イタリア人は日本人並みかそれ以上にきちんと家で料理をして食事をします。手に入る食材は豊富で、お惣菜やインスタント食品も充実しているので、簡単な調理で済ませることも本格的な料理をすることもどちらも可能です。
食いしんぼうのイタリア人に囲まれて生活していると、男性も女性も料理をする人が多いので「これはこうして食べたらいい」と日々の会話の中で家庭料理のアドバイスをしてくれます。
自然と料理に興味が出てきて、いろいろと試してみたいと思うようになります。では、イタリアで自炊をする際に便利な、イタリア人がいつもストックしておく食材について紹介します。
トマト缶
まずはトマト缶。トマトベースのパスタは週に何度も食卓に乗ることが多いので、必ずストックしておきます。
夏になるとトマトソース用の完熟トマトが市場やスーパーマーケットで売り出されるので、大量に買って自家製トマトソースを作って保存している人もいます。
トマト缶があればパンチェッタ(ベーコンに似た豚肉の加工品)、ツナ缶などと併せてスピードパスタ料理ができるので、家に常備しておきましょう。
乾燥パスタ
スパゲッティやペンネなど乾燥パスタをいつも数パックストックしておくと安心です。日本でお米を切らさないのと同じように、イタリアではパスタをストックしておきます。
ラビオリやトルテリーニのような生タイプのパスタは冷蔵庫保存で賞味期限が短いのでストックには向きません。ストックする時は冷凍のラビオリを選んでください。
パルミジャーノ・レッジャーノまたはグラーナ・パダーノなどのチーズ
できれば塊を冷蔵庫にストックしておくと便利です。パスタ料理の仕上げに欠かせません。また、なにもない時は茹でたパスタにチーズを削ってかけるだけで済ませられます。
袋入りの粉タイプもありますが、一度開けるとカビが生えやすいのでストックには向きません。
パンチェッタ
細かく切ったものを小分けにして冷凍しておくと便利です。アマトリチャーナやカルボナーラなどのパスタやチャーハンにも使えます。
にんにく、玉ねぎみじん切り、パンチェッタとグリーンピースやそら豆、またはズッキーニやかぼちゃなどを一緒に炒めて白ワインを加えて蒸し煮にしたものに茹であがったパスタを混ぜれば、野菜たっぷりのパスタ料理ができます。
好みで赤唐辛子やパセリを加え、最後にたっぷり削ったパルミジャーノ・レッジャーノを混ぜれば完成です。パスタを茹でる横で調理すれば良いスピード料理です。
ツナ缶・コンビーフ
生鮮食品を買いに行く隙がないけどタンパク源が欲しい、と言う時に使えるのが缶詰のお魚とお肉です。
ツナ缶にはいろいろな種類があって、イタリアではとてもよく使用されます。トマトベースのパスタソースに使ったり、サラダに入れたり、ミキサーでペースト状にしたものをパンに塗って食べたりします。
鯖缶やオイル・サーディンもイタリアでは手に入れやすいので、こちらもストック食材としておすすめです。
お肉の缶詰はシーメンタールという牛肉の缶詰が一番よく売られています。こちらもサラダに入れたりそのままパカっと缶から出したものをメイン料理として食べたりします。
料理用生クリーム
生クリームベースのパスタを作る時に使えるので、長期保存タイプの生クリームもストックしておくと便利です。
野菜のオイル漬けや酢漬け
パプリカやナスのグリルのオイル漬け、蒸しアーティチョークのオイル漬け、きのこのオイル漬けなど、瓶詰めの長期保存野菜にはたくさんの種類があります。
野菜の付け合せを用意する時間がない時に、瓶をあけるだけで簡単に用意ができ便利です。オリーブやドライトマトのオイル漬けの瓶詰めも用意しておけば晩酌にも使えます。
インスタント食品とパスタソース
できあいのものにも頼ってしまいましょう!スープは粉末のものから缶詰までいろいろと揃っています。スープの種類も豊富で、ポルチーニやアスパラガスのクリームスープ、シリアル入りの豆のスープやミネストローネなどがあります。
また粉末タイプのインスタント食品はリゾット、ポレンタ(とうもろこし粉の料理)もあります。
瓶詰めのパスタソースも保存食品として家にストックがあると便利です。トマトソースは瓶から出して鍋で温める必要がありますが、ジェノバ風ペーストはそのまま温めずに茹で上がったパスタに和えるだけなので更に便利です。
まとめ
以上おすすめのストック食材でした。最近は大型スーパーマーケットなどで日曜日も開いているお店が増えましたが、お肉屋さんや八百屋さんなど食品を扱う個人商店は日曜日がお休みです。
また宗教的な祝日は大型店でもお店を閉めることがあるので、買い物ができないときの事も考えて、常温で保存できる保存食品や冷凍食品をストックしておくと安心です。
また、忙しかったり、買い物に行けないほど疲れてしまった時に、上記のストック食品があれば家にあるものだけでも栄養のバランスの取れた食事を用意できます。
イタリア人はお気に入りのメーカーの商品が特売の時に買い貯めしておくので、それを真似してみるのも良いと思います。
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