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ニューヨークでのサブウェイの乗り方・注意点まとめ

地下鉄

ニューヨークを代表する交通手段といえばサブウェイです。マンハッタンからブルックリン、ブロンクス、クイーンズ、へと各列車が走っています。

東京の電車よりもシンプルなシステムになっていて、慣れれば路線図などを見なくても、目的地に行けるようになります。

電車や駅は日本のようにきれいではありませんし、時間通りに来ないことも日常茶飯事です。しかし、電車から見る風景は、他では見れない特別なものです。いい部分も悪い部分もありますが、そんなニューヨークサブェイの魅力を見ていきましょう。

今回はニューヨークでの電車の乗り方や、乗車券の買い方や種類、他にもニューヨークサブウェイを利用する時に役立つ情報をお届けします。

目次

ニューヨークのサブウェイ路線

ニューヨークの電車は、色と数字そして英語一文字で区別されています。

例えば

赤色

  • 1トレインは各駅停車
  • 2,3トレインは急行

青色

  • Aトレインは急行
  • C,Eトレインは各駅停車

などです。

最初はよく分からないかもしれませんが、慣れるとそんなに難しくありません。営業時間は24時間です

これは、ニューヨークが眠らない街と言われる理由の一つです。昼間は10-15分に1本程度で電車が走っていますが、深夜になると30分から1時間に1本程度になります。

ニューヨークと日本との違い・システム

日本では、乗った駅から降りた駅の距離によって値段が決まっていますよね。なので、行き先を確認してからチケットを買わないといけません。

しかし、ニューヨークのサブウェイでは一回乗るのに決まった値段があるので、一駅で降りても最終の駅まで乗っていても値段は同じ、というシステムになっています

とてもシンプルですよね。乗車の仕方には何通りかあり、そこは日本と同じで、一回使い捨て、入金カード、乗り放題カード(定期券)などがあります。ちなみに、メトロカードはバスでも使えます(急行バスは含まれません)。

一ヶ月乗り放題カードを買えば、一ヶ月間電車もバスも乗り放題になるのです。

カードは、駅改札付近の自動券売機、または駅員さんがいれば窓口でも買えます。最近では、オンラインで買えるシステムもあります。EasyPay Metrocardというサイトで購入もチャージもオンライン上でできるので、とても便利です。

EasyPay MetroCard:https://www.easypaymetrocard.com

カードの種類と値段(2017年現在)

一回使い捨てカード

一回使い捨てカードは紙のカードで使い捨てです。Single Ride Ticketといい値段は3ドルです。

入金カード(suicaと同じようなもの)

Pay-Per-Ride Metro Cardは好きな金額を入金するカードです。窓口や自動券売機で5ドル50セントから80ドルの間で好きな金額をチャージできます。また、購入金額の5パーセントがボーナスクレジットで付きます。

例えば、20ドルチャージしたらカードの残り残高は21ドルになります。このカードでの1回の乗車料金はSingle Ride Ticketより安くて2ドル75セントです。Express busの場合は6ドル50セントです。

乗り放題カード

乗り放題カードは7日間使い放題カードと30日間使い放題カードがあります。これにはPATH、AirTrain、Express busは含まれません。また、7日間使い放題カードに、急行バスを追加でつけることもできます。

これらの使い放題カードを買うと、期間内は乗り放題になります。一日に2回以上乗る人はこのカードがおすすめです。

  • 7日間乗り放題:7-Day Unlimited Pass 32ドル($16ドル)
  • 30日間乗り放題:30-Day Unlimited Ride Metro Card 121ドル(60ドル50セント)
  • 7日間急行バス:7-Day Express bus plus 59ドル50セント

括弧内は特別料金です。特別料金が適応されるのは65歳以上か身体に障害がある人です。

子供料金

通常乗車料金を支払う大人同伴の場合、3人までの子供が無料になります。年齢ではなく身長44インチ/111センチ以下の子供に限ります(express busは除外)。2歳以下の赤ちゃんはexpress busでも無料で乗れます。

エアトレイン専用

エアトレイン

ジョンFケネディー国際空港からサブウェイに乗る時、また、サブウェイから空港に向かう時に、エアトレインに乗らないといけません。このエアトレインは、通常のメトロカードは使えず、別途料金がかかります。一回券は5ドルです。

次のようなカードも販売されています。

  • JFK空港エアトレイン30日乗り放題:JFK-AirTrain 30-days Unlimited Ride Card 40ドル
  • JFK空港エアトレイン10回券:JFK-AirTrain 10-Trip Metro Card 25ドル

その他カードのいろいろ

使い捨て以外のカードは、初回購入時にカード代が1ドルチャージされます。それ以降は、そのカードに入金したり、期間延長をしていく形になりますので、カード代はかかりません。

このように、何種類かのカードがありますが、損をしないためには状況によってカードを使い分けるのがおすすめです

普段はUnlimitedを使い、カードをあまり使わなくなりそうな予定が入ったら(学校がバケーションに入る時や、夏休みで帰国する時など)次のUnlimitedカードを買わずに一旦Pay-Per-Rideカードの方を使うということです。

