箇所に集められて「私達が作ったこのお土産を安くで売るからぜひ買ってほしい」とのこと。
今まで何時間もほぼマンツーマンでトレッキングを共にしてきて優しくされた観光客は、そうそうその誘いを断れないのです。
何とよくできたシステム!ちなみに私はその中でも10歳という一番の若年層の女の子が担当してくれていたから、本当に金欠だったのですが断りきれず、まんまと買ってしまいました……。(だいぶ値切りましたけどね)
一人から買うと「わらわら」と集まってきます
しかし昼食中も休ませてくれることなく、次から次へとひっきり無しに色んな女性がお土産品を売りに来ます。「この人は買ってくれる!」と目星をつけられたが最後、その人の周辺には女性達が山のようにたかってきます。
サパに行く時には何をするにしてもこの点にご注意ください!!
サパはどこにあるの?
ほとんどの方がサパってどこ?となるのではないでしょうか?サパとはハノイよりも中国側にあり(国境にも割と近い)、ベトナム北部にある標高1,600mの村です。
サパへの行き方
サパへのアクセスはもちろんハノイ経由となりますが、ビクトリアエクスプレスという寝台列車で行くかツアーに含まれている夜行バスで行く方法がほとんどです。
寝台列車で行く方法
寝台列車ではまず約8.5時間程度かけて、ラオカイという街に行きます。そこからバスに乗り換えてさらに1時間ほどでサパに到着です。
料金:ハノイ→ラオカイ 寝台列車※グレードによって異なります。
目安としては
- 安いプラン250,000ドン程度(約1,268円)
- 結構良いプラン600,000ドン程度(約3,045円)
のような値段設定になっています
夜行バスで行く方法
ラオカイ→サパ:バス85,000ドン(約431円)
夜行バスでは所要時間5.5時間、乗り換えなしの直行でハノイからサパまで行くことができます。
ハノイ→サパ:約15ドル(約1,680円)
(100円=19,700ドン、2016年現在)
参考までに実際にかかった費用です
ちなみに私は、ハノイで泊まったゲウトハウスのツアーカウンターにて他社で値切った金額を提示し、それよりも低い金額で提案してもらいました。
- ハノイに帰って来た時のチェックイン・チェックアウトの時間の融通と滞在費の値切り
- サパでのホテル滞在1日3食付き
- ホテルは一人部屋
という条件でなら決めると交渉し、2泊6食つき、トレッキング2日、往復夜行バス代全て含めて100ドルという破格の交渉を成功させました!!(かなり異例だと思います)
サパでホテルを探す
エクスペディアやアゴダ、Hotels.comなどでホテルを見つけることができます。宿泊してゆっくりと現地を堪能するものいいですね!
また、海外ではいろいろと調べ物が増えるもの。そんな時にグローバルWiFiがあると便利です。
サパへ持っていくと便利なもの
そのほか、日本から持っていくと便利なものは「もう用意した?海外へ行く準備を便利にするおすすめ小物9選」にて紹介しています。
まとめ
本当に絶景・素晴らしいの言葉に尽きるサパの魅力。
最後の注意点(トレッキングに同行する女性がお土産を売りつけてくるという点)だけ注意すれば、ベトナムでこんなに空気の澄み切った静かな場所は他にありません!
サパへはいろいろなツアー会社がツアー企画を立てているので、何社か回って比較検討してみて下さいね!
ぜひ、サパへ行って他にはないベトナムの魅力を満喫してみて下さい!
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