初めてのことだらけの海外生活。その中でも厄介なのが、行政機関関連の登録ですよね。言葉の壁がある異国の地で日本とは異なる法律に基づいた行政機関への登録や申請……想像しただけでも不安になってしまいますよね。
この記事ではそんなみなさんの不安を解消するべく、マレーシアでの住民登録と納税登録の申請方法について説明していきたいと思います。
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マレーシアでは住民登録は不要って本当?
Q.マレーシアでは住民登録が不要というのは本当ですか?
A.本当です。
マレーシアには住民登録という仕組みは存在せず、外国人がマレーシアに住む場合、それぞれの自治体に住所を届け出る必要はありません。
マレーシアには居住者がその自治体に住民登録するという仕組みそのものが存在しないんです。マレーシアでは国民でも各自が住む自治体に住民登録をしなくてもいいんです。
マレーシアの居住者管理機構
自治体に登録といった制度がなくても、マレーシアの国家機構はしっかりと国民と外国人の基本個人情報を把握しています。
その管轄官庁には国民登録庁として知られるJPNM(JABATAN PENDAFTARAN NEGARA MALAYSIA)や、出入国管理庁であるJIM(JABATAN IMIGRESEN MALAYSIA)が含まれ、国民と外国人の氏名、生年月日、登録住所、民族、宗教、既婚・未婚といった基本個人情報を把握し管理しています。
マレーシアでは国民の一人一人にMY KADと呼ばれるICカードを出生登録後に支給しており、MY KADが日本でいう保険証のような役割を果たしています。
一方、合法滞在・居住の外国人は滞在居住の種類(就労ビザや社会訪問ビザなど)に従って各自のパスポートに押されるパスの種類が異なってきます。
マレーシアに移住する前に必要な日本での下準備
マレーシアに限らない話ですが、海外に移住の際には転出届を忘れずに提出しましょう。きちんと転出届を提出しないと、ずっと住民税がかかってしまい、経済的ではありません。
住民税は、毎年元日に住民登録している者にかかるので、それより前に転出すれば、翌年から住民税がかかりません。
もう一つ忘れてはいけないポイントとして、転出届けを提出する前に住民票と戸籍謄本を1部ずつ取得しておきましょう。この2つはマレーシアでのビザ申請に必要不可欠なもので、無くしてはビザの取得ができません。
マレーシアで身分証明書の取得方法
マレーシアで外国人が自分の身分を証明する場合、パスポートや運転免許証が必要になってきます。銀行口座を開く際、電話番号を取得する際などにも必要となってきます。
でも、パスポートは大きくて持ち歩きにくいですよね。マレーシアでは、日本で取得した免許証でマレーシアの免許の切り替えが出来ます。
マレーシアの免許を取得したい場合はまず日本大使館で免許の翻訳をお願いしましょう。翻訳は翌日の出来上がりとなり、その後JPJ(交通局)にてマレーシアの免許が即日発行されます。
JPJ(交通局)では、
- パスポートの原本
- パスポートの写真部分のコピー
- 長期ビザのコピー
- 日本の免許証原本とコピー
- 写真 縦3.3cm×横2.5cm(青バックのもの)
- 発行手数料100RM(約2600円)/1年、180RM(約4700円)/5年
が必要となってきます。一つでも忘れると申請ができなくなってしまいますので、注意しましょう。
尚、大抵の場合は運転免許証などで身分の証明ができますが、万が一に備えてパスポートの身分証明のページと滞在ビザのページのコピーを持ち歩きましょう。
マレーシアでの納税
日本では経営者でない限りあまり縁のない確定申告ですが、マレーシアでは確定申告を個人で調整する必要があります。
所得税額は、1月1日~12月31日の収入を元に計算されます。通常の月給以外にも、ボーナスなどの特別収入があった場合には差額が生じるため、年収が確定し、翌年の確定申告時にその差額分を個人で調整することになります。
又、マレーシアに182日以上の滞在をした人は居住者、滞在が182日未満の人は非居住者とみなされ、居住者はマレーシア人と同じ税率となります。
ここ数年で、マレーシアではオンラインで確定申告ができるようになってきていて便利になってきていますが、税務署で先に取得しなければいけないPINナンバーというものが存在します。
軽く確定申告の流れについて説明します。
- 勤務中の会社からEAフォーム(年間の基本給・手当て・総支給額・所得税支払額などが記載されているもの)を取得
- 税務署にPINナンバーを取得しに行く(パスポートとTAX番号を持参)。TAX番号は会社から発行されますのでメモするなどして忘れないようにしましょう。
- 税務署のサイトからログインし、自分で申請。
このように意外と簡単なんです。
まとめ
海外で身分証(運転免許証)の取得や確定申告と聞くと、不安になるかもしれませんが、一度やってしまえばとっても簡単なんです。最初はマレーシア人の友人やマレーシアについてよく知る人などの助けてもらってトライしてみましょう!
自分で行政機関への届け出や申請ができるようになれば、海外生活、怖いもの無しです。
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