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海外留学中の英語以外に知っておくべき重要なポイントとは?

留学

語学学校には日本人だけではなく、様々な国から、色んな年代の人が勉強をしに来ています。日本で過ごしていれば気づかないような違いや、新しい発見がたくさんあります。

私はカナダのバンクーバーにある語学学校に通っていたのですが、語学学校は英語を学ぶだけの場所ではないと気づかされました。

今回は私が語学学校に通う中で感じた事や発見を通して、みなさんが今後留学する際に活かせるような情報をまとめていきます。

目次

海外留学中の友人の作り方

クラスメート

留学をするからには日本人以外の友人をたくさんつくりたい!と意気込む人は多いと思います。私もその内の一人でした。

どうやって外国人の友人を作れば良いのかな?と悩む人もいるかもしれませんが、言葉が英語なだけで、基本は日本で友人を作る時と変わりません

挨拶が基本

日本でもそうですが、挨拶は基本ですよね。にこやかに挨拶されれば誰でも嬉しいです。学校に来ている人のほとんどが、同じく外国人の友人が欲しいと思っているはずです。

確かに最初は緊張しますが、まずは明るく「Hello!」と言ってみましょう。はずかしがってモゴモゴ喋るよりも、断然印象が良いです。あとは、簡単な自己紹介は日本で練習しておいたほうが良いです。

日本について知っておく

余裕があれば日本についての話しをできるように、あらかじめ勉強しておくと友達作りがスムーズです。

とくに日本のアニメ、漫画はよく出る話題でした。ワンピース、ナルト、ドラゴンボールが人気で、映画はジブリ作品が有名でした。千と千尋の神隠しは大抵の国の人が知っていました。

他にも、日本の人気観光スポットの話や人気のある音楽、日本食など、写真を見せながら説明できると結構盛り上がります。

逆にこちらからも、相手の国の事を聞いてみましょう。ネットではあまり語られないような話も聞けますし、なによりそういった情報の共有は、最初の友達作りでは上手く働きます

海外留学中に日本人の友人は必要?

乾杯

語学学校でよく見たのはアジア系はアジア系でかたまる、ヨーロッパ系、南米系もそれぞれでかたまるという光景です。もっと言えば日本人は日本人で、ブラジル人はブラジル人で固まっているのもよく見ます。

同じ国の友人がいれば安心感が生まれる

母国を離れて友人もほとんどいない中、英語もうまく話せないと本当に辛い時があります。そういった時、同じ国出身の人といればそれだけで安心感があります

中には日本人の友達は絶対いらないというスタンスの人もいます。それは個人の自由ですが、私は日本人と友達になるべきではない、とは思いません。むしろ留学中に日本人の友人はいたほうが良いと思っています。

もちろん日本人とばかり一緒にいて、常に日本語を話しているというのは良くないですが。留学中は楽しい事もありますが辛い事も多いです。そういう時に、日本人の友人と息抜きができるとまた英語の勉強を頑張ろうと思えます。

英語と日本語のバランスを考えること

日本語を一切話さない、というのは想像以上に過酷です。私の場合は、相手が日本人でも「基本は日本語は話さない」というスタンスでした。と言っておきながら実際は最初の2週間、日本人と日本語で食事していましたが。

しかしこのままだとずっと緩く過ごしてしまいそうだと思い、その人たちとは自分から距離を置くようにしました。

他に仲良くしていた日本人は数名いましたが、日本語を話しているのを聞いた事がない!という人も多かったです。辛くなった時に日本人だけで飲み会などをしてストレスを発散して、また頑張ろう、という風にバランスをとっていました。

自分にとって最良の、英語と日本語の話す量のバランスをしっかりと整えることが大事です。

挨拶の違い

国によって挨拶の仕方が違います。

ハグ、キスが当たり前

日本人同士でハグやキスはほとんどしないと思いますが、語学学校にいたアジア系以外の国出身の人(ブラジル、コロンビア、トルコ、メキシコなど)にとってはハグとキスは挨拶の基本です。

男性同士で頬にキスはほとんどありませんが、女性同士もしくは男女の挨拶ではハグと頬にキスがあります。この挨拶の違いには驚かされました。もちろん知ってはいましたが、実際にしてみると全く慣れませんでした

ハグやキスだけでなく、男性同士でよくやるハイタッチや、拳をぶつけ合う、がっしり手を握り合う挨拶にも最初は戸惑いました。手を出されてもそれをどうしたら良いか分からず、相手のなすがままに手を動かしていた感じです。

時々「日本人はハグしないなんて寂しい」と言われました。日本の挨拶ではハグする習慣がないと説明しましたが、最初は結構驚かれました。家族の頬にもキスしたことないの!?と。

ハグやキスが苦手なら素直に言えば大丈夫

日本人ではなかなかする人は少ないと思います。愛情がないわけではなく、表現の方法が違いますよね。

お互い挨拶で戸惑うことがあるかもしれません。

しかし相手側も日本人の友達が増えていくと、「日本人には挨拶でハグやキスをする習慣はない」という事を理解していきます。なので、もしそういった挨拶が苦手だと感じれば素直に言っても大丈夫です。

英語の発音が一番下手なのは日本人?

