ニューヨークでスムーズな引越しをする方法

ニューヨーク アメリカ生活・移住

今回は、ニューヨークの引越し事情について紹介していきます。大都会ニューヨークの留学生は頻繁に引越しをする人が多いです。荷物を少なくして移動しやすいようにしている人も多くいます。

家具などが備え付けのアパートに住んでいれば、スーツケース一個で簡単に移動できます。

やむを得ない理由で引越しをすることもあれば、何年か住んでみて、違うところに引越してみようかな、と思うこともあります。

では、みんなどうやって引越しをしているのでしょうか?ダンボールなどの梱包品はどこで買えるのでしょうか?不要物の処理はどうしているのでしょうか?

今回の記事では、このようなことを交えながら、一通りの引越しの流れを紹介していきます。現地のお店も紹介もします。

ニューヨークでの引越し手続きとリース契約

引っ越し

新しく住むアパートが決まったら、今のアパートの大家さんやマネージャーにこれから引っ越すことを伝えましょう。通常遅くても一ヶ月前には知らせないと、デポジット(補償金)を返してもらえない、などのトラブルに繋がります。

引っ越す可能性が浮上してきたら早めに伝えて起きましょう。「また一ヶ月前に教えて」と言われるとは思いますが、前もって伝えるに越したことはありません。

引越しをする時は、自分のアパートのリース情報を知っておくことが大切です。普通は一年や二年のリース契約を交わしています。リースがあると、その契約内は引越しをしない、という契約なので気をつけましょう。

リース内に引越すことをbraking leaseといい、各アパートごとにルールがあります。やむ終えない場合はアパートに相談してみましょう

リース内の引越しであっても、個人経営のアパートの場合、次に住む人を見つけてくればうまく取り合ってくれるかもしれません。お友達で家を探している人がいたら紹介してあげるのもいいです。

ルームシェアのように、自分がアパートの直接の借り主ではない場合は、借り主にルールを確認しておきましょう。次のルームメイトを見つけてから出ていく、などのルールを設けている人もいます。

そういえば最近リースの更新していないな、と思う方がおられるかもしれません。その場合はmonth to monthといって月契約に自動的に変更されている場合があります。

month to monthであれば一ヶ月前に言えば、いつでもアパートを出ていけます。

しかし、これによって問題が発生することもあります。ニューヨークではよくある話なのですが、急にアパートから出ていくように言われてしまうことがあります。長年住んでいる家を、急に追い出されるのは困りますよね。

しかし、家賃を上げたいなどの理不尽な理由から、無理にテナントを追い出すようなアパートもあります。

そのような場合、ちゃんと法律があり、勝手にテナントを追い出したりできないようになっています。しかし、大家さんも法律に引っかからないように嘘をついてきます。とても大変ですが、納得いかない場合は戦うこともできます。

ダンボールの調達

ダンボール

無事今のアパートを出ていくことが決まり、次のアパートの入居日も決まりました。ここから徐々に部屋を片付けていかないといけません。

まずはダンボールが必要です。日本では、薬局やスーパーなどに行くと、いらないダンボールを分けてくれます。ニューヨークでも、お店によってはくれるところがあります。

そういうお店がない場合は、Home Depotに行ってダンボールを買ってきましょう。Home Depotはアメリカを代表する大きなホームセンターです。

パッキング用品専用のコーナーがありますので、いろいろなサイズのダンボールが買えます。また、ぷちぷちや紙やテープなども売っています。

収納雑貨専門店のContainer Storeでも梱包用品が取り揃えられています。ダンボールは足りなくなることが多いので、多めに買っておきましょう。サブウェイに乗って何度も買いに行くのは大変です。

梱包用品を買ってきたら、使わないものから早めに梱包を始めましょう。

・Home Depot http://www.homedepot.com

  • 店舗:Chelsea
  • 住所:40 W 23rd St. New York, NY 10010
  • (On 23rd St, Between 5th Ave and 6th Ave)
  • 電話番号:(212)929-9571
  • 最寄駅:RWトレイン 23rd Street、FMトレイン23rd Street
  • 店舗:Midtown-Upper East Side
  • 住所:930 3rd Ave, New York, NY 10022
  • (On 3rd Ave, Between E 55th St and E 56th St)
  • 電話番号:(212)888-1512
  • 最寄駅:NRWトレインLexington Avenue/59th Street 

