ビクトリアに限らず、海外で働く魅力は数えきれないほどあります。
「海外で働くなんて壁が高すぎる」「何から始めたらいいかわからない」と萎縮して、最初から諦めてしまう方もいるかもしれません。
でも、それを乗り越えた先にはきっと「勇気を出してよかった」と思える学びや成長を感じることができるでしょう。
一人でも多くの方にそう思ってもらえるように、私自身が1年間のカナダ・ビクトリアでのアルバイトを通して実感した、海外で働く5つの魅力をご紹介したいと思います。
※1カナダドル(CAD)=約82円
ビクトリアでの出会い
積極的に行動して交流を
海外に行くと、どうしても安心感を求めて日本人と行動することが多くなります。私は大学に通っていたので、現地のカナダ人と出会う機会は比較的多かったのですが、そうでない場合は積極的に行動しない限り、交流の輪は広がっていきません。
日本食レストランや食材店だと日本人のスタッフが多いですが、現地のレストランやショップだとカナダ人を中心に採用しているので、そういう場所でアルバイトをすると自然とカナダ人と交流する機会が増えます。
日常が理解を深めていく
自己主張をすることが求められるカナダの人とのコミュニケーションは、察してもらう日本人のコミュニケーションとは大きく異なります。はじめはそんな環境に慣れず、とまどい涙する日々が続きました。
ただ、日を追うごとにコミュニケーションのコツをつかむことができて、スタッフと打ち解けていくことができました。確かに苦労もありましたが、日本では決して体験することのできない貴重な時間だったと思います。
少しでも現地の人と出会いたいと思う方は、ローカルのお店でアルバイトをするといいと思います。
生活資金の足しに
日本と変わらない金銭の出費
カナダのカレッジや大学にフルタイムの学生として在籍している人には、学期中は週に20時間まで学外での就労が認められています。夏休みなどの長期休暇の場合には、フルタイムでの就業が可能です。
私はこの権利をフルに活用し、カナダに渡ってからすぐにアルバイト探しに奔走しました。ビクトリアの生活費は、日本とたいして変わりません。少しでも生活費の足しにすべく、アルバイトをいくつか掛け持ちしていた学生が多くいた印象があります。
ビクトリアがあるブリティッシュコロンビア州の最低賃金は時給12.65カナダドル (2019年1月の時点)で、州は2020年までに時給15.20カナダドルに賃上げをすることを約束しています。
チップに賄いと飲食店は上々
私がアルバイトをしていたフィッシュ&チップスのお店は、3月~10月末まで期間限定で営業していました。観光地ということもあって特に夏場は行列が絶えない人気店でした。
私はレジ担当で、時給はおよそ14カナダドル。これに加えてチップもスタッフ間で山分けされていたので、週末フルタイムで働くだけで十分でした。
しかも、海外の飲食店ではたいていどこでも賄いがついてきます。賄いがシフトごとに無料で提供されていたので、食費を浮かすこともできました。飲食店でのアルバイトはおすすめです。
ビクトリアで語学力の上達
すぐに英語の自信が吹っ飛ぶ
海外でアルバイトをするメリットに必ず挙がるのは、英語力の上達です。アルバイトを始めた頃は英語に自信もあったので、問題ないだろうと高をくくっていました。でもその自信はすぐに打ち砕かれました。
一通りの仕事内容をスーパーバイザーから教わりましたが、実際にお客さんのオーダーを取り始めたらミスの連発でした。
半年で雑談の余裕が生まれた
あるお客さんに 「I will get my cod battered(衣で揚げたタラを下さい)」と言われていたのに、battered(衣つきフライ)の意味を「buttered(バターを塗る)」と勘違い。
バターでグリルしたタラを提供してしまい、怒られてしまったことがありました。
日常で耳にしない言葉が多く、苦戦することがありましたが、半年もすればすっかり耳も慣れてお客さんと雑談する余裕もできました。
毎日他のスタッフと会話をするなかで、日常会話もかなり鍛えられたと思います。英語漬けの環境に身を置くことで、自然と語学力が伸びていくと身をもって感じました。
レジュメ固め・人脈づくりに
現地就職のための経験として
カナダでのワーキングホリデーや留学を機に、現地で就職を考える方は多いと思います。その中で重要になってくるのは、現地での就業経験の有無と人脈です。
日本とカナダの就業形態の違いや、求められる人材像と英語力などを知るためにも、アルバイトをしてみるのは大切だと思います。
理想と現実のギャップを埋め、カナダで現実的に働くイメージを持つことができるはずです。
人との出会いが未来をひらく
また、カナダではいわゆる「コネ」で就職するパターンが珍しくありません。アルバイト先の同僚から就職先を仲介してもらったという話も、実際に耳にしたことがありました。
人脈づくりが就職のカギを握るといっても過言ではないので、できる限り多様なバックグラウンドを持つ人と出会える職場を探すといいでしょう。
ビクトリアで多様な価値観に触れる
同僚や上司との交流のなかで
長く勤務していると、同僚のスタッフや上司と個人的に食事に行く機会が自然と増えていきます。
私が働いていたアルバイト先のスタッフはLGBT(性的少数者)の方が多かったのですが、彼らと話をする中で多様な恋愛観について理解をより深めることができました。
知らなかった世界を知る
確かにLGBTへの差別や偏見をなくす活動が日本でも増えつつありますが、いまだに肩身の狭い思いをされている方が大勢います。
一方、カナダでは性的志向に関係なくパートナーシップを結ぶことができ、社会保障も充実しています。
アルバイトをしていなければ出会うことがなかったかもしれない人たちと話せて、新しい価値観や世界を知ることができました。このことだけでも、海外でアルバイトをする意味は大きいと個人的に感じています。
まとめ
なにごとも、初めから尻込みをしていてはもったいないです。日常会話程度の英語力と行動力さえあれば、現地の人と同じように仕事をするのは決して難しいことではないからです。
殻を破って挑戦を続ければ、きっと想像以上のものを得ることができます。私も思いがけず貴重な経験ができたので、アルバイトをしてよかったと強く思います。
海外でしか味わうことができない刺激や成長を感じたいと思う人がひとりでも増えてくれたらとてもうれしいです。
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