英語が飛び交う空間で、コーヒーの芳ばしい香りに包まれてラテアートを施し、お客様へカップを渡す……。海外の素敵なカフェで一度働いてみたい!と思ったことはありませんか?
私はワーキングホリデーでカナダに滞在し、ローカルカフェで働いていました。どうやって仕事を見つけたのか、どんな仕事をするのか、実際に働いてみてどうだったかなど、体験談をご紹介します。
カナダの地元カフェの仕事はこうやって見つけた
カナダ滞在中に、一度は英語環境のレストランかカフェで仕事がしてみたいと思っていました。
そこで、カナダ在住日本人向けの求人ウェブサイトや、ローカルの求人ウェブサイトを利用して仕事探しをスタート。でも、なかなか返事がもらえず、結局、友達の知り合いが経営するカフェに採用されました。
カナダでの仕事探しにはコネクションがとても大事です。知り合いからの紹介、または知り合いが経営に関与している場合、採用の際に優遇されることが多いのです。
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[/col][col][/col][/2col]カナダの地元カフェでの仕事内容
職場となったカフェでの仕事の役割ははっきり決まっていたわけではなく、2名で働いていたので、1人はフロント(レジやドリンク作り・提供)、もう1人はキッチン(食べ物の下準備・オーダーの入ったメニューの調理)を担当していました。
料理好きの私はキッチンがメインです。
調理しながら臨機応変に対応
朝は焼き立てマフィンやスコーン、手作りのココナッツケーキ、チョコレートケーキやグラノーラバーなど。毎朝、マフィン、スコーン、クロワッサン焼きから始まり、在庫がなくなりそうなものはその都度、粉から作ります。
また、日替わりスープやサンドイッチ、ベーグルサンド、サラダなどもオーダーが入るたびに準備して提供。スープは毎日2種類の具だくさんスープを用意し、大鍋いっぱいに作っていました。
料理以外にコーヒーや紅茶、スムージーの用意なども、フロントスタッフが休憩中や忙しい時などは臨機応変に対応します。
その他、開店前後の掃除、ゴミ出し、食器洗い、フロアテーブル拭き、整理、キッチンの片付け、入ってきた在庫商品の片付けなど、仕事内容は多岐に渡っていました。
カナダの地元カフェでのお給料・福利厚生
お給料は時給制で、カナダの最低賃金よりいくらか高いぐらいでした。でも、お客さんからのチップはすべてそのままもらえ、それも毎日だったので、チップを合わせるとワーホリで独身女性が普通に暮らすには問題ありませんでした。
Extended insuranceという健康保険にも加入できました。ただし、歯医者やマッサージなどは適用外です。
カナダの地元カフェ、職場の雰囲気や環境は?
最寄りの駅から徒歩5分以内と通勤しやすい場所にありながら住宅街に近く、地元住民に愛されるカフェでした。顔なじみのリピーターも多く、若い方から子連れママ、家族連れ、老夫婦まで客層も幅広かったです。
店内の雰囲気もカジュアルで、かわいいアートが飾られ、木目調の内装になじむ座りやすいソファーが印象的でした。
また、オーナーには本当によくしてもらい働きやすかったです。休憩中の食事はお店の食材を使って自由に料理でき、自分や誰かが間違えて作ったサンドイッチやドリンクをごちそうになることもありました。
カナダの地元カフェで働いてよかったこと・つらかったこと
よかったこと
同僚に恵まれ、毎日ジョークを言い合ったり、英語を教えてもらったりしながら和気あいあいと仕事ができたことです。
また、お客様も優しい方が多く、彼らのいろいろな体験談を聞かせてもらう機会があり、フロントで立ち話になることも毎日のようにありました。
つらかったこと
あまりつらいと思った出来事はないのですが、強いて言えば、たまにある早朝シフトの日です。開店準備をしマフィンなどを焼くため、7時に出勤しなければいけませんでした。
カナダのカフェと日本のカフェの違い
日常への溶け込み具合
日本のカフェで働いたことはないのですが、雰囲気としてはカナダのカフェの方があらゆる年齢層に気軽に利用されている印象でした。
先に述べたように客層は幅広く、ノートパソコンで仕事をしている人、話に花を咲かせる若い友人同士、カップル、退職された風貌のおじさまやおばさま、犬の散歩途中の人など、いろいろなお客さんがいます。
また、そのお客さんと働くスタッフとの間で気軽に会話が交わされます。サービスマニュアルなどがあるわけではないので、飾らない自分自身のまま、お客さんと話ができていました。
働き方・役割分担
サービスマニュアルがないということは、それぞれの仕事の内容、分担などがはっきりしていないということです。フレキシブルに動ける一方で、同僚と役割分担について常にコミュニケーションが必要でした。
まとめ〜お国柄を知りたいなら地元カフェがおすすめ
カナダでも日本人スタッフのいるローカルのカフェが増えてきています。日本人はよく働き几帳面という印象が浸透しているおかげか、多少英語ができなくても採用されやすいようですよ。
カナダの地元カフェで働いて、お客さんや国籍の違う同僚からカナダ人の生活、お国柄、働く姿勢などいろいろなことを学び、本当に貴重な経験ができました。
皆さんも、もし初めて滞在する国のお国柄が知りたければ、地元のカフェで働いてみてはいかがでしょうか?
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