女性にとっての20〜40代は、キャリアから結婚、出産、育児とイベントが続くとても大事な時期です。
ちょうどこの時期をアメリカで過ごすことになるのなら、アメリカで妊娠・出産をする際に覚えておきたいことを知っておくのはとても大事なことではないでしょうか。
ただでさえ妊娠や出産は未知のこと。不安はつきものです。私はアメリカで土壇場になっていろいろ調べなくてはならず、とても焦った経験があります。そうならないよう、しっかりと予備知識をつけておくのはいかがでしょうか?
アメリカで妊娠検査薬はどこで買えるの?
妊娠したかも?と思ったときにまずチェックしたくなるのは妊娠検査薬ではないでしょうか。アメリカで妊娠検査薬はどこで買えるかというと、日本と同じで薬局やスーパーマーケットなど、どこでも手に入るので安心してください。
例えば、薬局の大型チェーンである
- 「Walgreens(ウォールグリーン)」
- 「CVS(シービーエス)」
などは間違いなく取り扱っています。スーパーマーケット
- 「Walmart(ウォルマート)」
- 「Target(ターゲット)」
でもほぼ確実に手に入りますよ。
ちなみに妊娠検査薬は「Pregnancy test(プレグナンシーテスト)」と言います。
保険の中身をしっかりチェック
妊娠が確定したとき、あるいはパートナーと家族を増やしたいと決めたら、まず確認しておきたいのが保険です。
アメリカに駐在員として住んでいる場合など、日本の海外保険で済ませている場合は特に注意が必要です。というのも、そういった保険は妊娠・出産がカバーされていない場合があるからです。
無保険で全て行おうとすると、費用は倍以上に膨れ上がります。もし妊娠したいなと思っているなら、事前に保険を確認しておくことをおすすめします。
また、日本とアメリカでは保険の制度が異なります。妊娠中に保険を変えるとなると、今まで診てもらっていた医師から保険が効く別の病院の医師に変えなければいけない可能性もあります。
私は引っ越しの関係で妊娠中に他の病院に移ることになったのですが、今までの妊婦健診の資料を新しい病院に送ったりと手間がかかったことを覚えています。そして良い関係性を築いてきた医師から離れ、新しい医師に馴れなくてはなりませんでした。
ストレスフリーな妊娠生活を送るためにも、保険のチェックは最初に済ませておきたいですね。
日本とアメリカ、異なる妊娠文化
私はアメリカでしか妊娠生活を経験したことがないので、日本のことは母親や友人から聞いた話が中心の知識しかありません。しかし話をしていると日本とアメリカではずいぶん内容が違うなぁと驚いたものです。
いくつか例を挙げてみますね。
食生活について
妊娠中に必要な栄養素はたくさんありますが、その中の1つにカルシウムがあります。
日本では牛乳や緑黄色野菜、小魚などから摂りましょうというのが一般的ですが、アメリカではなんとアイスクリームから摂ってみましょうとおすすめされます。
確かにアイスクリームは牛乳が主成分だけれど、日本だとあまり聞かない内容ですよね。
妊娠期間の数え方について
なんと、妊娠期間の数え方も日本とアメリカで異なります。日本は妊娠期間を10ヶ月間と言うのに対し、アメリカは9ヶ月間と言います。ですから、日本の数え方だと妊娠7ヶ月の人もアメリカの数え方だと妊娠6ヶ月となるのです。
これは、日本がきっちり4週間毎に月間を区切るのに対して、アメリカでは時期によって5週で1ヶ月と区切ることから違いが生まれています。赤ちゃんが生まれるまでの日数は同じですが、数え方は違うなんて面白いですよね。
とはいえ、日本にいる家族や友人に説明するときには計算し直す必要があります。少しややこしいのが玉に瑕ですね。
これだけは覚えておきたい英単語
カリフォルニア州やハワイ州など、日本人の人口が多いところでは日本語が話せる医師を探すことができるかもしれません。しかしほとんどの場合、アメリカ人の医師と英語でやりとりをしなくてはならなくなるでしょう。
そんな時のために、最低限押さえておきたい英単語をここに挙げておきます。自分自身の身体のことですし、大事な赤ちゃんにも関わることです。受動的に検診に行くのではなく積極的に質問できるようになりたいですね。
- 妊娠 pregnancy
- 妊娠期間 prenatal
- 出産 delivery
- 産婦人科 gynecology obstetrics(OBGYで通じます)
- 産婦人科医 OBGY doctor(オービージーワイ・ドクターで通じます)
- つわり morning sickenss
- 痛み pain
- 子宮 uterus
- 胎盤 placenta
- 妊娠初期(0〜13週目)first trimester
- 妊娠中期(14〜27週目)second trimester
- 妊娠後期(28〜40週目)third trimester
- 両親学級 parents class
- 破水する water break
- 帝王切開 C-section
- 無痛分娩 epidural
- 逆子 breech delivery
- 超音波検査 ultrasound
いざ出産!アメリカの入院生活とは
当たり前かもしれませんが、アメリカの病院での入院生活は日本のものとは異なります。私も含め、特に日本人のママさんたちが必ず指摘するのは、アメリカの入院食についてです。
日本の入院食は豪華で美味しいものが多いですが、アメリカのものはそうでもない場合が大半です。出産で疲れてお腹がぺこぺこなのに、食べたいものが出てこない……なんていう場合もあります。
少し先の話になるので想像がつかないかもしれませんが、今からぜひ頭に入れて置いてほしいことがあります。
それはパートナーに外で食事を買って来てもらうこと。あるいは日本の家族が出産のために渡米してくれているのなら、遠慮せず家族におにぎりなど作ってもらうことです。
出産後のママはホルモンの関係で感情が上がったり下がったりするものです。そんな些細なこと?と思わずに検討してみてくださいね。
出生届と赤ちゃんの国籍
アメリカで生まれた赤ちゃんには自動的にアメリカ国籍が与えられます。また、日本人のあなたが出産した場合は日本国籍も与えられます。赤ちゃんは日米両方の二重国籍になるということです。
赤ちゃんに日本国籍も与えたい場合は、出産後3ヶ月以内に日本の大使館宛に出生届けを提出する必要があります。書類のなかには、アメリカ側の医師にサインをお願いしなくてはならない書類もあります。
赤ちゃんが生まれた後は忙しくてとても準備が間に合わないかもしれません。出産前に提出資料をある程度準備しておくことをおすすめします。
提出書類(2017年8月現在)
- 出生届 2通(大使館で記入するものです)
- 医師作成の英文出生証明書原本 1通
- 医師作成の英文出生証明書の和訳文 2通
- 日本国籍である父/母の日本パスポートのコピー
- 日本国籍である父/母の米国での滞在を証する書類
- 現住所を証する書類(米国運転免許証など)
- 日本国籍である父/母の戸籍謄本/全部事項証明または戸籍抄本/個人事項証明のコピー
- アンケート
まとめ
出産というだけでも未知の体験で心配なのに、馴れない海外でとなると、余計に不安に思うかもしれません。
ですが私を含め、日本人のママさん達も無事にアメリカで出産しています。医療機関はアメリカも日本もとても発達していますので、安心してプレママ生活を送ってくださいね。
在アメリカ合衆国日本大使館公式サイト、出生届のページ:http://www.us.emb-japan.go.jp/j/
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