Container Store https://www.containerstore.com

  • 店舗:Chelsea
  • 住所:629 6th Ave, New York, NY 10011
  • (On 6th Ave, Between W 18th St and W 19th St)
  • 電話番号:(212)366 4200
  • 最寄駅:1トレイン18th Street
  • 店舗:Lexington Avenue
  • 住所:725 Lexington Ave, New York, NY 10022
  • (On Lexington Ave, Between E 58th St and E 59th St)
  • 電話番号:(212)366-4200
  • 最寄駅:NRWトレインLexington Avenue/59th Street 

不用品はまず売りに出してみる

荷物整理をしていると、いらないものがでてきますよね。不用品は捨てる前に日系の掲示板やクレイグスリストなどに投稿して売りましょう。 アメリカには物を大切にする文化がありますし、安く物を探している人も多くいます。

結構みんな買いに来てくれるので、売りに出してみましょう。引越し時に物を売ることをmoving saleといいます。

売るものが一つ二つの場合は、携帯で写真を撮ってそのまま投稿してください。しかし、売るものが多ければ大変な作業になります。そのような場合に次のようなアプリが便利です。

写真共有アプリで不用品のシェア

フリッカー

flickrやGoogle photoなどの写真共有アプリを使うと、簡単にたくさんの写真がシェアできます。

flickr:https://www.flickr.com

まずアカウントを登録します(yahooメールが必要)。登録したら、携帯で売りたい物の写真をまとめて撮ってしまいます。

携帯の写真はflickrアプリ内で簡単にアップロードできます。各写真にコメントが付けれますので、商品名や値段などをつけておきましょう。

Google photo:https://photos.google.com

Gメールをおお持ちの方にはGoogle Photoもオススメです。

無事売りたい物を写真共有アプリにアップロードしたら、作ったアルバムのアドレスリンクを掲示板やクレイグスリストに貼り付けましょう。

アルバムのアドレスリンクは内容を更新してもそのままです。値段変更や新しい物を追加したい場合は携帯で簡単に行えます。

コメント欄に交渉中、予約済み、値下げしました、ファイナルプライス、売り切れ、などの近況を載せておくと、見ている人がわかりやすいです。

買いたい人から連絡が来たから、とすぐに写真を消さないでください。その人が実際買いに来るかわからないので、無事売り切れるまで写真を残しておきましょう。

いろいろな物を掲載していると、買う予定のない物を買っていってくれる人もいます。また、家に来てから、「他にもなにか売ってる?」と聞いてくる人も多いです。

いちいち商品を引っ張り出してくるのは大変ですので、携帯などで売り物リストを見せてあげましょう。

アメリカ人の値切り方

moving saleをしているとたくさんの人から連絡がきます。中には値切ってくる人ももちろんいます。

クレイグスリストで売り買いをしていると、値段に同意してくれたのに、当日「これだけしかない」と少なめの現金を持ってくる人がいます。

絶対値段を下げたくない場合は直接買い手と会う前に絶対値下げはしないと念を押しておきましょう。直接会って、世間話を長々とした後に値切ってこられると、とても断りづらくなります。

また、最初からありえない金額に値切ってくる人もいますが、待っていれば、そのうちあなたの希望金額に合意してくれる人が連絡してくると思います。

クレイグスリストでの売り買いで、女性の一人暮らしの場合、知らない人が家に入ってくるのは不安ですよね。日本人ならまだ安心できますが、外国人はどんな人が来るかわかりません。

アメリカ人でもクレイグリスト経由の取引はかなり慎重に行う人が多いです。お友達に一緒にいてもらう、外で引き渡しをする、玄関のドアを開けっ放しにしておく、など万が一に備えておきましょう

家具などの大きいものを売る時

ベットや家具など大きい物を売る場合は、取りに来てもらう時にちゃんと持って帰れるかを確認しておくといいです。中には女性一人で来て、どうやって持って帰るの?と思ってしまうことがあります。

時には近所や駅まで一緒に運んであげる必要があります。運び出しを手伝えない場合は前もって伝えておきましょう。また、解体できるものは前もって解体しておくと、運び出しが楽になります。

廃棄するもの

ニューヨークのアパートではゴミ捨て場が建物内に付いているところが多いです。分別ルールがあるところもありますが、日本に比べれば緩いです。

ビン・カン、紙、他のゴミ、くらいです。ビニール袋に入るなら、普通にゴミ捨て場に捨てておけば問題ないです。家具や電化製品などはアパートのルールに基づいて処分しましょう。

玄関にFreeと書いて置いておくと誰かが拾っていくことも多いです。まだ使える洋服はShrift Shopに寄付するといいです。Shrift Shopは、よく駅前にあり、安い物がたくさん売っている古着屋さんのようなお店です。