乗らないのに乗り放題を買うのはもったいないですからね。休みに入るまであと何回乗るかな?と計算して、UnlimitedとPay-Per-Rideカードのどちらがお得かを考えてみましょう。

ちなみに筆者は必ず2枚カードを持っています。1枚は普段使うUnlimitedカードです。もう1枚はPay-Per-Rideです。

急いでる時にUnlimitedカードがうまく改札に通せなかった時や、一緒にいた友達のカードが切れていた時に、もう1枚あればわざわざ券売機で買わなくてもすぐに通れます。

メトロカード(Metro Card)

メトロカード(Metro Card)

実際のメトロカードはこのようなカードになっていて、購入日などは特に書かれていません。

かなりペラペラのテレフォンカードのような感じです。Unlimitedの残り日数や、Pay-Per-Rideの残高は、改札を通る時に表示されます。また、券売機付近にも確認できる機械が必ず置いてあります。

カードの使い方

使い方は簡単で、改札を通る時に機械に通すだけです。そのことをスワイプ(swipe)する、と言います。日本のsuicaのようにピッとやるような機能はなく、カードが吸い込まれる機能もありません。クレジットカードの要領でカードを通している感じです。

カードが有効であれば、ロックが解除され一人だけ中に入れる、というシステムです。かなり昔ながらのシステムのままといった印象を受けます。出る時はカードを通す必要はありません

一度カードを通すとしばし使えない落とし穴

注意しないといけないのが、一度改札にカードを通すと、15分間そのカードは使えなくなることです。これは、一枚のカードで何人もの人が入らないようにするためです。

しかしこのシステム、前の人がゲートを抜けている時に、早めにカードを通してしまっても起こってしまいます。そうなると、自分はまだ通っていないのに通れなくなってしまいます。

また、カードの不具合でうまく入れない時もあります。そんな時は、窓口に駅員さんがいれば、その旨を説明すれば通らせてくれます。

「改札に戻って」と言われるので、改札に戻って立つと、駅員さんの方で操作して通らせてくれます。このように、窓口に誰かがいてくれればいいのですが、誰もいないことがたまにあります。

例えば、朝学校に遅刻ギリギリで向かっている時に、運悪く入れず、窓口にも誰もいない、そして電車が来た音がする。こんな時は、急いでいるのでSingle Rideを買う、またはPay-Per-Rideカードを使って入るしかありません。

しかし、最悪の場合Pay-Per-Rideカードは持っていないし、駅員さんはいない。挙げ句の果てには券売機まで壊れていることまであります。

さすがニューヨークですね。なのでUnlimitedカードを使っている人も、Pay-Per-Rideカードを一応持っておくといいです。降りてくる人の中に優しい人がいれば、困っているあなたを見つけて、持っているカードを1スワイプしてくれることもあります。

カードを無くしたら

毎日使っていたらカードを無くしてしまうこともあります。日本の定期みたいに、名前が書いてあるわけでもないので、無くしたら諦めるしかない、と思うかもしれませんが、実は返金の可能性があります。

もし無くしたのが30日乗り放題カード(30-Day Unlimited Ride Metro Card)で、デビットやクレジットカードで購入したものの場合、申告すれば無くした日から残っていた日数分返金してくれます。

購入時のレシートは大事な記録になるのでを大切にとっておきましょう。

ニューヨークと日本との違い(その他)地下鉄

ニューヨークの電車を日本の電車と比較した時に、車内の雰囲気が全然違うことに気づきます。ニューヨークでも通勤時は満員状態で、無理やり乗り込む人もいますが、これに乗るなら次でいいやと遅らせる人も結構います。

東京の朝の電車は、待ったところで空かないですよね?しかし、ニューヨークの電車は、満員の場合次の電車が結構空いています。電車の発車時間は全く信用できないので、時間に余裕を持って動く人が多いです。

あえて逆路線に乗って始発駅まで戻ったり(座る為に)、空いた電車が来るまで待っている人もいます。

日本の場合、ドア付近に立つ人は外を向き、人々が目が合わないようにうまく立っています。ニューヨークでは真逆で、ドア付近の人は内側を向いていて、知らない人同士でもすぐに世間話が始まる、そんな雰囲気です。

日本では、電車内でうるさくしていると白い目で見られますし、静かにしないといけない雰囲気があります。

ニューヨークの電車では寝ている人、大声でしゃべっている人、ダンスをしている人、爆音で音楽を聴きながら歌っている人、などいろいろな人が周りをあまり気にせずに乗っています

ストリートパフォーマーの人が電車に乗り込んでくることもよくあります。たまにとてもレベルの高いパフォーマンスが始まり車内で大拍手、なんてこともあっておもしろいです。

車内の清潔さは、日本に勝てる国はないと思います。ニューヨークのサブウェイは、車体自体はそこまで汚くないですが、ホームの線路周りがすごく汚いです。よくネズミが走り回っています、それも結構大きいのがいます。

