ベトナムの首都ハノイは、 2015年時点で、およそ750万人の人口を持つ巨大都市です。その中に小規模ながら日本人が多く暮らすエリアや欧米人が多く暮らすエリアなどがあります。
本稿では、ハノイ日本人在住者と関わりが大きいと思われるエリアを5つご紹介したいと思います。
ハノイ市内の代表的なエリアとその特徴を知っておくことで、観光で訪れる方もホテル選びから滞在中の楽しみ方まで、ガイドブックには書かれていないような時間の過ごし方を見つけられるかもしれません。
ハノイ市エリア区分
ハノイは、2017年現在12の区(Quận)とその他18の行政区に分けられています。その中で、観光で来越された方や、日本人在住者が滞在したり買い物をしたりするところは限られていると言っても良いでしょう。
本稿では、ハノイの中心部の中からそのようなエリアを以下のように5つ選びご紹介したいと思います。
- キムマー(Kim Mã)エリア :西の日本人街
- ハイバーチュン(Hai Bà Trưng)エリア:東の日本人街
- ホアンキエム(Hoàn Kiếm)エリア:観光の中心地
- 西湖エリア:西洋人街
- チュンホア(Trung Hoà)エリア:韓国・中国人街
ご紹介するエリアは必ずしも行政区に合わせて分かれているわけではありませんのでご注意ください。
キムマー(Kim Mã)エリア
ハノイ市西側に位置するキムマー(Kim Mã)通りを中心とした日本人向け飲食店街の広がるエリア。日本食レストラン、日本人向けカラオケそして日本食材を販売するスーパーなどが集まっています。日本大使館もこのエリアにあります。
キムマー通りという大通りを中心としていていますが、キムマー通りからは少し外れたĐào Tấn(ダオ タン)通り、Linh Lang(リン ラン)通りも賑わっています。ノイバイ空港とのアクセスが約30分と近いため、旅行客にとっては利用しやすいエリアと言えます。
日本人向けホテル
このエリアには、以下のような日本人経営の日本人向けホテルがあります。屋上に露天風呂があったり、部屋で日本のテレビが見られるようになっていたりします。また、ホテルによっては日本人が常駐しており安心して宿泊することが可能です。
- サクラホテル
- クレタケイン
- 東屋ホテル
ハイバーチュン(Hai Bà Trưng)エリア
ハノイ市中心部、ホアンキエム湖の南側に広がるエリアです。キムマーエリアと同様に日本食レストランや日本人向けカラオケが集まっています。近くにフランス大使館があり、老舗フレンチレストランや西洋人向けのおしゃれな店が点在するのが特徴と言えます。
ハイバーチュン区よりも少し南に、大きなバスターミナルBiáp Bát(ザップ バット)があります。陸のハロンと呼ばれているニンビン(Ninh Binh)省やその周辺に行くのには、このバスターミナルから出発する高速バスを利用するのが便利です。
また、ベトナムの各都市を結ぶ列車の起点であるハノイ駅もこのエリアにあります。
日本人向けホテル
このエリアには、以下のような日本人向けホテルがあります。
- ホテルニッコーハノイ
- 東屋ホテル
- クレタケイン
- ホテル 1-2-3
観光地
- ハノイ駅
- ホアロー収容所
ホアンキエム(Hoàn Kiếm)エリア
ホアンキエム(Hoàn Kiếm)湖を中心としたエリアで、ハノイ観光の中心地とも言えます。
日本のテレビ番組などでベトナムが特集される時に使われる「ハノイをイメージさせるための映像(番組の冒頭に流れる映像など)」は、この周辺で撮影された映像が多いです。(特にホアンキエム湖北側にある噴水周辺)
ガイドブックに書かれている「旧市街」と言われているエリアは、ホアンキエム湖のすぐ北側に広がっています。
「旧市街」は、今から約1,000年前ハノイに城が置かれていた時代のいわゆる城下町でした。ベトナム戦争の戦火を免れた街で、昔の街並みが残っているため、散策するだけで古き良きベトナムの風情を感じることができます。
この旧市街には、一人一泊$30ほどで宿泊できる外国人向け中級ホテルが多くあります。古くからこのエリアに住む人と、バックパッカーのような旅行者が交錯する不思議な風景を目の当たりにできます。
2017年 8月現在、金曜日の19時から日曜日の深夜24時までの間、ホアンキエム湖周辺は歩行者天国となっています。家族連れやカップルなどで賑わっています。
反面、歩行者天国の影響で、当該の時間帯は、この周辺の渋滞も著しくなります。夕方、大勢が車やバイクで移動する時間帯には注意が必要です。
観光地
- ホアンキエム湖
- 旧市街
- オペラハウス
- 大教会(セント・ジョセフ教会)
西湖エリア
ハノイ市北西に広がる西湖周辺のエリアです。西湖の北側に、西洋人向けのレストランやバー、パブが数多くあり栄えています。
ベトナム料理の店だけでなく、イタリア料理、ロシア料理、ハラル料理など様々な国の料理を提供するレストランがあるため、他のエリアに住む日本人としてはいつもと違ったものを食べたくなった時に訪れたいエリアの一つと言えます。
外国人向けのサービスアパートやマンションも多くあり、日本人も多く住んでいます。
西湖が見えるレストランやホテルにいると、リゾート地に来ているような気分になれます。他のエリアに比べても外国人、特に西洋人が多いため、街の中がアジアと西洋をミックスしたような不思議な雰囲気になっています。
日本のDOAで建設されたニャッタン橋が2012年にできてからは、ノイバイ空港から最も近いハノイ市内の外国人向け居住エリアになりました。
このエリアの代表的な通りであるXuân Diệu(スワン ジウ)通りからノイバイ空港までは、車で20〜30分ほどの近さです。
観光地
- 西湖
- 鎮武観
- 鎮国寺
チュンホア(Trung Hoà)エリア
韓国人、中国人向けのレストランやカラオケ、マッサージ店などが点在するエリアです。ハノイ市の中心部から南西に位置します。新興開発地域で、新しい高層ビルが数多く建設されています。
ある意味、ハノイの外国人が多く住むエリアの中で、最も活気のあるエリアと言って良いと思います。韓国料理や中華料理が食べたくなったら、迷わずここに来ましょう。
ハノイ市内は、ホーチミンと比べて中華料理店と呼べる店が極端に少ないです。中華料理が好きな方はこのエリアで、日本人がよく利用する中華レストランを押さえておきたいところです。
以下に2店、日本人の利用率も高い中華料理レストランを挙げておきます。
中華料理レストラン
- 中華料理河内老成都
- Hoa Viên(ホア ビエン)
観光地
- Keangnam Landmark 72 Tower
まとめ
ハノイは、およそ3,300㎢ほどの面積を持っており、東京の1.5倍ほどの広さがあります。近年周辺の市を吸収合併し、少しずつ大きくなっているところで、今後、今以上に多様な顔を持つようになる可能性が高いと言えます。
ハノイの全てを把握することは難しいですが、その中で日本人向けレストランがあったり、病院や学校などのサービスが集まっているエリアについては知っておいて損はないと思います。
史跡などの観光の合間に、こうしたハノイの側面を大局的に見ていただくのも面白いのではないかと思います。
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