イタリア生活のこんなところが素晴らしい6選
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私が最初にイタリアへ来たのは語学留学が目的でした。その後こちらで知り合った男性と結婚し、今イタリアで生活しています。
イタリアで働きたい!と思ってイタリアへ来たわけではありませんが、「イタリアで生活・働くこと」について考えてみました。
結婚の際にどちらで生活するかという話し合いの後、どうしてイタリアを生活の場に選んだのかその理由と重なる部分がたくさんあります。
記事の目次
明るいイタリア人に励まされる
いつも嘆いているのにでも楽しそうに生活しているように見えるイタリア人
イタリア人は、口を開くと政治や他人の行動を批難し嘆くような発言ばかりです。
テレビを観ていても、政治家やジャーナリストがああでもないこうでもないと他人を口撃(?)する討論番組が多く、そんなに社会不満があるならさぞみんな暗い生活を送っているのだろう……と思うのですが、街のあちこちでは明るく大きな身振り手振りで楽しそうにお喋りをする人たちが目につきます。
イタリアに住み始めてから数年経った頃、ユーロ圏で最も経済状況の良いドイツに行く機会がありました。街に出て受けた印象は「みんな表情が暗い」ということでした。
イタリアは失業率も高く、貧困層が増えつつあるなど大きな社会不安があるにもかかわらず、それでも町行く人たちは明るく見えます。
イタリア人は仕事と私生活はきっちり分ける!
休みのために働くイタリア人
日本にいた時、私は東京で事務員をしていました。正社員と派遣社員とどちらも経験しましたが、残業時間や休暇の取り方は、その会社や部署ごとに大きく左右されました。
イタリアではどうしても必要がない限り、ほとんど残業はありません。また夏季休暇はたっぷり2週間は取ります。春先の復活祭の休暇を終えるとみんな口々に夏のバカンスの話を始めます。
イタリアの企業で働いた時に、仕事とプライベートの時間がはっきり分かれているという印象を受けました。日本のような飲みにケーションはないので、仕事を潤滑にするための食事会や飲み会という付き合いはありませんでした。
年に何回か親睦のための食事会はありましたが純粋に楽しむための食事会で、参加を強制されるようなことはありませんでした。プライベートと仕事をきっちり分けたい人はイタリアで働くのが向いていると思います。
イタリア生活なら孤独を感じにくい
面倒見が良く人なつっこいイタリア人
基本的にイタリア人は面倒見が良い人たちです。ちょっとお節介なところもありますが、心細い海外生活では他人に助けてもらうということがとても大切です。困っていると言えば力になってくれます。
年々このイタリア人の傾向が薄れつつありますが、まだまだ人と関わり合う習慣は健在で、どこへ出かけても隣り合わせた人に話しかけられます。
「一人は寂しい」というイタリア人も多く、友人同士の付き合いが日本よりベッタリしている場合もあります。カップルの場合、両方の友人グループの付き合いに参加するので、シングルの時の倍の数の付き合いになります。
イタリアは食生活が充実している
世界三大料理の一つだけあって食べ物が美味しい!
仕事とはあまり関係ありませんが、海外で生活する上で重要な問題が食事です。日本人は総じて食いしんぼうで、世界的なレベルで考えるとかなり良い食生活をしています。
そのため、海外に出た時にいわゆる先進国であっても、日本人から見ると食事の種類が少なく、栄養バランス的にかなり偏った食生活をしていることに気がつくと思います。
イタリア人は日本人並み、もしくは日本人以上に食いしんぼうです。スーパーマーケットにはあらゆる種類の生鮮食品が並び、どの町に行っても食料品を販売する青空市場や屋内の常設市場などが充実しています。
男性も女性も料理をする人が多く、見知らぬ食材などがあった場合、誰かに尋ねると簡単なレシピをサラッと教えてくれたりします。
食生活が充実していると仕事も生活も楽しくなるので、イタリアはこの点ではとてもおすすめできる国です。
職場での人間関係は私生活に持ち込まれない
ケンカは派手でも後に引きずらない
イタリア人は会社でも家庭でもみな自分の意見を一方的に伝え、他人の話はあまり聞いていません。そのため職場で何か問題が起こったときには、とにかくみんな「自分は悪くない」という主張をします。
全くこちらに非がないことで一方的に大声で責め立てられたりすることもあります。その場合、イタリア人はお互い他人の発言に被せるように自分に非がないことを主張します。
一見すると怒鳴り合いの口ゲンカのような光景で、同僚同士がこんなやり合いをしているととても気まずいのですが、その10分後には笑っておしゃべりしていたりします。
言いたいことはその場で言ってスッキリし後腐れゼロ!というタイプの人にはピッタリのお国柄です。
イタリア生活は余暇が充実している
風光明媚な国土。世界遺産がいっぱい!
もうこれは旅行者にとっても同じことですが、イタリアはとにかく観光名所が多い国です。現在(2017年6月)ユネスコの世界遺産に登録されている文化遺産は47箇所、自然遺産が4箇所です。
ミラノやローマのような大都市でも、車を1時間も走らせれば風光明媚な自然の景色が広がる場所にたどり着けるので、仕事の疲れを癒やす小旅行が手軽にできるのが魅力的です。
イタリア国内のあちこちに歴史的な遺産が残っているのは、イタリア人が古代ローマの時代から自分たちの国の美しさを知り、大事にしてきたからです。
どんなに酔っ払って理性を失っても町の文化財には決して手を触れません。イタリア人は本能で美しい町の景観を守っています。
まとめ
イタリアは長い不況に苦しんでおり、イタリア人でも仕事を見つけることが大変難しくなっています。特に大学の学位を取得した若者は学位に見合った専門職を見つけることができず、国外へ仕事を求めて出ていく傾向が強まっています。
仕事を探すのは難しいと思いますが、まずは留学から始めて、イタリアという国を知るのが一番だと思います。留学中に仕事を見つけそのままイタリアで暮らしている日本人もいるので、可能性はゼロではありません。
イタリアでの生活が自分に合っているかどうか、まずは留学から試してみてはいかがでしょうか?