治安の方はそんなに悪くありません。常に多くの人が乗り降りしていますので、怖いなと思うことはあまりありません。しかし、エリアによっては車内の治安が少し悪く感じる場合もあります。

マンハッタンからブロンクスやブルックリンの方へ離れていくと少し治安が悪くなっていきます。特にクラウンハイツより西のイーストニューヨークやジャマイカやJFK空港周辺、またサウスブロンクスのエリアが危ないです。

変な人が乗ってきてからまれることもあります。怖いなと思ったら、安全そうな車両に乗り換えましょう。

夏のスキスキ車両に要注意

夏になるとこんなことがあります。すごく満員の電車が入ってきたのに、なぜか空き空きの車両が一つだけ、ということがあります。

みんな空いている車両に乗ろうとするのですが、入った瞬間にものすごい異臭に気づきます。「なんだこの匂いは!」と車内を見渡すと、ホームレスの人が座っています。

ニューヨークにはホームレスの人が結構います。夏の暑さを逃れるため、冬の寒さを逃れるため、たまに電車に乗っている人がいます。そして、夏の暑さが故に、ものすごい匂いがします。

次の一駅まで、我慢して降りていく人もいますし、中には全く気にせず座っている人もいます。他の車両と比べて異様に空いてる車両があったら気をつけて下さい。

深夜の空いている電車で椅子に足をかけて携帯をいじりながらウトウト

深夜の空いている電車で椅子に足をかけて携帯をいじりながらウトウト、これはアメリカでは許されそうですが、このようなことをして、警察に電車から引きずり降ろされた友人がいました。

自由の国アメリカですが同じようなことで警察に逮捕された人も何人もいます。信じがたいことですが態度が悪くて警察に目をつけられると捕まったり罰金を科せられることもあります。

普通に乗っていれば警察に怒られたり引きずりおろされることはないと思います。アメリカとはいっても、ハメははずしすぎないように、ということですね。

なかなか目的地に着けないのは普通

地下鉄

日本のダイヤのように、ちゃんと電車が来る国はそうないと思います。もちろんニューヨークでもダイヤはあってないようなものです。この項目ではニューヨークの電車あるあるをご紹介します。次のようなことは日常的によくあることです。

  • 各駅停車の電車に乗ったのに、急に急行になって降りたい駅に降りれなかった。
  • 深夜は本当に電車が来ない。乗り換えがあれば家に着くのにかなり時間が掛かる。
  • 電車やレールなどの異常による点検により、30分以上電車が動かない。
  • どこかの駅で警察沙汰があり、しばし電車が動きません、と放送が流れている。
  • 急に今日はマンハッタン行きの電車は走りません、と言われる。
  • 工事の時期は、毎回反対ホームの別電車に乗って少し戻った駅で急行に乗り換えないといけない。
  • なんの前触れもなく、今日は電車が動かないので外のシャトルバスに乗ってください、と言われる。
  • 人身事故が起こったら何時間も電車が動かない(人身事故自体はかなり珍しいです)。
  • 当分動かなそうだと諦めて、別の電車に乗ろうと駅を出たら、すぐに電車が動き出す。

このように、かなり頻繁に電車が止まったり、動かなくなったりと、のんびりしていますので、大事な授業や会議などがある人は、発狂しながらタクシーやバスに乗り変えていきます。

ニューヨークでは、このような電車事情が故に、早めの行動が必須です!そうしないと、間に合わない!と焦ることになるので、本当にストレスが溜まりますよ。

地下鉄への入り口

地下鉄

大きな駅周辺では、地下鉄への入り口がたくさんあり、どの入り口から入っても、上り、下り、乗り換えなど問題なく電車に乗ることができます。

しかし、小さな駅などは駅の入り口が上り専用、下り専用、と決まっているところがたまにあります。その場合、駅構内に入ってから行きたい方向と違った、行きたいのは向かいのホームだったと気づきます。

このような場合は、残念ながら改札を通ってしまっているので、一度出て、反対側のホームに移動しないといけません。そして、一度カードを通してしまっているので15分は入れない、ということになります。

よく見ると、地下鉄に入る所にuptownなどと書いてあるので、慣れない駅では注意をしましょう。

まとめ

このように、ニューヨークのサブウェイは、極端に良い部分も悪い部分もありますが、それもニューヨークを象徴するものの一つです。

電車の窓から見えるマンハッタンの景色、特に夕日などは毎日見ても飽きないくらい本当に綺麗です。冬のセントラルパークは都会ということを忘れてしまうくらい壮大です。

一方で家賃の高騰化、とても汚いサブウェイ、夏の臭さ、冬の寒さなどの苦労があります。そして、ここは世界中から何かしらの野望を持つ人が集まる街です。気を抜く暇などないのです。日本のように治安も良いわけではありません。

そんな世界で有数の、生き抜くには厳しい街ニューヨーク。ここに暮らす人達は、毎日こうやって色んなストレスを溜めながらもそれとは正反対の感動や刺激を糧に強くなっていくのかもしれませんね。

1ドル=約110円

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この記事を書いた人

ロサンゼルス在住美容ブロガー

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