英語の勉強をしていてつまづく事の一つは発音だと思います。

英語の発音が下手なのは日本人だけじゃない

日本人の英語の発音は下手と言われていますが、実はそれは日本人だけじゃありません。それぞれの母国語の発音の仕方が英語とは異なるので、その国々で英語の発音に特徴があります。

日本人のカタコトの英語がありますよね。しかし例えば韓国人は別の意味でカタコトの英語を話します。そういった具合に、それぞれの国の特徴のあるカタコトの英語があります。

また日本人がRとLの区別ができないように、例えばスペイン語を話す国の人はyaをjaと言ってしまう事が多いです。母国語では慣れない発音がやはり難しいようです。

英語に訛りがあるのは当たり前

私にとっては特にトルコ人の英語は聞き取りにくかったです。他の国の訛りよりも強く、それでいて話すのが早かったからです。もちろん個人差はあります。逆に私の英語は聞き取りにくいなと思われていたに違いありませんが。

なので、発音が下手だと恥ずかしがる事はありません。そういった訛りがでるのは当たり前の事です。発音は本当に難しいので、すぐには上手くなりません。一年留学しただけでネイティブレベルになるのは稀な事です。

英語を話せない原因

ヨーロッパやラテン系の、母国語でもローマ字を使う国の人は英語を読むのがとてもスムーズです。普段の会話でも、話すスピードは早かったです。

同じレベルのクラスにいても日本人との差は歴然で、なんでこんなにしゃべれる人と同じクラスなんだ?と思いました。

文法がめちゃくちゃな外国人

でも実は、彼らはスムーズに話しているように聞こえても文法の間違いが多いのです。

なので、会話形式の授業でたくさん話していたクラスメイトも文法の授業になると混乱している、という事が多かったです。

文法だけできる日本人

逆に日本人は、文法に関してはしっかりしています

なのでライティングのテストでは良い結果を残しているのに、討論を始めると何も話せなくる、ということが多かったです。よくある、テストで点数はとれるけど英語で会話はできないというやつですね。

このことが原因で、討論の授業になると日本人は黙りがちでした。しかし、原因は他にもありました。

私の通っていた語学学校の授業では発音や文法の授業だけではなく、討論や自分の意見を発表する形式の授業も多くありました。そういった授業では自分から積極的に英語を話さなければ、何も話さずに授業が終わってしまうこともあります。

討論のスピードについていけるか

最初は自分の英語力が低くて話せないのだと思っていましたが、実は原因は他にもありました。

ある討論のクラスで、16人中日本人が私含めて4人いたクラスがありました。ある科学者のインタビュー映像を見て、それについて意見や感想を言い合うという授業内容でした。

お互いが意見を言い合う中、私を含めた日本人4人は最後まで何も言いませんでした。

日本人以外のクラスメイトは話を振られなくても次々と意見を言いますし、違う意見があればすぐに否定し自分の意見を言います。意見を言っている最中に遮ってでも話し始めたりもします。

私たち日本人は、この討論のスピードについていくことができていなかったのです。実は日本人が討論で黙りがちになるのには、コミュニケーションの取り方の違いも原因の一つでした。

日本では相手の話している最中に遮って話し始めるのは失礼ですよね。まずは話を聞いて、それから意見を返す、このコミュニケーション形式は、よくボーリングに例えられます。自分の番が来るまで待っているからです。

テニス式のコミュニケーションスタイル

逆に欧米のコミュニケーションはテニスに例えられます。打った球をすぐ返すように、やりとりのスピードが速いためです。私のクラスメイトの多くのコミュニケーションの取り方はテニス形式でした。

そのため、ボーリング形式の日本人はテニス形式のコミュニケーションについていけないという場面が多かったです。それに加え、積極的に意見を言うタイプの日本人も多くないことも重なり、討論の授業での日本人の発言は極端に少なかったです。

これは私のクラスだけでなく、学校の先生はどの年度もこのことが問題になっていると言っていました。

しかし、英語が上手くなるには話すことが最も大切です。日本では失礼にあたるから、といって黙っていては勉強になりません。

最初はなかなか発言できないかもしれません。しかし英語を話すということは、英語を話すコミュニケーション形式=テニス形式で話すということにもなるのです。

ボーリング形式ではなくテニス形式で話せることが、英語が上達するのに必要なポイントでもあります。

まとめ

語学学校で英語を勉強していると、英語の文法などの基礎以外に学ぶべきことがたくさんあります。

外国人の友人をつくるにしても、その文化を理解する必要がありますし、英語でコミュニケーションをとる際は、日本語を話す時よりも積極的な姿勢が求められます。

留学したからこそ気づく事は新鮮で面白いですが、時には大きなストレスになります。私にとってはテニス形式のコミュニケーションはとても大変でした。

日本にいた時とのギャップは様々な面でとても大きく、学ぶ事も多いです。それらは英語自体を学ぶ事と同じくらい、大切な事なのです。 

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この記事を書いた人

出身:北海道
大学卒業後、カナダのバンクーバーへ一年間留学。様々な文化や価値観の違いに触れる。

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