電化製品などを置いているところもあります。Donation(寄付)といって不要物を寄付していく人が多くいます。

移動方法

移動

梱包も済ませて不用品も処分したら残すは引越しです。アメリカは規模が大きいので、他の州では車を所持している人が多いです。車がないと、どこにも行けないようなエリアもたくさんあります。

しかし、大都会ニューヨークではサブウェイが発達しているので、車を持っている人の方が珍しいです。引越し、となると車がないのは不便ですよね。

大手の引越し業者に頼むととても高くつきます。なので、まずは日系の掲示板やクレイグスリストで引越しを手伝ってくれる人探してみましょう。トラックやミニバンを持っている人が手伝ってくれるかもしれません。

その際に、

  • どれくらい荷物があるのか
  • 何人手伝いが必要か
  • 今住んでいる家と引越し先の階
  • エレベーターの有無

などを伝えて値段交渉をしましょう。荷出し作業を手伝えば、さらに安くできる可能性があります。

運転免許を持っている、または持っているお友達がいる場合は、U-Haulという会社の、トラックレンタルサービスがお勧めです。人気のサービスで、U-Haulのトラックが街中を走っているのをよく見かけます。

U-Haul:https://www.uhaul.com

引越しをしたらIKEAへ

IKEA

新しい家に引越したらIKEAの出番ですね。家具といえばIKEA、かなり低価格でおしゃれな家具が買えるお店です。日本ではイケア、と発音しますが、英語ではアイケア、と発音します。

ニューヨークで一番行きやすいのはブルックリンエリアにある1店舗です。

  • 店舗:IKEA Brooklyn Home Furnishing
  • 住所:1 Beard St, Brooklyn, NY 11231
  • 電話番号:(888)888-4532
  • 最寄駅:FGトレインSmith 9th Street

駅からかなり離れているので、駅からバスに乗り換える必要があります。最寄駅はFかGトレインのSmith 9th Street Stationです。

駅を出たら、大きな教会が通りの向かいに見えます。その教会の前がバス停になっていますので、そこへ行ってバスを待ちましょう。

そこのバス停には普通のローカルバスとIKEA専用バスが両方来ます。乗っている時間はIKEA専用バスの方が直通で早いですが、バスの本数は少ないです。

ローカルバスに乗るときは、「このバスはIKEA行きますか?」と確認して乗りましょう。ちなみにこのエリア、治安がいい方ではないので注意してください。

IKEAのショッピング後、どうやって荷物を持って帰ればいいのでしょうか?小さいものであればIKEAバックを購入すれば持って帰れますが、大きいものは困ります。

IKEAのレジの奥には発送サービスがあります。しかし、送料は安くはないです。裏技は、IKEAを出たところにいる車に乗った人達です。彼らは荷物を運べない人を待っている個人タクシーや個人の引越し業者です。

言い値になるのですが、交渉がうまくいけばIKEAの配送サービスよりもだいぶ安く運ぶことができます。また、その日に家具を家に持って帰れるのも嬉しいです。

もし荷物運びをお願いしたら、ビジネスカードや連絡先を聞いておきましょう。今後引越しをする時に、連絡をすれば手伝ってくれます。もちろん希望すれば作業員も集めてきてくれますよ。

最近ではUberのおかげでどこでもタクシーを呼ぶことができます。Mini Vanなどを呼べば大きいものも運んでもらえます。

忘れちゃてはいけないデポジット

デポジット

最後にデポジットのお話をします。みなさんアパートに入居した時はデポジット(補償金)を入れていると思います。

アパートのデポジットの返却率は結構高いみたいようです(アメリカではデポジットをなかなか返してもらえないことがよくある話なので)。派手に家を壊したりしていなければ、普通は返してもらえます。

返し方は小切手を直接もらう場合や郵送してもらうなど様々です。忘れた頃に送られてくることもあります。あまりに遅い場合は連絡してちゃんと返してもらいましょう。また、返してもらうのが面倒な時は最後の月の家賃に回す方もおられます。

まとめ

このように順番にプロセスを書いていくと、その大変さがよく分かります。まずは今住んでいるアパートとやりとりをしましょう。無事手続きが終わったら、荷物をまとめて引越しの準備をしましょう。

不用品は売ったり寄付したりしましょう。思った以上に買いに来てくれる人がいます。

一言で引越しといってもニューヨークでは大変です。しかし、業者や助けてくれる人と一度知り合いになれば、その後また引越す時は、いろいろとスムーズになります。

いい人と知り合いになれるチャンスがたくさんあるのがニューヨークのいいところです。この記事の情報が少しでもみなさんの助けになるといいなと思います。

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