ニューヨークを訪れたら必ず立ち寄ってほしいおしゃれな食器屋さんFISHS EDDY(フィッシュエディ)。
FISHS EDDYではニューヨークをモチーフにしたオリジナルパターンの食器から、デザイナーとコラボしたパターン、ヴィンテージの食器まで、他では見つからないセンスの良いテーブルウェアが揃っています。
今年で創業30年目を迎えたFISHS EDDYは、観光客だけではなくニューヨーカーにも愛され続けている人気ショップです。今回は、そんな歴史ある食器屋さんFISHS EDDYをご紹介します。
FISHS EDDYの歴史
FISHS EDDYというお店の名前は、ニューヨークアップステートにある小さな町の名前から採ったそうです。
もともとオーナーはアンティークのコレクターだったそうで、アメリカのダイナーなどでよく使われていた、丈夫なヴィンテージ食器の販売から始まりました。
そのオーナーが1986年のまだGPSもない頃に、ニューヨークのアップステートへ旅行に出かけた際にたまたま見つけた古い倉庫がありました。
その倉庫にはすすだらけになったアンティーク食器が山のように置いてあり、オーナーはそれを全て買い取りニューヨークにオープンしたばかりのお店に持ち帰ったそうです。
帰ってから毎日休まず磨き続けた結果、すすに隠れていたのは美しいパターンとクラシックな形でした。
そこから自分達でもオリジナルの食器をデザインするようになり、現在のバラエティ溢れる食器屋さんへ成長するに至ったそうです。
その時に見つけた古い倉庫のあった小さな町の名前がFISHS EDDYだったことからこの名前になりました。確かにノスタルジックなお店の雰囲気にぴったりな名前です。
お店に実際に行くとわかりますが、オーナーさんの遊び心と食器への愛情がそれぞれのアイテムから伝わってきます。
1987年に創業してからグラマシーパーク付近のお店の顔触れはガラリと変わりましたが、ここFISHS EDDYだけは30年前と変わらず同じ19番通りの角にお店を構えています。
店内の中は食器でいっぱい
お店の中は食器で埋め尽くされています。どこから見たらいいのかわからなくなるほどたくさんの食器が並んでいます。
FISH EDDYはオリジナルのパターンがいくつかあり、そのシリーズごとに食器がまとめられています。食器は山積みになっているので、自分の荷物をぶつけてしまわないように注意しましょう。
私は日本へ帰国する際に知り合いのお祝い事があれば、FISHS EDDYの食器を必ず買って帰ります。
かさばってしまうのであまり大きいものは買えませんが、ニューヨークならではのパターンはとても喜ばれるので、マグカップなどを買って帰ります。
あまりにもユニークで可愛いデザインが多いので、知り合いのために買いに来たのに、つい自分のものまで買ってしまいます。
レジの前には、ナイフやフォークなどのシルバーウェアが売られています。1.99ドルから2.99ドルと高くないのにしっかりしていて、使いやすいものばかりです。
私はここのバターナイフのサイズ感が丁度よい大きさなので気に入って使っています。
見た目がとてもシンプルなメッセージ入りシリーズも置いています。もちろん、ただのシンプルな食器ではありません。INTERVENTION WARE「おせっかいな食器」シリーズです。
さすが遊び心溢れた食器屋さんFISHS EDDY、山盛りの罪悪感をサーブする食器シリーズなんだそうです。書いてあるメッセージはどれも思わず笑ってしまうようなものばかりでした。
ひとつ大きなプレートを手に取って読んでみると、
「お願いだから食べすぎないで、みんなあなたのことを心配してるの。」
「一生のお願いだから、食べるのをやめて」
「本当にそんなにお替りする必要ある?」
「そんな風に食べているあなたと一緒にいるのは辛いわ。」
こんなおせっかいメッセージ付きのお皿、きっと日本では買えないですよね。
FISHS EDDYにはグラスの種類もたくさんあります。カクテルグラスからワイングラス、カクテルシェーカーまでさまざまな形が揃っています。
ちなみに手前に並んでいるシルバーのリスの形をした置物は、ナッツクラッカーでした。なんともアイディアが可愛いです。
一番奥まで行くとアンティークの食器がズラリと並んでいます。
食器マニアにはたまらないヴィンテージの食器達がところ狭しと山積みにされています。最近ではあまり見られないような色使いや、パターンが魅力的なヴィンテージチャイナ。
私の主婦の友人は、ここで掘り出し物を見つけるのがとても楽しいと話していました。時間があれば何時間でもいられるそうです。
私はそこまで食器に詳しくありませんが、確かにどの食器もしっかりしていてパターンも全て違うので見ていて楽しかったです。
使い勝手の良いメイソンジャーも、ここではひとつ1.95ドル。なんと箱売りもしていました。
こちらは入り口のすぐそばに並べられていたストアカード。
名刺のようなものですが、どれもアーティスティックな雰囲気で可愛いかったので全てもらってきました。
紙が厚くてしっかりしているので、私は本のしおりとして使わせてもらっています。
FISH EDDYにはたくさんのオリジナルパターンがある!
FISH EDDYにはお土産にぴったりなオリジナルのパターンがたくさんあります。まず最初に紹介しておきたいのが一番人気のオリジナルパターン、ニューヨークスカイラインシリーズ。
一番人気の定番パターンということもあって、ニューヨークスカイラインは他のパターンに比べてアイテムの種類がかなり豊富です。
ペーパーコースターや、ディッシュクロス、ソルトアンドペッパーなどお土産に持ち帰りやすいものも揃っています。ニューヨークの思い出を日本へ持って帰るのに一番おすすめのパターンです。
ブルックリンなまり風に書かれているレターが面白い、ブルックリニーズシリーズ。
同じニューヨークでもマンハッタンとブルックリンでは、発音の仕方が少し違います。そのブルックリンなまりをネタにしたシリーズがこのブルックリニーズシリーズです。
一見普通の英語のようですが、よく見るとスペルが違うことに気が付くと思います。
例えばバターケースに書いてある「BUTTER」も「BUTTAH」とブルックリンなまりのスペルになっているんです。ちなみに「Coffee」は「Cawffee」になっています。
ブラウンで統一されたレトロな雰囲気のブルックリンシリーズ。
ニューヨークスカイラインのパターンとはまた違って、ブルックリンの工業地帯の雰囲気が出ていますね。
センスの良い優しい色使いが可愛い、コラージュシティシリーズ。
こちらはお土産としてだけではなく、ニューヨーカーにも人気のパターンなんだとか。派手過ぎないこの優しい色合いは、お部屋に飾るだけでもおしゃれ感が増しそうですね。
新婚カップルにプレゼントしたい、we do「ウィードゥー」シリーズ。
実はこのシリーズにはJust divorced「離婚しました」シリーズもありましたが、さすがに売れ行きがよくなかったのかセールになっていました。
もちろん同姓カップルにも。
少し大人なイラストに目が行ってしまうストリッパーシリーズ。仲の良い友人などにプレゼントすると面白いかもしれません。
ウエスタン風なパターンが可愛いHowdy Hoedown「ハウディーホーダウン」シリーズ。こちらは新しいパターンのようで、お店に入ってすぐ目の前に飾られていました。
私が好きなFISHS EDDYの良いところは、このように毎回お店に訪れる度に新しいパターンに出会えるところです。
ニューヨークスカイラインやブルックリンシリーズとは全く違って、カラフルな色使いが可愛いハウディーホーダウンシリーズはグラスカップがメインで販売されていました。
現在コラボしているアーティスト
FISHS EDDYはいつもいろいろなアーティストやカンパニーとコラボしていますが、現在コラボしているのがトッド・オールダム。
テキサス州出身のデザイナーで、1990年代初期にはビックスリーのひとりと呼ばれるほど才能のあるデザイナーでした。
しかし、人気絶頂のなかデザイナーを引退。その後テレビの司会を務めたり家具のデザインをしてみたりとあらゆる方面で活躍。現在もグラフィックデザインなどを手掛けているアメリカでは有名なアーティストです。
そんなトッド・オールダムが今回FISHS EDDYとコラボしたデザインが「CHARLEY HARPER+TODD OLDHAM」。
このシリーズは1950年代に活躍したモダンアーティスト、チャーリー・ハーパーによって描かれたイラストをトッド・オールダムがリデザインしたシリーズです。
動物好きだったチャーリー・ハーパーは野生動物のイラストで有名で、ポスターや本のイラストレーターとして知られています。
今回のデザインは、1950年代に実際に使われていた生物学の教科書に載っていたチャーリー・ハーパーのイラストが元になっているそうです。
FISHS EDDYのウェブサイトでは、コラボしているアーティストの紹介があるので、どのような背景でこのイラストがデザインされたのかを知ることも出来ます。
このようにたくさんのアーティストとコラボしているFISHS EDDYは、常に新しいデザインやパターンを取り入れてお客さんを飽きさせないところも魅力のひとつなんだと私は思います。
アクセス情報
- 名称:Fish Eddy(フィッシュエディ)
- 住所:889 Broadway New York NY 10003
- 営業時間::月曜日~木曜日9AM~9PM、金曜日〜土曜日9AM~10PM、日曜日10AM~8PM
- 電話番号: (212)420-9020
- 公式サイト: http://www.fishseddy.com
まとめ
創業してから30年経った今も変わらず地元の人や観光客に愛され続けているFISHS EDDY。お店に一歩入ると、まるで宝探しに来たかのようなわくわくした気分にさせられます。
それはオーナーさんの熱い食器への愛情と、遊び心のあるデザインが人々を魅了し続けているのかもしれません。このあたりには他にも魅力的な雑貨屋さん、キッチン用品屋さんが並んでいます。
グラマシーパーク付近へ訪れる機会があったら、是非FISHS EDDYにも立ち寄ってみて下さい。ここでしか出会いえない宝物が見つかるかもしれません。
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